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■御池岳(鈴鹿)
〜Nさん一回忌登山〜

レポート No.717
日時:2013年3月3日 
参加者:総勢40人(とっちゃん、utty、隊長)

コグルミ谷右岸尾根取付(6:55)〜カタクリ峠(9:16)〜真の谷(10:04)〜丸山コル(10:50)〜(11:20)ボタンブチで慰霊(11:50)〜(12:00)丸山コルで昼食(12:50)〜カタクリ峠(13:20)〜右岸尾根取付(14:20)


 

プロローグ 雪と格闘しながらの捜索活動が思い出される。あれから一年、1回忌登山ということで、Nさんの関係者や捜索に従事した人たちが集まった。昨年は週末ごとに寒波がやってきて、吹雪の中の捜索が多く、青空はあまり見られなかったことを思い出す。今日は寒波の影響が残っていたが、青空がほほえんでくれた。樹氷もすばらしかった。大勢がやってきたのでNさんもびっくりしたことだろう。

前日からの参加者は,ルート整備後,犬帰し橋手前で野営したようだ。当日参加者は6時30分に山口ゲートに集合した。途中合流を含めると総勢40人になった。こんなに大勢のパーティ登山は初めての経験となった。

  
右岸尾根取付         右岸尾根

コグルミ谷右岸尾根 本日の行程は,コグルミ谷右岸尾根を使いボタンブチを往復するというもの。コグルミ谷右岸尾根への取付きはいくつかあるが,今回は,F学園とNさん関係の初級者が同行するので,比較的緩やかな枝尾根を利用するよう配慮されていた。取り付いてみるここれはなかなか歩きやすいルートだった。

  
すばらしい樹氷が見られた

寒気 昨日からオホーツクまで進んだ台風並みの低気圧が猛威をふるい,北海道は大変な暴風雪になり,車に閉じ込められたり,低体温症になったりする死亡事故が起きている。その影響で御池岳も冬型となり,積雪はそれほど多くはないが,気温が低いためにさらっとした雪が尾根についていた。

カタクリ峠 適度に休憩を入れ取り付きから約1時間20分でカタクリ峠に到着した。昨年の捜索では何度この峠を通過したことだろうか。断片的に記憶が蘇ってきた。この辺りから積雪が増し,スノーシューやワカンの装着指示が出た。

真の谷 ノーマルルートで進み,約40分で真の谷の分岐に到着。ここから丸山のコルまでの登りが本日の踏ん張りどころだ。約50分で登って小休止。Nさん関係者の方々に先にボタンブチに降りてもらい静かな雰囲気で慰霊してもらった。後で我々がボタンブチに集合した。風も弱まり,白銀に輝く奥の平の急稜と青空と樹氷がきれいだった。2週間前に訪れているが,今回は慰霊登山ということでしんみりとした気持ちになった。

  

Nさんが発見された尾根を見下ろすたびに,Nさんの当日の行動を推測してしまう。確かな情報が得られないので推測のまま課題として残っている。滑落なのか道迷いなのか,それとも他に原因があるのか,いくら考えても推測の域を出ない。

  
ボタンブチへ向かう

ボタンブチで30分過ごし丸山のコルへ戻り昼食休憩になった。ゆったりとした時間が過ぎていった。帰路はシリセードを交えながら1時間20分で下り,イベントが終了した。完

  
ボタンブチにて

  
ボタンブチにて      取付に帰ってきた

節分草 帰りにセツブンソウを見に行った。今年は花付きも良く、ちょうど満開になっていた。これから4月上旬にかけて山頂間で咲き上がっていくことだろう。今年も花の季節が始まった。

  
藤原山麓に咲くセツブンソウ


 

 

2013年3月3日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home