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■一の壁@御在所(鈴鹿)
〜一の壁でクライミング、本年度の初日となった〜

レポート No.735
日時:2013年5月25日
参加者:隊長、うさぎ

裏道登山口(7:30)〜藤内小屋(8:08)〜藤内沢出合(8:47)〜(9:10)一の壁(14:30)〜藤内小屋(15:15)〜登山口(15:45)


プロローグ 本年度もクライミングやバリエーション中心の山行が続いているが、ホームの藤内壁は本年度の初日となった。御在所岳は人気山岳でクライマーのみならず沢山の登山者が訪れている。登山人口で中高年の占める割合が多かったが最近では、若い人が多くなってきて活気が出てきたように思う。前置きはさておき、藤内小屋でひと休みし、北谷を登り始めたとき、ハーネスを忘れたことに気がついた。クリープを入れないコーヒーは飲めるが、野球の試合にバットを持たずに行くようなもの。さてどうする。

アプローチ 少し家を早く出たが,裏道登山口付近の駐車場はすでに満車,路側帯の内側の路肩に駐車した。トンネルをくぐり作業道の鎖をまたいで入る。作業堂は奇麗に舗装し直されていて新しくなっていた。堰堤の工事はほぼ終わったのだろう。クライミング装備のパーティーが目にとまり,今日の一壁は混みそうな予感。 今回はギア類がフル装備なのでザックが重い。藤内小屋まで上がると汗が噴き出してきた。ベンチに座りクールダウン。掲示板の前のルート図で今日のルートを吟味したが,混雑具合で臨機応変に対応することにした。

    
タニウツギが咲き始めた           北谷

ハーネス忘れた! 北谷に入ると正面に藤内壁が見えてくる。ガスがまだ低いので壁は隠れて見えなかった。今日のルートをシミュレーションしながら歩いていると,あれ!ハーネス忘れた。チェックをして荷物を入れたので,忘れたことが確実にわかる。野球の試合にバットを持たずに行くようなもので,ハーネスがないとどうにもならない。簡易ハーネスを作るという手もあるが不安だ。出直して鬼が牙にでも行くかということになり,引き返そうとしたら。Kさんどこ行くのと,スクールのMさんが声をかけてくれた。ハーネスなら予備があるとよと,ありがたい。感謝感謝。ということでモチベーションは一度,どん底まで落ちてしまったが,再び上昇に転じた。


砦岩(左)と立岩(右)

一の壁 右ルート 一ノ壁に到着するとすでに多くのクライマーが壁に張り付いていた。2か2でウォーミングアップと思っていたが,考えることは皆同じで順番待ちだ。仕方がないのであいていた右ルートから始めることにした。グレードは?で難しくはないが,一ノ壁は半年ぶりなので少し緊張した。感触を確かめながら楽しんで登った。

一の壁 フランケ西面人工C A2  右ルートの帰りに人工ルートにトップロープをセットして下った。さて次はアブミの練習。入門のころに少し触ったことがありそのときは,アブミの使い方がわからず,すぐに腕がパンクしてしまったこと思い出した。支点はしっかりとしたハンガーが1個あるだけで,殆どは古びたハーケンとリングボルトだが,トップロープなので不安はない。私が2本,うさぎが1本練習した。


アブミの練習

     
一の壁(左)前尾根(右)ともに盛況だった

中尾根バットレスb正面ルートvar 5.8 さて一壁の空きはないかと探すも,朝よりもパーティーが増えてきていて,ますます混雑してきた。中尾根バットレスの正面ルートが空いていたのでそちらに移動。中尾根バットレスb正面ルートvar 5.8にとりついた。5.8になっているが,出だしだけだ。2ピッチ目は途中からカリフォルニアドリーミング5.10aに入り終了点へ。ロープは今回,シングル一本なのでここから懸垂で降りる。ロープはちょうどの長さだ。


中尾根バットレス

     
正面ルートbの1ピッチ目

    
左:正面ルート2ピッチ目終了点  右:2ピッチ目からの懸垂

一の壁 ダイレクトルート X 一の壁に戻るが,混雑は収まっていない。夕方に仕事がるので早く引き上げたいが,まだ少し時間があるので最後に,空いていたダイレクトルートをやることにした。グレードはXで核心はハング越えと,出てからの少し細かいところ。シーズン初なので少し緊張。


ダイレクトルート登攀中のうさぎ

  
クライミングスクールのMさんチーム 宇宙遊泳5.10bに挑戦中

時計を見ると14時30分だ。夕方から仕事があるので少し早いがこのへんで切り上げることにした。Mさんにハーネスのお礼をして藤内壁を去った。

    
シロヤシオ               イワカガミ

  
左:もうすぐ営業が始まる日向小屋  右:タニウツギ

日向小屋が完成間近で、何人かの人が出入りし営業の準備をしていた。巨大な堰堤と頑丈な石積みに守られ、山小屋というよりちょっとしたペンションのような雰囲気だ。

 


 

 

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