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■中尾根@御在所(鈴鹿)


レポート No.832
日時:2014年10月3日
参加者:隊長、うさぎ

〜台風が来る前に、バットレスでスラブと人工のスキル維持〜

 

トンネル西駐車場(7:00)〜藤内小屋(7:40)〜藤内沢出合(8:08)〜一の壁〜中尾根バットレスCD1(8:50)〜CD2(9:35)〜CD3(10:20)〜人工1(11:05)〜人工2(11:50)〜懸垂〜一の壁、(12:45)ダイレクトルート(13:30)〜駐車場(15:30)


プロローグ 明日10月5日は、佐々木さんと錫杖岳前衛峰の「注文の多い料理店」をやる予定だったが、大型台風接近のため天候が悪化する予報が出たので遠征中止をした。しかし今日一日、天気が持ちそうだったので急遽、御在所に転身。山行の前日は仕事が遅くなるとう悪循環が続いているが、今回も帰宅が遅くなった。慌てて準備したが睡眠不足で中々モチベーションが上がらない。とりあえず車に乗って御在所に向かった。しかし今日、来週に備えて人工をやっとかないと。

   
アケボノソウ              藤内小屋

   
ダイモンジソウ               藤内壁

中尾根バットレス 来週の人工ルートを想定して、中尾根バットレスをチョイスした。一ノ壁まで登ってくると額に汗が滲み身体も温まるのだが今日は、風が強くて身体に熱がない。一の壁が寒々しく感じられ、少し陽が差しているバットレスに惹かれた。10月になると一ノ壁は日が当たらなくなり、シーズンは終盤に入った。

カリフォルニアドリーミング 1ピッチ目 5.10a さて久しぶりのスラブ。トカゲから取り付いてみた。離陸はうまくいくが、久しぶりのスラブにA0。手から熱が吸い取られ、指の感覚が鈍ってしまい、微妙な感覚がない。トカゲを断念しカリフォルニアドリーミングに戻ったのはいいが、身体は動かず、冷えてしまった指に感覚がない。核心部を突破できずA0。だましだまし何とか終了点へ。うさぎも何度かテンション。

       
左:トカゲ5.11bで離陸      右:カリフォルニアドリーミング

   
カリフォルニアドリーミング1ピッチ目

   
手が冷えてレスト         1P終了点

カリフォルニアドリーミング 2ピッチ目 X キャセイパシフィック5.10bに入ろうとしたが、依然指が冷えたまま。暖気のためにCDの2ピッチ目に入った。

       

カリフォルニアドリーミング 3ピッチ目 5.10a  3ピッチ目にして漸く、手足が動き出し、身体が振れてきた。本来の感覚が戻ってきたのでクライミングらしくなってきた。終了点に立つと風で身体がよろめいた。ここからは人工が入るので、アブミの準備をしていたら、ハーネスの掛けたはずのアブミがぽろりと落下。仕方がないのでうさぎのを借りてリードした。


3ピッチ目のリード


2カ所ほど核心がある

   
CD3ピッチ目のライン         3ピッチ目からの展望


CD3ピッチ目のライン 

カリフォルニアドリーミング 4ピッチ目 5.12a A1 さてここからは人工の練習だ。北面に山渓ラインがあるが、リングボルトはさび付いていて登り気にはなれない。正面ルートをフリーで離陸。風が強くなってきている。突風で身体が壁から剥がされそうだ。途中、A1でカンテを乗り越すとフリーになる。ボルトは上部に1個あるだけ。フレークが2列あり、左のフレークをカムでプロテクションを鳥ながらレイバックで登る。フレークはホールで荷は充分だが、浅いのでカムががっちりとは効いてくれない。この部分は5.7か5.8くらいかな?


正面ルートは中間部分はA1で登る

   
カンテを回り込むとフリーNP5.7か5.8になる

バットレス 山渓ルート A1 ここは完全に人工。古い錆びたリングボルトが2,3個残っているがしっかりとしている。残りはハンガーが設置されていて安心。


本日の最終ピッチ山渓ルートA1

   
だんだん風が強くなってきた、風で岩から剥がされそうだ

   
テラスで震えながらお握りを食べてから懸垂下降3ピッチ

一の壁 ダイレクトルート X 一の壁に戻り昼食。また身体が冷えたのでダイレクトルートで身体を暖めた。身体が冷え切ったので、ふくろはぎの筋肉が痙攣する。ダイレクトルートは一ノ壁中最も長いルート。核心は薄被りのハング越え。全般的にフェースクライミングのおもしろさが満喫できるいいルートだ。フランケに戻り「宇宙遊泳」をやろうと思ったが、先客がいた。待っているとまた身体が冷えそうなので、腹八分で本日のクライミングを打ち切った。

   
ダイレクトルート リード

    

終了 時計を見ると13時40分、あがるには少し早いが、風が収まらず、じっとしていると寒いので、腹八分で切り上げることにした。

     

 


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2014-9-29 Copyright (C) 2014 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home