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■鬼ケ岳(鈴鹿)
レスキューの訓練と、中央ルートの4ピッチ目〜

レポート No.721
日時:2013年3月20日 
参加者:隊長、うさぎ

(09:20)鬼が牙(14:30)

 

天気は下り坂だ。午前中は持ちそうだったので鬼が牙へ。セルフレスキューの練習をの続きと、中央ルートの4ピッチ目を偵察した。

懸垂下降時のトラブル救助 (トラブルを起こしたロープを下降して救助。同時に降りる)

トラブルを起こしたロープで下降するには、ロープにテンションがかかっているのでATCがセットできない。少し工夫が必要だ。カラビナ2枚で代用できる。 今回、バックアップはシャンとを使った。まず、要救助者の上(手の届く範囲)まで下降し、シャントを支点に 要救助者との間をカウンターロープをセットする。カウンターロープで要求助者を引き上げる。トラブルを解消。ATCをセットし、要救助者のディジチェーンをATCに連結し、同時懸垂下降。

  
緊張ロープの下降          2ピッチ目の出だし

さて次は、登攀の練習。中央のルートの2ピッチ目でアブミを使った登攀。2ピッチ目(W〜X A1)は何度も登っているし、少し岩の感覚が戻ってきたので、基本を確認しながらしっかりと登った。さて次は3ピッチ目(V〜W)、相変わらず岩が風化でザラついている。

  
2ピッチ目             3ピッチ目

  
3ピッチ目終了点         4ピッチ目(支点なし)

3ピッチ目を終了し、さてどうする。今回は初めてこの先を確認することにした。つまり4ピッチ目だ。傾斜を見るとV〜W程度でそれほどでもないが、黒いコケと風化のザラつきで、ホールドも乏しく油断は出来ない。もちろん支点は設置されていなかった。今回はピンを持ってきてないので、立木で2カ所プロテクションをとり、きりのいいところの立木を終了点とした。10mくらいランナウトしたので肝を冷やした。これから先はブッシュになりそうなので今回はここまで。コケを掃除しざらつきを落とせば、まずまずのルートになりそうだ。ちょっとしたマルチピッチの練習が出来そうだ。

  
4ピッチ目からの展望      4ピッチ目仮終了点

  
4ピッチ終了点から上を見上げる、掃除をすればなんとかなりそう  2ピッチ目でアブミ練習

お腹が空いたので一度降りて昼食を食べて登り返すことにした。ピッチ数が増えてきたので下るのも時間がかかった。今回は8環を使って下ったが、一長一短あると思うがやはり、ATCの方が使い勝手がいい。昼食後はうさぎにリードさせてみる。テラスでの確保など、普段はリードすることはないが、非常事態など知っておく必要がある。2ピッチ目の右のルートでアブミの練習を始めると雨が当たり出した。この右のルートだが、途中までしかボルトを設置していないので今のところ終了点まではいけない。本降りになる前に懸垂で逃げるように帰ってきた。先週から二回のクライミングで少し感が戻ってきた。完

  
アブミの練習、雨が当たりだした

 


 

 

2013年3月20日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home