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■竜ケ岳(鈴鹿@三重)


レポート No.857
日時:2015年1月24日
参加者: 山の神各位

〜昨日に引き続き不明者の捜索で竜ガ岳へ〜

 

宇賀渓谷駐車場(7:36)〜ホタガ谷入口(7:54)〜金山尾根分岐(8:08)〜P587(8:42)〜稜線(10:00)〜(10:12)竜ガ岳北側の鞍部(10:35)〜竜ケ岳山頂(10:44)〜中道枝尾根分岐(11:11)〜蛇谷(11:48)金山尾根(13:00)〜宇賀渓谷駐車場(13:30)


プロローグ 昨日に引き続き不明者の捜索で竜ケ岳に入った。昨夜1件、情報が寄せられたようで、それをつぶすためにまずは全員で県境稜線に向かったが空振り。そこから3斑に分かれて捜索開始。我々は中道を下降し、古い足跡を見付け枝尾根で蛇谷に降りたが手がかり無し。その後金山尾根に合流して下山した。今日は穏やかな竜ケ岳だった。

【2015年1月24日の捜索】
〜不明者の捜索のため〜
宇賀渓駐車場(7:30)〜 宇賀渓谷本流〜長尾の滝〜砂山ルート〜長尾の滝〜宇賀渓谷駐車場〜ミーティング(16:10)
遠足尾根隊、砂山隊、本流隊に分かれて捜索した。我々亜h本流隊で、本流と本流周辺の斜面を長尾の滝まで、砂山ルートに上がり斜面を谷を確認しながら長尾の滝まで捜索したが、手がかり無し。ヘリによる捜索も行われた。捜索に関する情報は、鈴鹿山系捜索情報wikiに掲載される予定。カメラ忘れたので写真無し。

ホタガ谷登山口の橋は流失している。整備はされているが増水時は渡渉が難しくなりそうだ。我々2班は本流の確認だったので、二手に分かれ本流を五階滝までと登山道からの斜面の確認を行った。5階滝からは本流を歩き長尾滝までを確認した。手がかり無しだった。長尾滝で休憩し、小峠班と砂山班に分かれ我々は砂山ルートを捜索。るーとから外れている古いトレースがあったので、それお追いかけたが手がかりなし。登山道には復帰せず、谷筋を確認しながら枝尾根を下り最後は懸垂で長尾の滝に降りて捜索終了。

     
本流の捜索          中道上部

【2015年1月25日の捜索】 一般の登山者から夕べ情報が寄せられた。とりあえず全員で金山尾根から山頂直下の県境稜線に上がることにした。二日間の捜索を終えたミーティングですでに手詰まり間が漂っていた。そこに新たな情報がもたらされた。県警ヘリも確認に向かってくれたが、上空からでは確認できないようだ。無線で入ってくる情報に耳を傾けながら金山尾根を登った。

   
金山尾根          捜索する県警ヘリ

先発隊が現場に入ったが残念あがら空振りに終わった。我々も県境稜線の手前でそれを知るなり、急に足が重くなってきた。とりあえず全員が合流し、これからの捜索プランを練り直しすることに。3斑に分かれ、石ぐれ峠方面、中道方面、県境稜線方面の3隊に分かれて捜索することになった。自分は中道方面に入った。

   
藤原岳              県境稜線

中道を降りるのは久しぶりだ。バリエーション化している蛇谷方面への迷い込みも考えられる。昨年の秋に実際、迷い込んで救助を求めた登山者があったそうだ。中道を両サイドを確認しながら山を下った。


竜ケ岳

   
御池岳


静ケ岳

   
山頂へ向かう            竜ヶ岳


御池岳

今日の竜ケ岳は実に穏やかだ。気圧配置が冬型になると琵琶湖で水分を補給した寒気が山にあたり雪を降らせる。十数年前は笹の山だったが今は、笹が枯れ草原のようになっている。展望は良いが寒気が入り込むと吹きさらしになりとても厳しい環境になる。遭難したであろう17日も前線が通過し午後から冬型に厳しい状況になったと思う。ブログなどで確認すると入山者も少なかったようだ。となると目撃情報はあまり期待できない。

   
山頂             亀裂が入っている

久しぶりに山頂に立った。少しもやがかかり空気に透明度はないがお隣の静ヶ岳や藤原岳や御池岳がよく見えている。山頂付近から南東面に張り出した雪庇が崩壊している。これに巻き込まれたら危険だ。南東面斜面を見ると、雪面に亀裂が走っている箇所がある。雪崩が起こってもおかしくない状況だ。


雪庇の崩壊、危険だ

   
東斜面を見ながら中道を下る、雪庇には注意!


キバちゃん、絵になるね!

   

中道枝尾根 中尾根を下っていくと蛇谷分岐尾根の一つ手前の枝尾根に古いトレースがかすかに確認できた。これを追うことにする。しかし10分ほど下ったところで確認できなくなった。蛇谷も間違って入り込むことがあるのでそのまま下って確認することにした。

尾根の末端は急降下だがロープを出さずに谷に降り、右岸をトラバースする。もちろん谷底を確認しながら。昨年の秋、中道を間違えて降下し蛇谷に入って遭難した登山者がいたようだ。

     
古いかすかな踏跡             蛇谷

蛇谷は金山尾根へのトラバース道までを歩いたが手がかりなしだった。蛇谷分岐で少し休憩し帰路についた。本部に戻り、皆の帰りを待つ間に今後の捜索を考えてみたが手詰まり感はぬぐえなかった。

   
蛇谷          宇賀渓谷駐車場から



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