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■海金剛(西伊豆)

レポート No.790
日時:2014年3月22日
参加者:たくさん、隊長、うさぎ

〜念願のスーパーレインをリードできてうれしい、クライミング

道の駅「花の三星苑伊豆」(6:00)〜コンビニで朝食〜雲見オートキャンプ場()〜スーパーレイン取付(8:30)〜1ピッチ目(8:40)〜2ピッチ目(9:00)〜3ピッチ目(9:40)〜4ピッチ目(10:30)〜5ピッチ目(11:10)〜6ピッチ目(11:55)〜7ピッチ目(12:45)〜懸垂開始(14:40)〜取付点(15:40)〜オートキャンプ場(16:45)〜松崎の中華店で夕食〜道の駅「花の三星苑伊豆」車泊

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プロローグ 二日目は今回のメインに据えたいた念願の海金剛スーパーレイン。このルートのために年が明けてから城ヶ崎や白くらでトレーニングしてきた。たくさんは今回が8回目だそうさ。オリジナルCVでビデオも出ている。

アプローチ 道の駅「花の三星苑伊豆」を6時に出発し、セブンで朝食。ちょっとしたカンターがあり、レンジとお湯が利用できるし、おいしい挽き立てのコーヒーがあるので、ファミレスへいかなくても十分だ。朝食を済ませ雲見のオートキャンプ場へ移動。利用料というか駐車料金は1000円。駿河湾と南アルプスや富士山がきれいに見える絶好のロケーションで、オートキャンプの人たちで盛況だった。


雲見オートキャンプ場のロケーション、駿河湾の向こうに南アルプスが見える

   
駐車場でギアの準備

スパーレインは7ピッチで、すべてナチュラルプロテクションなのでカムが2セット必要なようだ。他にナッツを1セット準備し、ヌンチャクなどをザックに詰めるとザックが重くなった。

       
入り口               左岩壁

車道からの入り口はよくわかった。岸壁に沿った水平道で、タチツボスミレ、タンポポ、ムラサキケマン、マムシグサなど、春の花が咲き始めていた。やはり伊豆は暖かいところだ。水平道で徐々に高度を下げ、最後は懸垂で海岸に降りた。1パーティーが先行していて、左岸壁をやるらしいが、一人がハーネスを忘れたらしく、取りに戻っていた。我々は正面壁に移動しスーパーレインの取り付きへ。どうやら貸しきりらしい。靴を履き替えザックしまってデポした。

   

海金剛正面壁スーパーレイン 正面壁の中央のクラックを繋げた代表ルートで、グレードは、5.7〜10.0aの7ピッチ。ボルトやハーケンは一切なく、クラックを使ったカムとナッツのプロテクション。

1ピッチ目(5.8)  海岸から踏み跡をたどり取り付きに到着。木の枝にぶら下がったスリングが目印のようだ。取り付きの雰囲気は錫杖岳左方カンテに似ていた。ウバメガシの枝が張りだしているが、岩壁はすっきりとしていて、染み出しもなく、登りやすそうだ。グレードは5.8だがリードなので油断は禁物だ。今日はオールリードの予定なので、登攀技術も大切だが、他にプロテクションの技術、スタミナ、精神力などの登攀に関する総合的が必要だ。

必要なギアをラックにセットしロープを結んでいる間に気持ちが引き締まってきた。さて、いよいよスーパーレインへクライムオン。プロテクションはオールナチュラルなので2セットのカムで体が重い。

     

細めのカムとナッツ、クラックから生えている木で確実にプロテクションをとりながら、クラックと右のフェースを使いステミングを交えてゆっくりと体を上げていった。

     

2ピッチ目(5.7)  左のコーナークラックを直上し、右へスラブのトラバース。クラック二はナッツが有効だった。スラブのトラバースは上段を行ったが、下段もあるようだ。トラバースのプロテクションはクラックの少し上にカムがセットできた。ルートが屈曲するところはナッツは抜けやすいのでカムでないと駄目だ。

    
中:フレークはしっかりとしていてアンダーがとれた    右:トラバース

   
トラバース

   
左:終了点              右:イワベンケイ

   
2ピッチ目の終了点、松の木でビレイ  少し高度が上がり、見晴らしがよくなってくる

3ピッチ目(5.10a) 2ピッチ目の終了点からテラスを右上し、立木からフィンガークラックに沿って登る。ここからがスーパーレインの本番だ。小型のカム、エイリアン、ナッツを有効に使い丁寧にプロテクションをとりながらロープを伸ばしていった。フィンガーが良く決まった。

      

    

      

   

クラックが途切れると、微妙なフェースがあり、プロテクションはエイリアンがひとつ。絶対にフォールしてはいけないところだった。

     

   

4ピッチ目(5.10a) すっきりとして岩壁をクラックに沿って右上していくハイライト的なピッチ。クラックも変化し、ハング越えもあり、変化に富んだルートだ。ハンドが良く決まる。レイバックも良さそうだが、リードなのでカムがセットできなくなる。とにかく夢中になれたピッチだった。

      

      

      

    

   

      

      

クラックの出口はワイドで、キャメロット#4を2個使ったが、最後の一手は広くてハンドが決まらず、アームロックで対応した。


最後の所はクラックが広くなって

   
駿河湾越しに見る南アルプスがきれいだった

5ピッチ目(5.10a) 「先人クラック」と呼ばれる、フィンガーサイズのクラック。小ハングが二つほどあったが、ジャムが決まり快適だった。高度感、露出感は勿論、ネイビーブルーの海と海岸線がとても美しかった。

      

    
ハング

    
うさぎは出口でスリングでA0

   
露出感があり、ロケーションがすばらしい

   


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