■北方稜線@剱岳(北ア) |
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レポート No.828 |
〜北方稜線を歩き仙人温泉から水平道で下山〜 |
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9月12日 自宅(19:30)〜立山(0:00) |
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プロローグ 垂直のルートばかりやっていると、たまには、水平のルートを歩きたくなってくる。紅葉には少し早い季節だが、アルプスを歩くにはいい季節だし、3連休でもあるので、少し欲張りな計画を立ててみた。いくつかのルートを候補にあげたが、好天候が期待できたので、バリエーションの要素があってアルプスの岩稜が満喫できる北方稜線に決めた。 アプローチ 初日は室堂から剱沢までなので、行程的にゆとりはあったが、剱沢でゆっくりとしたかったので、立山駅で前夜車泊にし、出発を早くした。それはいいのだが、当初から課題になっていたのは車の回収で、いろいろな方策を考えたが結局、立山駅まで電車で戻ることになった。じんじんさんに鈴鹿まで来てもらい19時過過ぎに鈴鹿を出発した。 室堂〜剱沢 9月13日 0時過ぎに立山駅前に到着すると駐車場はほぼ満車だった。3連休を剱で過ごす登山者で賑わうだろう。6時前に切符を購入すると6時50分発ケーブルカーになった。美女平でバスに乗り継ぎ8時過ぎに室堂に到着、バスターミナルを出ると清々しい空気が頬を撫で一気にアルペンムードに入った。 夏の花が終わり草地は黄色くなりはじめワレモコウが咲き始めていた。あと2週間で錦秋を迎えそのすぐ後には冬がやってくる。空を見上げると絹雲が少し気になるが、乾いた空気で透明度も高く、正面の大日岳がくっきりと見えていた。地獄谷を見ながら雷鳥沢まで下った。地獄谷は活動が活発になってきているようで、周囲のハイマツが涸れていて、火山ガスが鼻をついた。監視員が何人か配置されているようだ。 雷鳥沢から別山乗越まではルートが2本ある。初日は時間的にもゆとりがあるので、展望のいい大日岳への稜線コースを辿ることにした。夏はチングルマの多いルートだが、この次期はすでに花が終わり、ミヤマリンドウがひっそりと紫色の花を開いていた。途中、2回ほど休憩を入れ、11時半に別山乗り越しに到着した。小屋の前は登山者で賑わい、ガスの切れ間から剱岳が見え隠れしていた。ちょうど昼時なので昼食休憩にした。 剱沢 別山乗越から40分ほど下ると剱沢キャンプ地だ。今日は連休の初日なので混雑が予想されるが、早く現地入りできたので設営スペースには余裕があった。テントを設営し、明日、明後日のハードな行程に備え、午後の時間を休養に充てた。 キャンプサイト周辺にはヨツバシオガマ、オンタデ、ミヤマセンキュウなど夏の花が咲き残り、秋の花の代表格であるミヤマリンドウが花盛りになっていた。風も弱く穏やかな天候だが、夕方は天気が崩れる予報が出ていたのが気がかりだった。案の定、16時過ぎに外で夕食の準備にかかるとポツポツと雨粒が当たり出した。明日の天気は、大きな崩れはないという予報だったが、テントの中で雨の音を聞いていると不安になってくる。docomoの携帯が通じたのでライフページの店長に天気概況を聞いてみた。通り雨程度で多きか崩れはないらしい。また、明日も天気はいいとのこと。後方支援はありがたい。 今回はロングルートの山行になるために、荷物をなるべく軽くしたかったので、ツェルトビバークを考えていたが、初日の夕方に天候が崩れる予報が出たので、急遽、テントに切り替えた。勿論テントは快適だが、荷物は重くなる。そもそも二日目は温泉小屋泊だったので、初日も小屋にしたかったが、三連休の初日の小屋は混雑で予約お断りの状態だった。 夕食を済ませ横になると目が閉じた。ひと眠りして目を覚ますと19時を過ぎたところだった。まだ時間が早いので、どこのテントも明かりがついていた。明日の行程が剱岳往復だけなら、もう少しリラックスできるが明日は、今回の山行のメインとなる北方稜線を含んだ行程を予定している。緊張や不安もあり隣のテントの喧噪などで、なかなか寝付くことがきなかった。 |
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2014-9-16 Copyright (C) 2014 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |