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■鬼ケ岳(鈴鹿)
レスキューの訓練に行く、岩の季節が始まった〜

レポート No.719
日時:2013年3月16日 
参加者:隊長、うさぎ

(8:20)鬼が牙(12:00)

 

3月中旬になり、ずいぶん暖かくなってきた。また今年も岩の季節が始まる。すでに花の季節は始まってきて、今年もフクジュソウやセツブンソウが見られて落ち着いたところだ。やはり季節の花を見ないと、何か忘れ物をしたような気分になる。明日は花見の予定なので今日は、クライミングのリハビリとレスキューの訓練鬼が牙に向かった。貴重な半日を有効に使った。

  

1 仮固定、確保からの固定

2 懸垂下降時のトラブル救助 (別ロープで下降して救助。同時に降りる)

3 懸垂下降時のトラブル救助 (トラブルを起こしたロープを下降して救助。同時に降りる)

 

1 確保から固定

まずは確保からの固定の練習。どういう場合かというと、リードする私が墜落してぶら下がって動けなくなったときを想定。うさぎ一人での救出は無理なので、確保から固定に切り替えて、助けを呼びに行くことになる。もし中間のテラスの場合は、一本を固定し、墜落地点まで登返して、もう一本のロープを回収し、懸垂で下らなくてはならない。いずれにしろまずは仮固定し、両手をフリーにする必要がある。仮固定もきっちりと出来ないと危険だ。仮固定の結び方はミュールノット。テンションのかかった状態で懸垂の時にも何度か練習した。仮固定が出来たら、メインロープにスリンクをフリクションノット(クレムハイストノット)で結び支点に固定し加重を移す。これで確保器を解除出来る。

  

2 懸垂下降時のトラブル救助 (別ロープで下降して救助。同時に降りる)

懸垂のときにATCに何かが絡み動けなくなることが考えられる。もう一本ロープがあるときは、そのロープで懸垂下降して救出できる。要領はほぼ1の確保から固定と同じ。懸垂で救助者の少し上まで降りていって、要救助者をスリンクで連結。要救助者のロープ(トラブル側ロープ)にフリクションノット(シャントでもよい)で支点を作り、カウンターロープをセットする。このときテンションがかかった状態でカウンターロープを解除出来るようにムンターミュールノットを使う。カウンターロープで要救助者を引き上げ、下降器に要救助者をつなぐ。カウンターロープをゆるめ下降器に加重移動し、カウンターロープを回収する。同時懸垂で降りて救助完了。

  

3 懸垂下降時のトラブル救助 (トラブルを起こしたロープを下降して救助。同時に降りる)

トラブルを起こしたロープで下降するには、ロープにテンションがかかっているのでATCがセットできない。少し工夫が必要だ。カラビナ2枚で代用できる。作成中です。。。。

  

セルフレスキューの練習だけでは面白くないので、最後に左のルートを2ピッチ登って終了とした。

   
左:1ピッチ目の登攀  右:2ピッチ目の出だし、どのルートで行くか思案中


2ピッチ目の懸垂下降、仮固定を素早くできるように練習しながら


 

 

2013年3月16日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home