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■甲斐駒ケ岳(南ア)


レポート No.831
日時:2014年9月29日
参加者:隊長、うさぎ

〜紅葉の涸沢の混雑を避けて、気軽に行ける山をチョイス〜

 

27日 仙流荘前駐車場(2:30)〜臨時バス(5:15)〜北沢峠(6:05)〜(6:15)テントサイト設営と出発準備(7:00)〜仙水小屋(7:30)〜仙水峠(8:00)〜駒津峰2752m(9:30)〜(11:00)駒ヶ岳山頂2967m(11:40)〜(12:15)摩利支天(12:50)〜駒津峰〜双児山2649m〜北沢峠(15:30)〜テントサイト(15:45)
28日 テントサイト(6:40)〜(6:55)北沢峠(7:40)〜仙流荘(7:30)〜(12:30)ライフページ桑名(13:30)〜お買い物〜自宅(14:30)


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プロローグ 帰りのバスの運転手さんから御岳の噴火を聞かされた。当選宝くじの組違いの外れ券と同じことになった。というのは、3日前まで、木曽駒にするか、御岳にするか、甲斐駒にするか決めかねていたからだ。本命は木曽駒で、宝剣岳のクライミング+千畳敷の紅葉を狙っていたが、難儀な懸垂3回の割に登攀自体はそれほど興味が持てず、また、直下が登山道で落石による迷惑などが考えられ、人の多いこの時期は避けた方がいいだろうと判断した。御岳の紅葉は捨てがたいが、日帰りで行ける山で、今回は1日半使えるので、次回に回すことにし、今回は甲斐駒でのんびりすることにした。ということで御岳が噴火した時刻は、摩利支天でお昼寝中だった。もし御岳に行っていたら、お昼寝どころではなかった。

アプローチ 昨夜は仕事が遅くなり帰宅が22時30分になった。さてどうするか、23時30分に出発できたとして戸台到着はが2時30分。6時の始発バスに乗るなら、睡眠時間は2時間30分。日曜日の夕方は用事があるので日曜日は移動日に充てることになる。朝、出発すれば、土曜日の予定が窮屈だ。日帰り御岳にするか、と計画変更が頭を過ぎった。初志貫徹、すでにモードは甲斐駒に入っている。仕事で疲れていて運転は辛いが、深夜の高速を直走り、予定通り2時30分に戸台に到着した。

北沢峠 6:05 駐車場で寝ていると、5時に臨時バスを出すとのアナウンスがかかった。慌てて起きて出発準備。切符売り場に並んで3便目のバスに乗り込むことができた。朝食のおにぎりをかじりながら50分バスに揺られて北沢峠に到着した。昨年の甲斐駒や今年の冬の千丈を思い出した。今回の計画はゆとりがあるので気分が楽だ。まずはテント場に向かった。

   
北沢峠               テント場

このテントサイトを利用するのは初めてだ。北沢峠から歩いて15分。こんなところ誰が使うのか、と見向きもしなかったテントサイトだが、二日で甲斐駒と千丈をやるなら、意味のあるテントサイトだ。早速受付してテントを設営した。受付をしてからテントを設営するように、と注意書きがあった。北アルプスでも槍や五竜のようにサイトを割り当てる場合は、事前の受付が必要だが、厳しく管理するのはどういうことだろう。

   
テント受付             長兵衛小屋

仙水小屋  7:30 荷物が軽いのはありがたい。雨具、水、食料だけなのでサブザックで十分だ。テントサイトから30分歩いて仙水小屋に到着した。テントサイトもあるようでテントが3張ほどあった。ここまでは沢に沿った道で、谷の雰囲気もいい感じ。

   
仙水小屋               峠付近の紅葉

   

仙水峠  8:00 仙水小屋を過ぎるとガレ場に入っていく。明るく開けた雰囲気になる。振り向くと千丈ケ岳がよく見えた。紅葉は小千丈あたりが見頃のようだ。仙水峠に近づくと正面に甲斐駒ヶ岳がひょきっと現れ、岩峰の迫力に驚かされ、登校意欲をそそられた。テント場から仙水峠までは1時間の距離で、緩やかな登りだったが、ここからが本格的な登りだ。

     
仙水峠と駒ヶ岳

   
ナナカマドの紅葉


赤、緑、黄色の競演

さて、仙水峠から駒津峰までで一気に高度を稼ぐ。色づきもこの標高が最もいい時期で、展望が開けるごとに立ち止まり錦秋の南アルプスをじっくりと味わいながら高度を上げていった。

   

駒津峰 9:30 駒津峰到着。山頂は開けていて休憩にもよし、なにより甲斐駒の展望台としての価値は高い。駒津峰への登高中、花は期待していなかったが、岩場や砂礫地に見られるイワインチン(イワヨモギ)がひっそりと咲いているのを見つけて、徳をした気分になった。ナナカマドはいい色になっていた。他の山域ではどうだろうか。


駒津峰

   
ナナカマドと摩利支天             イワインチン(イワヨモギ)

   
仙丈ケ岳           駒津峰

駒津峰からは少し下って水平な岩場の道になる。雷鳥が二羽、岩場でテリトリーを守っていた。そういえば、北アルプスでは普通に見られる雷鳥も、ここ南アルプスでは珍しい。これまでに何度か南アルプスに入っているが、南アで雷鳥を見るのは初めてのような気がした。

   
南アでは珍しい雷鳥          鳳凰三山


山頂を見上げる

甲斐駒ケ岳山頂  11:15 甲斐駒ヶ岳は見事な岩峰だ。穂高や剱も岩峰だが、花崗岩で白く明るい山は珍しい。アルパインで山頂に抜けられるルートがあればうれしいが。登攀対象となるのはほとんどが赤石沢の岩壁だ。今回も直登ルートで山頂を目指し、1時間半で山頂に到着した。始発のバスで登り始めた登山者が山頂に到着し、にわかに山頂が賑やかになってきた。

     
賑わう山頂           一番てっぺんで兎ポーズ

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2014-9-29 Copyright (C) 2014 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home