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■前尾根@御在所岳
〜前尾根のP7、P6で練習〜

レポート No.740
日時:2013年6月16日
参加者:隊長、うさぎ

裏道登山口(8:00)〜藤内小屋(8:34)〜藤内沢出合(9:15)〜(10:00)前尾根P7スラブ(11:15)〜P7ノーマル〜蛇の皮(11:40)〜P6クラックルート(13:10)〜(13:45)P7スラブのハブチスペシャル(14:50)〜藤内小屋(15:20)〜駐車場(15:50)


プロローグ 谷川岳遠征が雨でキャンセルになったのでホームの御在所で汗を流した。中部日本以北は前線の影響で天気が悪かったが東海地方は晴天の夏日となった。平野部は30度を越えていたそうだが、 都内は日差しこそきつかったが日陰に入るとさわやかだった。前尾根と一の壁は相変わらずの混みようで、当初中尾根を予定していたが、前回と同じというの気乗りしなかったので、P7、P6のサブルートを中心に攻めることにした。

アプローチ 7時前に家を出る。梅雨の最中の晴天で混雑が予想される御在所へ。裏道登山道入り口付近は思ったほど混雑はなかった。梅雨の最中の晴天ということで平野部は30度を超える夏日になる予報が出ていた。立派な日向小屋が完成し7月3日の営業開始を目前に控え準備が進んでいるようだ。巨大が砂防堤と頑丈な石垣の上に立てられた日向小屋の営業開始が楽しみだ。

  
日向小屋               藤内小屋

藤内小屋も盛況で多くの登山者が休んでいた。本谷に入ると岩壁からのコールの声が聞こえてくる。藤内まではまだ遠く、どうやら、砦岩からのようだ。スケールが小さいためにあまり入られていない岩場でクライマーも少なく、じっくりとやれる岩場だろう。

  
伊勢湾がすっきりと見えている           北谷は暑かった

北谷に入ると厳し日差しが容赦なく降り注いできた。梅雨間の改正に恵まれたが、夏の日差しは厳しい。水場の木陰は涼しく、冷たい水を飲んで身体を冷やした。

  
藤内壁が緑と青空に生えていた        コアジサイの季節だ

いつものように藤内沢出合いでひとやすみ。前尾根や一ノ壁からクライマーのコールが聞こえてくる。鮮やかな新緑と岩場のコントラストが美しい。今日は盛況のようで、一ノ壁や前尾根は混雑しそうだ。T君たちも今日は藤内のはずだが、バットレスあたりにいるのだろうか。状況に応じでどこでもできるように装備は準備してきたが、とりあえず最初は予定通りP7スラブから始めることにした。

前尾根P7スラブ シュミレーション 5.8 人気ルートの前尾根P7は予想通り順番待ちだった。P7スラブは誰も入っていないようだ。早速P7スラブに入って準備を始めた。すると後続の数名の若いグループがやってきた。


一の壁と中尾根バットレス

このスラブはそれほど広くなく、シミュレーション5.8とハブチスペシャル5.10cがメインになっているようだ。我々は易しいシミュレーションから、若者グループはハブチスペシャルから始めた。


前尾根P7スラブまずは易しいシミュレーション5.8から

このルートは2ピンをとるまでがスラブでその先はフレークがあるので易しくなる。ハングのところはアンダーでトラバースし左上に走るクラックでホールドを取って乗り越す。その先はクラックに沿って登れば終了。いろいろや要素があって面白かった。それぞれ2回やったところでP7ノーマルルートへ移動。

    
シミュレーションのうさぎ   隣のグループはハブチスペシャル5.10c


一の壁もバットレスも賑わっていた

P7 ノーマルルートX〜蛇の皮5.9NP 先ほどのグループがやっていたが譲ってもらって、ノーマルルートから蛇の皮をやることにした。まずノーマルルート?から入り蛇の皮5.9へ。ノーマルルートは古いハーケンが2つほどあるがNPの練習でカムを使ってもいい。しかしその先の蛇の皮がNPなのでカムを残しておかないといけない。いずれも中間サイズでいいだろう。カムの残置が1個ある。クラックはハンドサイズで、少し広くなる後半が核心か。カムを2個セットした。ジャミングの練習にはちょうどいいルートだ。


蛇の皮 5.9 NP


P7 ノーマルルート X


P7最終ピッチ

P6 クラックルート 5.9 NP さて次はP6。ここもノーマルでは面白くないので、クラックルートを行くことにした。なぜクラックばかりかというと、昨日ライフページでうさぎがジャミング用のグローブを調達したのそれの試用をしたかったからだ。ここも先ほどのP7の蛇の皮と同じ5.9NPだが、片方の岩が出っ張っていないのでやりやすく感じた。ここのクラックは2段になっていて、後半はレイバックでやると面白かった。さて最後の仕上げは久し振りのチムニー。個々のサイズは身体が小さいほど有利で、出口ほど狭くなり体が大きいと窮屈になるので個人的には嫌なところだ。中間地点にカムでプロテクションをとった。


P6クラックルート 5.9NP

  
クラックをジャミングで登攀中のうさぎ


チムニー W、出口が狭いので苦労

  


うさぎにはジャストサイズ、すいすいのぼる

チムニーを終えて休憩していると、初心者を連れたパーティーが追い越して行った。後続のパーティーはチムニーにさしかかってきた。さてP5まで行こうかと意見を出すがあまり乗り気にならない。暑さのせいで気力も減退。そろそろP7スラブが空いたのではとここで引き返すことにした。

P7スラブ ハブチスペシャル 5.10c P7スラブに戻ると誰もいなかった。まだ少し時間のゆとりがあったので、最後に、ハブチスペシャル5.10cやることにした。初挑戦でオンサイトを狙ったが、3ピン目で躊躇してしまい、途中でシミュレーションに切り替えトップロープをセット。


トップロープをセットしにシュミレーション5.8を登る

まずはうさぎ、前半のスラブは滑りながらもなんとかクリアしたがギャップが越えられずA0。次は私。やはりトップロープは安心感が全く違う。わずかな手がかりをみつけて思いきって立ちこむと意外と滑らない。ギャップもムーブがわかってしまうと越えられた。2回ずつ登って終了とした。


ハブチスペシャル5.10cのうさぎ 2回目で何とかクリア

 


 

 

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