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■中井高&うぐい谷高(台高)

レポート No.788
日時:2014年3月16日
参加者:utty、隊長

〜宮川源流の静かな山域を訪ねる

宮川第3発電所駐車場(8:20)〜送水管出合(9:00)〜P887(10:19)〜小広場(10:44)〜P1143(11:15)〜中井高P1233(12:08)〜(13:13)ウグイ谷高(13:36)〜P1153分岐(14:22)〜作業小屋(15:27)〜鉄塔分岐(15:49)〜鉄塔(16:05)〜登山口(16:36)〜駐車場(17:39) 歩行距離16km、累積標高+-1490m

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プロローグ 大台ヶ原は字のごとく、大きな台地を意味し、浸食により刻まれてできた山や断崖が点在している。また、日本有数の多雨地帯で、雨水が谷を深くえぐり、名瀑を作っている。その谷の水を集めた宮川は日本一の清流として知られている。今回訪ねた「中井高やうぐい高」も宮川の源流に位置する山で、山深いが故に訪れる登山者は少なく、山のスケールは鈴鹿よりもひと回りもふた回りも大きいため、それなりの体力や登山技術が求められる。

アプローチ 三重県の山ではロングルートの部類に入るので6時出発にし、景観の撮影をしながらと案口となる宮川第三発電所の駐車場に向かった。対向する車もなく、駐車場に到着すると、車は一台も駐まっていなかった。桃の木小屋の営業は4月からで、大杉渓谷への入山者もこの時期は少ないと思う。

        
国見山(宮川ダムから)           宮川ダム

   
ウグイ谷高

   
大杉谷自然の家           吊り橋

第三発電所 さてルートだが、周回するなら、発電所の施設のある水圧鉄管路や鉄塔の巡視路を利用するほうが安全で効率的で、これを利用したレポートが多い。北の登山口は新大杉橋から焼く1キロ地点の13号鉄塔巡視路入り口と、第3発電所駐車場の向かい側にある水圧鉄管路巡視路の入り口で、いずれも山名のプレートはない。この二つの登山口間は車道を歩くことになり距離は約5キロあるので所要時間は約1時間。次にどちらの登山口を入山に使うかだが、13号鉄塔巡視路入り口には路肩に駐車できるが、駐車場のある第3発電所が安心だ。今回は第3発電所から入山し、P1153、中井高1233m「基準点名は不動谷」、うぐい谷高1239m「基準点名はうぐい谷」の順に右回りに周回することにした。

   
第三発電所駐車所脇にある登山口        水圧鉄管路の施設

水圧鉄管 登山口は駐車場の道を隔てて向かいにありすぐに確認できた。地理的にはうぐい谷の右岸尾根ということになる。標高は約289m。忠実に巡視路をたどり標高を250m上げると、発電所へつながっている水圧鉄管路と合流した。火照った体をレイヤーで調節し一息入れた。冬の寒さが緩み、まだ緑はないが,低山徘徊にはいい季節になってきた。

   
水圧鉄管路の階段

   
ここから隧道になる          導水路の施設

さてここからは、水圧鉄管路に沿った巡視路を歩き標高800mまで高度を上げていく。歩きやすい巡視路で、見通しがよく高度感がある。C800の手前で水圧鉄管路が隋道に入り、その少し上にコンクリートの円筒形の施設があった。展望のいいところで休憩敵地だ。ここで人工物のルートが終わり、尾根通しの雰囲気のよい二次林で高度を上げていく。

   
導水路施設からの展望   やせ尾根のアカガシの巨木

カシ、シキミ、アセビ、ツバキなどの常緑樹林からシデ、ミズナラ、ツツジなどの落葉樹にかわり、明るい尾根になってくる。樹間からは目指すピークや派生する尾根が確認できるようになり、山深さが感じられた。落葉樹の中で、コウヤマキとモミの常緑が目立っている。特にコウヤマキが多く、この標高が好きなようだ。

小広場 P887を通過し緩やかに高度を上げていくと小広場があり休憩敵地になっていた。ここで小休止。ここまでくると目指す二つのピークが射程距離に入り、ルートの地形や時間的な目処が立ってきた。

     
小広場             明るい尾根


コウヤマキ

   
尾根の伐採地からの展望

P1143 更に進むと進路をさえぎるように尾根上に大岩があった。このあたりがP1153付近のようだ。残雪があり、ブナやミズナラ、ヒメシャラの巨木が目に付くようになってきた。台高らしい雰囲気の樹林だ。ここから中井高P1233までの稜線は南側斜面が桧の植林帯になっている。緩やかな地形になっているので樹林の中に入ると迷いやすくなる。目印テープも少なくなるので、自然林と植林尾境を進むといいだろう。

   
尾根の大岩         ブナの巨木

   
残雪があった       落葉樹林が続く


足を広げるブナ

中井高(1233m峰) ひとつ小ピークを越え、さらに高度を上げていくと、中井高への分岐点に到着した。ザックをデポし、山頂を往復することにした。雪を踏みながら稜線を緩やかに登っていくと数分で山頂に到着した。ここのピークは二等三角点で、傍らにある朽ちかけた山名プレートには1233峰と記されていた。周囲は落葉樹林で展望はよくない。

点に記に関して 基準点名=不動谷 二等三角点 点の記あり 閲覧可  埋標 明治34年12月15日

   
中井高1233m 三角点



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