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■鬼ケ牙(鈴鹿)
〜遠征の予定だったが、雨で中止、御在所も駄目で鬼が牙に転身〜

レポート No.753
日時:2013年9月8日
参加者:tjさん、sskさん、隊長、うさぎ

(9:10)鬼が牙(14:00)〜LifePage

プロローグ 今週もまた天気が悪い。予定していた八ヶ岳の大同心を中止し,御在所に転じたが,満天星駐車場に到着しても雨が上がらず,さてどうしようか。前線が南下し天気は回復する予報だったが,残念ながらまだ雨が残っていた。濡れた砦岩は難しいので急遽,行き先を標高の低い鬼が牙に変更することになった。

アプローチ 御在所から30分でい石水渓谷に移動すると雨が小降りになりなんとか登れそうだ。準備をして5分で取り付きに移動する。当然,壁は濡れていて,霧雨が降っていたが,グレードの低いところなのでなんとかやれそうだ。

さてこの鬼が牙だが,亀山市出身のアルピニストである尾崎隆さんがトレーニングでよく通っていたと聞く。岩場の全部を把握しているわけではないが,めぼしき岩壁には錆びたリングボルトが埋め込まれていて,人工登攀の練習に使われていたのだろう。人工登攀はさておいて,フリーで登れるのは道路のすぐ近くの岩壁で中央の岩壁はスラブとフェースで垂壁手前までが35mほどあり,その先は25m位が3ピッチある。左の岩壁はフェースで25mが2ピッチある。

中央岩壁ルート 1ピッチ目 まずは中央のルートからやることにした。1ピッチ目の前半はスラブで,傾斜は緩いが雨に濡れているので侮れない。花崗岩の表面の風化が進んでいるので,結晶がザラついていて,雨にぬれていてもある程度のフリクションが得られる。後半は少し壁が立ってくるが,ダイクが2本走っているなど,手掛かりがあるのでそれほど困ることはないだろう。

   
1ピッチ目、濡れたスラブが微妙に滑る

2ピッチ目 垂壁の人工ではじまるピッチで,垂壁を乗り越してからはスラブ&フェースになる。壁が立ってくるが,手がかりがあるのでそれほど困らないだろう。人工のルートは2本あり,垂壁を乗り越して少し登ったところで合流する。


2ピッチ目の人工

     
2ピッチ目の人工

   
2ピッチ目をリードするsskさん

3ピッチ目 このピッチもスラブ&フェースで,左から回ればV程度だろうが,中央の凹角スラブが5.10クラスになっていて,このルートのスパイスになっている。

   
剥がれた岩が落ちそうなので、移動した     3ピッチ目をリードするsskさん

   

4ピッチ目 出だしはV程度と易しいが,徐々に壁が立ってきて,フリクションを効かせたスラブの登攀になる。これから先は灌木帯になるので整備が必要だ。

   

懸垂下降

    

   

左岩壁ルート 1ピッチ目 中央の岩壁が終わり軽く昼食にすることにした。天気は回復傾向で北風に入れ替わり晴れ間がのぞきだしたので、午後は、左の岩壁を登ることにした。1ピッチ目は離陸のスラブが核心で、わずかな手がかりを探してフリクションで身体を上げる。その後はW級程度のフェースで展望の良い終了点の狭いテラスへ。

    
1ピッチ目の登攀

   
1ピッチ目の登攀

2ピッチ目 このピッチは出だしが核心。といってもX程度だ。壁が立ってくるが手がかりはある。


2ピッチ目のリード

   
2ピッチ目音登攀tjさん      2ピッチ目のテラスにて

懸垂下降

   
1ピッチ目の懸垂

雨からのスタートとなったが昼過ぎから天気が良くなり、人工登攀を含めたクライミングで身体を動かすことが出来た。アルプスの夏は短かく、あと3週間で紅葉、その後は白銀の世界になる。それまでにバリエーションルートが1本できればいいかな。帰りに桑名のLifePageで近況報告。

 


 

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