■前尾根(御在所岳) |
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レポート No.845 |
〜前尾根でアイゼントレーニング〜 |
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ゲート(8:50)〜登山口(9:10)〜藤内小屋(9:50)〜前尾根P7(10:55)〜(11:30)P6(12:50)〜藤内沢(13:30)〜藤内小屋(14:10)〜登山口(14:40) |
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プロローグ 今日は冬季登攀に向けてアイゼントレーニングのつもりで前尾根に入ったのだが、本番に近い状態になりP6で撤退となった。 アプローチ 冬季ゲート前には数台の車があった。天候は曇り時々晴れの予報だったが、寒気が入り込むと鈴鹿山系は厳しい環境になる。大陸からの寒気は日本海で水分を補給しさらに琵琶湖でも水分を補給し、鈴鹿山脈を駆け上がり雪を降らす。平野部は晴れているが、山は雪になっている。 道路に雪はなかった。20分歩き登山口へ。久しぶりの冬靴なので歩きにくい。登山口を入ると雪がついていた。まだ凍結はしていないようだ。高度を上げるにつれ積雪が増してきた。藤内木屋で一息入れる。天気がぱっとしないので入山者は少ないが、真新しい装備を身につけた冬山入門者が目についた。 北谷に入り藤内壁を見上げると雪に煙っていた。凍結はしていないのでノーアイゼンで藤内沢出合まで進む。裏道を間違えた単独男性が藤内沢から降りてきた。はじめて御在所に入ったようだ。 藤内沢に入り前尾根P7の取り付きに進む。踏み跡はなく、今日は誰も入っていないようだ。1ルンゼか後尾根からはコールが聞こえた。 さてP7をどうするか。昨年はリードしたが、条件がそのときとは違う。身体がアイゼンになれていないし、手足が冷えて動きが悪い。後に回しても良かったが、とりあえず無理をせずになってみることにした。カムでプロテクションをとるが不安だ。中断に立ち込みガバをとるがグローブが微妙に滑る。雪の下が凍結しているようだ。カムを入れるが凍結していて微妙に滑る。無理をせずにP7はパスすることにした。 P7を巻いてP6へ。積雪しているので慎重に巻いた。P6を見上げる。カンテのラインのプロテクションがかろうじて見えていく。何とか行けそうだ。昨年は確かプロテクションが完全に雪に隠れ途中敗退したが、今回はいけそうだ。 岩肌の雪を払いながら細かなスタンスを探し、アイゼンでしっかりととらえることはできるが、問題はホールドだ。ほとんどガバがなく、細かなホールはグローブではとらえられない。アックスとA0で対応。アイゼントレーニングのつもりできたが、条件は本番そのもの。フォールの恐怖と戦いながら何とか終了点へ。わずか1ピッチだが、二人で1時間半を費やしてしまった。雪が降ってきて視界がなくなり、この先はアイゼントレーニングに都合のいいP5、P4だが、もはやここまで、撤退することにした。 現在の閲覧数 |
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