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■姫越山(三重県)
〜姫!どうなされた、落人民話の山を日だまりハイク〜

レポート No.762
日時:2013年11月4日
参加者:隊長

日の出公園駐車場(9:40)〜北の登山口(9:47)〜展望台(10:23)〜爺塚(11:00)〜芦浜分岐(11:07)〜姫塚(11:12)〜(11:28)姫越山(11:48)〜芦浜分岐(11:58)〜公園の下山道分岐(12:30)〜芦浜峠(12:51)〜芦浜湖〜芦浜峠(13:43)〜近畿自然歩道出合(14:15)〜自然歩道〜駐車場(15:07)〜公園駐車場(15:20) 累積標高+-1000m 歩行距離13km


プロローグ 岩の季節も終わり、もうすぐ厳しい冬がやってくる。高い山は難易度があがり、それなりの装備が必要な季節になってきた。もちろん果敢にアタックする準備はできているが、たまには心が安まる日だまりハイクもいいものだ。

アプローチ  自動車道の大台辺りで少し雨がぱらついたが、南下するにつれ雨も上がり、日の出公園駐車場に到着すると青空が覗き始めた。晩秋の日だまりは行くにはうってつけの天気になってきた。いい取材が出来そうだ。

日の出公園駐車場  姫越山へはこの駐車場がトイレもあって便利だ。自然歩道をルートに組み入れ周回するなら、塩浜山村広場の駐車場を利用する手もある。駐車場からは奥川に沿って歩き、姫塚山道の道標から入った。

   
日の出公園駐車場                奥川

   
登山口                 錦港

展望台 急坂を30分登ると展望台に到着、錦港や熊野灘が一望できた。地元の人の手作りのプレートや道標がありがたかった。この山はウバメガシが多く、伐採跡を見ると備長炭の原料として使っているのだろうか。ヤブツバキも見られるので、花の咲く冬が楽しみだ。

   
展望台からの展望               爺塚

展望台から40分登るとまず爺塚があり、さらに10分ほど歩くと姫塚があった。国を追われた姫と侍従が峠を越えようとして果てたという伝説が残っている。三重県の文化のページ、ふるさとの届けも〜伝えたい三重のおはなし「姫!どうなされた」に詳しい。ケルンのような地味な塚だ。三重県最南端の山、子の泊山にもこのような塚があり、やはり平家の落人伝説が残っている。

    
登山道                姫塚 

姫越山 502.9m 登山口から1時間半ほどで三等三角点のある山頂に到着した。樹木が切り払われ南東方面の展望が開けている。日だまりに腰を下ろし、熊野灘や芦浜海岸を見ながら、ポットで持ってきたお湯でカップヌードを作って昼食にした。さて帰路は、周回するのが良さそうだが、ルートチェックのため、芦浜峠経由で下ることにした。分岐点は姫塚辺りで、少し尾根のピークに登返してから痩せ尾根を下っていく。カシの落葉で滑りやすくなっているので慎重に。

    
姫越山 山頂              カゴノキ

芦浜峠 急坂を下ってい。今日は誰にも会わないだろうな、と思っていると、男女のペアが登ってきた。自然歩道から回ってきたみたいで息を切らせていた。この山は流行廃れなく、地道に歩かれているのだろうなと思った。山頂から約1時間で芦浜峠に到着した。ここまで下ると潮騒の音が聞こえてきた。ここから浜は近く、十数分で海岸まで降りることができた。

  
芦浜海岸                芦浜湖

芦浜海岸 海岸へ降りると柿の実がなっていた。今は電力会社の社有地になっているようだが、昔は畑として使われていたのか、人里の雰囲気が残っていた。少し歩くと浜に出た。浜辺がきれいな芦浜海岸だ。海岸から山を振り返ってみると、いい構図で写真が撮れた。浜辺に腰を下ろし潮騒を聞きながらしばらく海岸線の風景にみとれた。芦浜池へも立ち寄ってみた。芦浜池は海跡湖で海岸から砂浜で切り離された池だ。水をなめてみると少し塩気があった。ここ池越しに見る姫越山もよかった。

  
植林尾山腹道          近畿自然歩道

芦浜峠に戻り南の登山口へ移動する。植林の山腹道で昔は生活道路だったようで道幅もあり歩きやすかった。自然歩道分岐まで進むと地元の人が登ってきた。どうやら姫越山の道標を整備されているようで、分県登山ガイドのルートについて詳しかった。南の登山口へ下るようで、こちらは遠回りにはなるが自然歩道を歩いてみることにした。尾根筋の自然歩道は開放的で、所々にある広場からは海岸線や熊野灘が一望できた。塩浜山村広場まで降りるとここからは車道になっていた。車道をとぼとぼと下っていくと先ほどの地元の方とすれ違った。車を広場において歩道を周回したようだ。坂を途中で車に拾ってもら日の出公園駐車場まで送ってもらった。 完

  
左:近畿自然歩道から見下ろす海岸線  右:錦湾

 


 

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