■一ノ壁@御在所岳(鈴鹿) |
レポート No.751 |
裏道登山口(7:20)〜藤内小屋(7:50)〜藤内沢出合(8:20)〜(9:00)一の壁(12:10)〜藤内小屋(13:15)〜登山口(14:00) |
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プロローグ 黒部の丸山東壁が天候が悪く中止になった。天候は、秋雨前線と台風の北上に伴い不安定になっていたが、東海の太平洋側は晴れ間の覗く天気になっていたので、トレーニングを兼ねて御在所に出かけた。 アプローチ 高くて蒸し暑く、低山を歩くには厳しい季節だ。平野部は晴れだったが、山は中腹より上はガスに隠れている。裏道登山口に来ると、どの駐車場にも車が止まっていなかった。雨がぱらついてきたが、登れなくてもいいので汗を流しにとりあえず壁まで行くことにした。準備をしていると一台車が入ってきた。岐阜から来た3人グループで前尾根を登に来たとのこと。駐車場の車を見て、今日は貸し切りだね、と天候よりもそちらの方を喜んでいた。 藤内小屋 温はそれほど高くはないが、湿度が高くて歩き出すと息苦しくなってきた。無理をせずにマイペースで藤内小屋に到着。先ほどの3人グループも到着。一般登山者も誰もいない。一の壁も前尾根も、今日は貸し切りのようだ。ヒートアップした身体をベンチに座って冷却した。小屋の温度計を見ると22度で、 じっと座っていると汗が引いていった。 ゆっくり小屋で休憩し、一の壁に向かった。出合からの登りがきつい。壁に付くまでにモチベーションが下がりそうだ。前尾根の3人グループは若い人がいるので元気な声が藤内沢に響いていた。 ダイレクトルート (X)さて今日はソロだし、一の壁は貸し切りなので、気兼ねせずにどこでもじっくりとやれそうだ。3ルートからのウォームアップも考えたが、ロープの掛け替えが面倒なので、ダイレクトから始めることにした。ロープをセットし懸垂で開始点に降りた。アセンダー(PETZEL ベーシック)とバックアップとしてペツルのTIBLOCをセットし登攀開始。常にリードで登っているので、ヌンチャクを掛けないと何となく不安だが、慣れると思い切ったムーブができる。このルートはXとグレードは低く、核心はハングの乗越で、ホールドはカチがあるが、スタンスが少し甘い。 一壁で一番のロングルートで、ロープの掛け替えが面倒なので連続2本やったら疲れた。
4ルート (Y)さて次はお隣にロープを掛けかえ、4ルートに移動した。一の壁、卒業ルートで、ハングはそれほど難しくなく、核心はその上のフェースとクラック。壁が立ってきてホールドスタンスともに細かくなる。一回目のハング手前で雨が降り出した。懸垂で降りようとしたら雨が止んだので続行。少し壁が濡れて条件は最悪。1回目はクラックを攻めそのまま7ルート(5.10a)に入りクリア。2回目は途中からニュートライアル(5.10c)に入ろうとしてその手前のフェースで撃沈。トップロープなのでいろいろと楽しめた。 午前中に4本やって、300円のコンビニ弁当でお昼休み。青空が覗くこともあったが、曇ってくると雨がぱらつくという、悩ましい天気だ。午後はフランケで宇宙遊泳をやろうと、ロープをセットしに登り始めると、雨が降り出し足が止まった。ザックの所に戻ると青空が見えてくる。どうしたらいいのだ。そんなことをしているうちにモチベーションが低下。蒸し暑くて息苦しく、まだ時間は早いが、本日はこれにて打ち止め。荷物をまとめて帰途についた。 完
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2013-8-30Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |