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■烏帽子岳(鈴鹿)


レポート No.801
日時:2014年5月18日
参加者:隊長、うさぎ

〜三重県の山の取材で、シャクナゲの時季にルートトレース、やはりいい山だ〜

 

立田小学校(9:30)〜林道終点(9:48)〜篠立分岐(10:47)〜(11:06)狗留孫岳772m(11:17)〜P798(11:28)〜(11:54)烏帽子岳865.1m(11:17)〜シャクナゲ群生地〜(13:17)狗留孫岳772m(13:31)〜林道出合(14:00)〜長楽寺(14:18)〜立田小学校(14:36)


プロローグ 烏帽子岳と言えば、シャクナゲが頭に浮かんで来る。鈴鹿山系においてはメジャーなヤマではないので、訪れる気概が少ないが、シャクナゲの時季になると気になる山。「三重の山」リニューアルに備えて取材を行った。前回の記録を振り返ると2004年だったから、実に10年ぶりとなった。標高は860mと鈴鹿の主要山岳と比較すると見劣りするが、三重県の最北端に位置すること、稜線の二次林が美しく、シロヤシオや山ツツジ、シャクナゲなどツツジ科の樹木が多いなど、またアプローチがいいなど、花の時期に合わせた山行の候補に上がってくる山だと思う。


烏帽子岳

立田登山口 烏帽子岳は岐阜県との県境にあり、岐阜県側からは時山と上石津細野からの2本、三重県側からは立田と篠立の2本あるが、途中、狗留孫岳辺りで合流する。今回も立田から上がり篠立に降りることにした。登山口は立田小学校前の清水神明社横から入る。道路から少し林道を入った所に、古い標識が記に取り付けられていた。

     
立田登山口          尾根の急登

林道を進むと砂防工事をしていた。林道終点からは谷筋のルートになるが、谷が荒れていてルートがわかりにくくなっていた。先行の3人グループがここで迷っていた。ルートは右岸尾根ということを覚えていたので、薄い踏み後をたどり尾根に上がると目印も踏み後も明瞭になった。尾根は標高差300mの登りで、この区間であらかた標高を稼ぐ。

   
篠立分岐           狗留孫岳の展望  

狗留孫岳 登路の右岸尾根の傾斜が緩むと篠立からのルートと合流する。篠立からのルート鉄塔巡視路になっているので整備されている。ここからは稜線歩きになり、緩やかに高度を上げていくと10分ほどで狗留孫岳に到着する。電場反射塔があるので樹木が切り払われ、大変展望にいいところだ。伊勢湾や濃尾平野、藤原岳、御池岳、鈴北岳、三国岳など、鈴鹿北部の主要山岳が一望できる。烏帽子岳の山頂が少し見えている。三人グループはここでのんびりと過ごすらしい。これもハイキングの楽しみだろう。


狗留孫岳の展望

   
狗留孫岳にて           三国岳

狗留孫岳から烏帽子の掛けての稜線ルートは、鉄塔巡視路にもなっていて、良く整備されている。GWあたりまではカタクリの花が見られるが、今は、ヤマツツジやシロヤシオなど、ツツジ科の花が見頃を迎えていた。郷側の山腹は植林されているが、稜線はシロモジ、ミズナラ、コナラなどの落葉樹林になっていて美しいハイキングルートだ。青空の下、透き通るような若葉の下を歩くのは気持ちよかった。

      
ヤマツツジ  コナラやミズナラの二次林が美しい

   

烏帽子岳 狗留孫から約40分で烏帽子岳山頂に到着した。以前来たときは山頂からの展望が良くなかったが、東側の樹木が切り払われていて展望が開けていた。ちょうど昼になったので、木陰に腰を下ろし昼食にした。クライミングをしていると、ゆっくりと食事をする気分にもなれないが、山頂でも昼休みはのんびりとした里山ハイキングの楽しみのひとつだ。

   
烏帽子岳山頂 三等三角点


シロヤシオ

シャクナゲ群生地 さて石楠花はどうだろうか。登山口山頂までは石楠花はない。斜面を西側に降りていくといきなり石楠花の群生地に突入するのもこの山の特徴で面白い。まず目に飛び込んできたのは、地面を覆い尽くすような花。昨日は前線が通過し風が強よかったので落花したのだろう。花は少し痛んでいたが、まだしっかりと付いていた。どうだろう、今年の花付きの良さは。花の色も濃淡があり、白色の石楠花がひと株あった。存分に石楠花を見てから折り返した。

   

   


鍋尻山

     
ヤマツツジ              シャクナゲの落花


時山と霊仙山

篠立登山口へ さて、花と山の撮影が終わったので折り返すことにした。狗留孫岳まで戻ると先ほどの3人グループが帰るところだった。我々もその後をついて篠立の方に下山した。30分で林道の出合、20分林道を歩いて長楽寺に到着した。さらに20分車道を歩いて駐車地に戻った。

   
中里ダム湖            狗留孫岳の反射板


タニウツギ

   
篠立登山口


 

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