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■野登山(鈴鹿)


レポート No.807
日時:2014年6月7日
参加者:隊長

〜三重県の山の取材で一の谷ルートを検証〜

 

小岐須(11:24)〜一の谷〜窓(13:00)〜国見広場(13:40)〜国見岩(14:02)〜野登山(14:06)〜野登寺(14:16)〜仙鶏尾根分岐(14:30)〜小岐須分岐(15:08)〜小社道出合(15:32)〜林道(15:40)〜小岐須(16:27)


プロローグ 梅雨に入り、取材計画が狂い始めた。当初は池木屋山を予定していたが、雨が上がるのが予定より遅くなり、近場に変更を余儀なくされた。雨の止むのを待って出撃したが、これからの季節、鈴鹿の山はヤマヒルが気になる。被害は5ヒルだった。

アプローチ 雨の上がりが遅く、小岐須の駐車場に到着すると11時を大きく過ぎていた。夕方から用事があるので、さっさと周回したいところだ。他府県ナンバーの車が2台駐まっていた。野登山は山頂に歴史ある指定文化財のお寺があり、参拝道は亀山市の坂本集落からで、登山道もしっかりとしているが、車道を横切りながら登るルートは、山歩きの視点で見ると興味に欠ける。一方、小岐須側の一の谷コースは、谷あり尾根ありの変化に富んでいて、鈴鹿の自然を満喫できるルートだ。今回も一ノ谷から山頂、帰路には仙鶏尾根を利用して下った。

   
駐車場の登山口             御弊川

一ノ谷コース 駐車場から御弊川に降り、橋を渡って一ノ谷に入った。谷の右岸を歩き、谷が浅くなると何度か徒渉しながらの谷歩きがなる。苔むした谷は清涼感があり気持ちがいい。雨の後なのでヤマヒルが心配で、何度も確認するが靴を這い上がるやつはいない。のこぎりでうっとうしい枝を払いながら歩いたが、それが仇となった。やつらは上から来たのだ。不覚だった。気がつくと首元に1ヒル。ザックをおろすと背中からぽろり。

     
一の谷コース


一の谷

谷筋にはエゴの木が多く、雨に打たれて白い花がたくさん落花していた。山椒の実がつきはじめ、葉をもむといい香りがした。

   
エゴノキの花               さんしょうの実

窓〜国見広場 枝を払い、撮影しながら、何度も足下を確認しながら歩いたので、30分予定に時間がかかり、窓には13時に到着した。以前は展望がもう少し良かったと思ったが、ウリハダカエデが茂り視界を遮っていた。余り時間が無いので先を急いだ。

   
ベニドウダン               国見展望

さて、コル(窓)からは痩せ尾根の急登になる。今にも雨が降りそうで湿気があり、登り始めると息苦しくなってきた。ヤマツツジもすでに花の時期が終わり落花している。ベニドウダンもしかり、季節は確実に進んでいる。稜線はリョウブ、アカシデ、シラキ、チドリノキ、ベニドウダン、クロモジなどの落葉樹が多く、露岩もあって尾根に変化を持たせている。傾斜がゆるみしばらく進むと国見広場に到着した。展望台やベンチがあって休憩にはいいところだ。曇り空で、湿気があるが、意外と遠望がきいていて、伊勢平野や伊勢湾が一望できた。


入道ケ岳

広場から一部車道を歩き、電場施設の所で再び登山道は入り、国見岩を脇を通って山頂に立ち寄った。三角点はあるが、相変わらず展望はよくない。

   
国見岩             ブナ

ブナと杉 山頂付近の見所は杉の巨木とブナ林、それに歴史のある野登寺だろう。杉の巨木は度重なる台風の被害で倒れた木も大木が、まだまだ樹齢数百年の巨木が残っている。それから、山頂付近には太平洋側の典型であるブナースズタケ群落が部分的に残っていて、数は少ないが何本かのブナが見られる。この山は登山時間はそれほどかからないので、山頂での散策に時間が使える。

   
ブナ                 杉

   
野登寺              宮指路岳

仙鶏尾根 さて帰路だが、来た道を戻ってもいいが、仙鶏尾根を使うとさらに充実する。所々で展望が開け、仙ケ岳や宮指路岳が間近に見える。

   
仙鶏尾根分岐            仙が岳

   
スイカズラ

御弊林道 分岐点からは植林を少し下ると谷の左岸道になり、下りきると小社峠からのルートに合流しやがて林道終点に出る。それから林道歩き50分で駐車場に戻る。

   
うのはな              バイカウツギ

    
コアジサイ        石大神(しゃくだいじん)



駐車場


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