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■国見岳(鈴鹿)
〜積雪期はちょっぴりアルパインチックな国見尾根〜

レポート No.861
日時:2015年2月11日
参加者:sskさん、隊長、うさぎ

スカイラインゲート(7:10)〜裏道登山口(7:30)〜藤内小屋(8:00)〜立岩(9:15)〜ゆるぎ岩(10:15)〜国見岳(10:50)〜石門(11:00)〜昼食〜国見峠(11:50)〜裏道登山口(13:10)〜スカイラインゲート(13:35)


プロローグ アルパインは山に関する総合力が試されるスポーツ。前回のような海金剛は、岩稜登攀に特化された形態だが、アルパインはそれだけではない。登山道やバリエーションの歩き、ルートワインディング、テント生活などなどなど、どの要素が欠けてもうまくいかない。岩稜登攀の腕を上げるには岩ばかりやればいいが、それだけでは山の楽しみが限定される。それで今回は歩き。久しぶりに国見尾根を末端から歩き山頂の樹氷を期待したのだが。

アプローチ スカイランゲートでsskさんと待ち合わせ。裏登山口から入った。

昨日から寒波襲来で冷え込んでいたが、春が近いせいか長く居座らなかたようだ。ゲート前には御在所ファンの車が路肩に並んでいた。歩きだけでなくアイスも人気で年中登山者で賑わっている。

    
左:御在所岳裏登山口       右:北谷を渡り国見尾根取り付き

国見尾根ルート いつものように気温が低くないので、藤内小屋まで歩くと額に汗が滲んできた。小屋のベンチでクールダウンし、北谷に架かる丸太橋を渡り国見尾根分岐へ。最近では岳不動のコースが荒れているので、この国見尾根ルートが良く歩かれるようになってきた。といっても、御在所のメジャールート2本(中登山道、裏登山道)に比べるとかなりマイナーだ。この日もトレースは無しだった。

     
藤内小屋                  界

岳不動コースが駄目になり国見尾根に乗るには2ルートある。今回の尾根の末端から登るルートと、藤内沢出合手前から立岩に直登するルートだ。いずれもかなりの急登で、初心者だけでもの入山は控えたいところだ。国見尾根コースもなかなか登りごたえのあるルートで積雪期はトレースが少なくルートがはっきりとしないが、痩せ尾根がゆえにルートを外すことはないだろう。今回は腐りかけた雪に足を取られながら1時間くらいで立岩に到着した。立て岩の手前に「界」と刻まれた岩がある。割谷の頭にも同じものがある。この界の字だが、自然石に刻まれているのは珍しく、印象に残る字だ。いつのものからはわからないが、領地の境界の印なのかそれとも、宗教的な意味があるのか、想像するとおもしろい。

     
急斜面のラッセル                立岩

ゆるぎ岩 さて、立岩に到着。ここは展望が良く藤内壁が一望できるので好きだ。これから向かうゆるぎ岩と烏帽子岩が天をついているのが見える。標高点は1004。国見尾根はここからが痩せ尾根になり岩場が多くなる。10分ほど休憩しアイゼンをつけて痩せ尾根の登りにとりかかった。吹きだまりは膝まで沈みラッセルになった。40分ほどのゆるぎ岩に到着。クライマーの本能で、岩を見るとどうしても登ってしまう。sskさんが烏帽子岩の上で手を振っていた。ついでにゆるぎ岩にも登って撮影。

     
御在所岳                烏帽子岩

     
烏帽子岩            ゆるぎ岩

国見岳 烏帽子岩を過ぎると傾斜が緩んでくるが今度は積雪が多くラッセルになった。標識の支柱の部分がすべて埋まっているので1mは積雪しているようだ。ラッセルの国見岳の山頂に立った。この山頂から樹氷をモチーフした撮影をもくろんでいたが、全く樹氷はなし。気温が上がりすぎたようだ。ここまでトレースなし。誰も来ていないということだ。山頂を後にし石門へ向かおうとしたら単独の男性が登ってきた。国見峠から来たようで、ありがたくトレースを拝借することに。

      
国見尾根分岐


国見岳山頂

    
国見岳山頂              釈迦ヶ岳

石門 樹氷が駄目なので、石門で撮影。やはりこのポーズでしょう。石門付近も風が通るので風裏を探して国見峠に向かった。藤内壁が見えるところで昼食休憩。アイスを楽しむクライマーがよく見えた。


石門にて

    
昼食休憩

国見峠まで下ると曇り空になってきた。今日は御在所岳はやめにしてそのまま下ることにした。峠からは登山者が一気に増えてくる。藤内小屋まで降りる間に多くの登山者と行き交った。

    
御在所岳スキー場              前壁

sskさんαルンゼに吸い寄せられるように取り付きまで降りていった。2パーティーほどが取り付いていた。条件のいいときにやってみたいと思った。

        
αルンゼ             1ルンゼ

今年初めての御在所だったが、今年もまた、クライミング、歩き、撮影など、何度も通うことになるだろう。藤内だが、今年になってから事故が毎週おこっていて、先々週は死亡事故もおきている。気をつけたい。


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