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■砦岩@御在所(鈴鹿)


レポート No.812
日時:2014年6月29日
参加者:隊長、うさぎ

〜今年初めての砦岩、こじんまりとしていて楽しめる〜

 

満天星P(11:00)〜中道〜立岩(12:00)〜(12:15)砦岩(15:45)〜(16:10)立岩人工登攀(16:45)〜地蔵岩で遊ぶ(17:00)〜満天星P


プロローグ 朝から雑用があり遅い出発となった。満天星駐車場や裏道登山口周辺は車で溢れていた。11時を過ぎると下山者の車で出るときがあるので,それを狙って満点星駐車場に車を入れた。涼しくてすがすがしい天気だが,やはり夏,歩き出すと汗が滲んできた。日曜日なので家族連れを見かける。小さなザックを背負って励ましあいながら登る家族を見るのはほほえましい。最近は若者がハイキング気分でやってくるので活気がある。登攀具がぎっしり詰まったザックは,暑さが加わり余計に重く感じられる。負ばれ岩の手前の木陰でクールダウンし,立岩に向かった。

アプローチ 立岩に出ると風があって涼しい。岩場を縫ってザレ場を下り砦岩に到着。先行者が2名いた。FreeSoulさんとkyuさんだ。FreeSoulさんは以前ここでお会いしていて,ブログで活躍を拝見している。Kyuさんは初めてお会いするが,とっちゃんを知っているらしい。福井から来たそうだ。この岩場を知るクライマーはそれほど多くない。今日は2パーティーで貸切だ。

   
中道展望             負ばれ岩

   
大黒岩              立岩から北谷を俯瞰


立岩

最後の砦5.10b さてまずは,最後の砦からはじめる。5.10bだが,クラックで離陸すると5.8くらいでリードのアップに都合がいい。クラックはカムでプロテクションをとりフェースに移ると最後までフェースが続く。1〜2週間に一度のクライミングなので現状維持にはなるが,なかなかレベルアップにはつながらない。一本目は体が動かない慎重に登ってロープをセットする。うさぎもこのレベルならすいすいと登る。トップロープでもう一度登って,上昇気流にロープをセットした。


上昇気流に乗って5.10a さて2本目は「上昇気流に乗って」。谷から吹き上げてくる風が涼しくて気持ちがいい。ここは離陸から3mくらいが核心,これをクリアするとすいすい気持ちよく登れる。まさに,「上昇気流に乗って」が相応しく,開拓者のフィーリングが伝わってくる。ここのトップロープだが,終了点にロープをセットすると流れが悪くなる。離陸したはいいが,ロープが上がらない。核心でこれでは困るのでA0で対応する。kyuさんが加勢してロープを引いてくれた。釈然としないので,後でもう一度やり直した。核心だが,背が低いと最初のカチホールドに手が届かない。うさぎは石を立てて踏み台にして離陸。離陸後もカチでわずかなホールに立ちこんで体を上げる。ある程度基本ができないとうまくいかない。うさぎはもう少し連取が必要だ。

   

砦クラック5.10a は,この砦岩の看板ルート。1本のクラックが上まで伸びている。ロープのセットが面倒なので,上昇気流のロープで代用。流れが悪かったので,終了点からスリンクで伸ばし,手前のハンガーボルトで支点を作り直したのでスムーズにロープが流れるようになった。ジャムはハンド,フィスト,フィンガーと多彩で,フェースも使えるので比較的楽だ。ここも核心は離陸だろう。手と足のサイズによるが,フットジャムとハンドジャムが甘いと苦労する。どうもうさぎのサイズではうまく決まらないらしい。中断のレッジでひと休みできる。終盤はフィストでも抜けそうだ。

    
砦岩を代表する砦クラック

   

   

三毛猫5.9 さて最後は,三毛猫に移動。FreeSoulさんたちも何度かアタックしていたようだ。核心はフレークからフェースに移ってから。薄かぶりでカチで一気に体を上げてガバを取るパワー勝負。確かに手がはっきりとしているので5.9なのだろうと思うが,最後にやったのでパワーが出ない。3度挑戦するがガバまで体が上がらず断念。反省点は,腰が浮いていたのと,ひねりがなく,肩と腕に力が入っていた。クライミングの基本が崩れていたこと。壁に腰をつけて,腹筋など体幹の筋力を使えば,スムーズにいけると思う。次回は一撃で落としたい。


三毛猫のfreesoulさん

立岩 時計を見ると16時前だ,風が出てきてもう帰れということだろう。アブミを持ってきたので,帰りに立岩に登ってみる事にした。ボルトは,出だしが新しくなっているが,他はかなり古く,慎重に体重を乗せてのぼった。ルートはショートだが,展望もよくなかなか面白かった。頭には腐食したボルトが3本。ぼろぼろのリーぷがセットしてあった。このロープは完全に駄目なので,新しいのに取り替えた。帰りの駄賃になるので,ボルトを新しくしたいなと思った。


立岩の人工

   
終了点

    
懸垂

地蔵岩 登山道に合流するとすでに歩いていると登山者はいなかった。涼しくて気持ちがいいので,地蔵岩に立ち寄って記念撮影。やはりここは絵になる。これも登山の楽しみにひとつだが,あくまでも自己責任で。駐車場に戻ると,がらんとしていた。

     
地蔵岩


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