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■雲見烏帽子山(西伊豆)

レポート No.791
日時:2014年3月23日
参加者:たくさん、隊長、うさぎ

〜直上裏参道は脆くて藪っぽかったが、手応えのある6ピッチだった

道の駅「花の三星苑伊豆」(6:00)〜コンビニで朝食〜蜘蛛に浅間神社(7:20)〜直上裏参道取付(8:30)〜1ピッチ目(8:40)〜2ピッチ目(9:20)〜3ピッチ目(10:00)〜4ピッチ目(12:00)〜5ピッチ目(13:00)〜6ピッチ目(13:30)〜表参道〜食堂有料駐車場(14:30)〜三島〜長泉沼津IC〜新東名〜東名〜伊勢湾岸川越IC〜鈴鹿(22:20)

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プロローグ 三日目の予定だが、海金剛のショートルートにするか、少しマイナーだが烏帽子山の直上裏参道かで迷ったが、当初の予定通り烏帽子山のマルチピッチにすることにした。海金剛から昨日、富士山を背景に海岸にそびえ立つ岩山をみたが、それが烏帽子山で、クライマーならずとも印象に残る山だと思う。山頂には祠があり参道が通じていて、一般的にはこちらから登る。裏参道はこれに対してつけられたルート名だと思う。グレード的には難しくはないが、岩が脆く、後半部分は藪が多くなるという難点がある。スーパーレインと比べると見劣りするが、ロケーションはいい。 → トポ

アプローチ アプローチは浅間神社の駐車場から。参拝者なので駐車場は利用できるが、数台分しかスペースがなく、長い時間駐車して迷惑になりそうなので、近くの仲嶋食堂の有料駐車場1000円を使った。

   
駐車場の仲嶋食堂            ギアの準備

海岸の取り付きに行くには、表参道の石段を登り途中から踏み跡をたどって海岸まで降りなければならない。薄い踏み後をたどったがブッシュに突入してしまった。どうやら間違えたようだ。後でわかったことだが、中段に「雲に神社」があり、その上にも石段があった。帰りにその石段の上部にはっきりとした踏み後が確認できた。とにかくは海岸へ降りればいいのだから、無理矢理草付の斜面を下って、最後は懸垂2回で海岸に降り立った。やれやれ。

      
浅間神社駐車場入り口          参道の石段


懸垂2回で海岸まで

       
左:登る岩壁 右:ここが正規の懸垂ポイントで、残置ロープがぶら下がっていた

岳人2007年6月号参照

1ピッチ目(5.8) 30m。一見脆そうさが、以外としっかりとしたフェースを登る。5.8なのでそれなりに壁が立っている。どこでもラインがとれそうだが、問題はプロテクション。フレークにカムを入れるか、ハーケンを打つしかない。フレークを手で叩いて診断しながらカムをセットした。腐食の進んだピトンがあるが使わないほうがいいだろう。バンドに出て洞穴ハングの下までトラバースしピッチを切った。支点はないのでスリンクを岩に掛けたのと、カムで支点を作った。


1ピッチ目を見上げる

     
バンドまでが実質的なクライミング

     
フリクションはいいが、抜けや剥離などに不安がつきまとう

2ピッチ目(W) 30m。洞窟ハングを左から巻くと手がかりの多いフェース。ライン取りは自由だがここも必然的に、プロテクションがとりやすいラインになる。垂壁に沿って右上し、最後はフェースを登って立木でビレイ。岩は意外としっかりとしているが、ひとうひとつしっかりと確かめてから力を掛けるようにした。

   
洞穴ハングの下でピッチをきる


ハングの下を左から回り込む

     
厳しそうだが、回り込むと傾斜がゆるむ

     
左:垂壁に沿って右上      右:フェースを登って終了点

3ピッチ目(5.8) ここもそれなりに楽しめるピッチ。核心は凹角のところで、右のフェースを行くと5.10台になる。凹角は5.8か5.9くらいだろうか。これを抜けると土と草のルンゼに入るが、ここがいやだったので左のカンテに入った。立木をよけながら10mほど進むと垂壁にあたり行き詰まる。ロープを一本出してもらい懸垂でルンゼの入口まで戻った。ルンゼに入るが土と草でずるずる滑ってどうにもならないので、左のフェースに逃げた。しかしプロテクションがとれない。ここでハーケンを使った。作成中です。。。

     
この凹角も少し被っていて
機微操作がおもしろかった

     
岩壁は変化があっておもしろい

     

   

   
下の覗くと高度感がある

4ピッチ目(V) 土の詰まったルンゼの上からスタート。正面の灌木帯を右に逃れ、岩を選んでロープを伸ばした。ルートがあっているかどうかわからない。40m以上ロープが伸びたところでピッチを切った。浮き石には力をかけないように注意が必要だ。

   
灌木が多いので、どこでピッチが切れる

    
スタートスするとブッシュ突入、右に逃げた

    


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