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■鎌ヶ岳(鈴鹿)
〜鎌尾根を狙ったが、降雪直後の軟雪に阻まれる〜

レポート No.712
日時:2013年1月19日 
参加者:じんじんさん、つくだにさん、隊長、うさぎ

宮妻渓駐車場(8:00)〜カズラ谷〜(9:14)水場(9:26)〜雲母峰分岐(10:28)〜(11:24)岳峠南のピーク(11:44)〜岳峠(11:54)〜(12:28)鎌ヶ岳(13:08)〜雲母峰分岐(13:54)〜駐車場(15:35) GPS


プロローグ アルペン的な稜線を持つ鎌尾根。春は花と新緑、秋は紅葉、冬の雪景色と、四季折々ハキキングの楽しみがあるが、雪と氷で武装した稜線は手強い。積雪の状況により難易度が大きく左右され、今回は岳峠の積雪状況を見て鎌尾根を断念することした。  

 

アプローチ 宮妻渓谷への林道は積雪しており、車に踏み固められた雪面は凍り付いていた。気温は低くいい状態だ。しかし昨日、断続的に降り続いた雪がどの程度積もっているのか、   それによってはルート変更を余儀なくだろうことが懸念された。予定の時間に集合し、準備を整える。先行者がいるようで、一人は鎌ケ岳を、もう一人は水沢岳を目指したようだ。

  
林道の積雪        カズラ谷ルート分岐

カズラ谷 コースはカズラ谷の一般道。出発時点で鎌尾根を断念した場合、サブコースとして雲母尾根791独標経由を考えていたが、積雪状況がわからないのでとりあえず、   鎌ケ岳を目指し、状況を見てルートを選択することにした。林道の積雪は数センチでサラッとした雪だ。


稜線の樹氷がきれいだ、青空もうれしい

水場からラッセル 林道の分岐からカズラ谷に入り、堰堤のところでアイゼンを装着。アイゼンやワカンが必要な状況ではなかったが、アイゼン歩行に慣れる意味もある。標高点682の先にある水場まではほぼ夏のタイムで進めた。水場からは急な斜面になり、   積雪が増してきてラッセルを強いられるようになってきた。先行者の吹きだまりを避けてトレースを利用させてもらう。高度を上げるにつれ徐々に積雪は増してきているが、雲母峰分岐あたりで膝下程度なので、まだ歩ける。

    
雲母峰分岐          ピークの登り

岳峠 積雪量に応じて苦しくなってくる。じんじんさんと先頭を交代しラッセルで進む。最後は峠南のピーク、高度感のある展望が一気に開け、鎌ヶ岳の撮影にはもってこいの所でもある。朝方は青空が見られたが山頂に来ると、雲が流れぱっとしない。   雲間から差し込む光を待って撮影していると、先行者が岳峠から帰ってきた。岳峠で道標が埋もれる積雪で鎌尾根も鎌ヶ岳も断念したとのこと。


雨乞岳


岳峠


鎌ヶ岳

ラッセル さて我々はどうするか。とりあえず予定の鎌尾根に踏み込むことにした。雪庇がかなり発達しているので、岳峠側をラッセルで進む。胸まで積雪があり、思うように進めない。もがいていると、左側の雪の壁が急になくなった。雪庇が崩壊したようだ。足元を見ると谷が見えていた。もう少し左だったら、雪庇と一緒に落ちていたところだ。

  それにもめげず突破しようと試みるが思うように進めない。こんな状態では鎌尾根は駄目だと判断し、目標を鎌ヶ岳山頂に変更。しかし、岳峠に降りてみると、ここもまた胸までのラッセルを強要され、泳ぐようにしてルンゼに取り付く。ルンゼもまた厳しく、強烈なラッセルが待っていた。結局、岳峠から山頂までで40分かかった。


鎌尾根の雪庇が崩落

鎌ヶ岳山頂にはわれわれが一番乗りだった。雪を固めて、鎌尾根を見ながら昼食にした。それほど風がないので助かる。カップ麺とおにぎりで暖まる。   食事と展望を楽しんでいると武平峠の方から1パーティー登ってきた。やはりラッセルに苦しんだようだ。

  
ルンゼの登り


鎌ヶ岳山頂

  
鎌尾根            山頂の御在所側


下山、山頂を後にする

帰路は、雲母尾根が予定にはあったが、岳峠周辺のラッセルで体力を時間を消費し、意欲が減退、往路のトレースを頼りに山を下った。


岩峰の樹氷

  
ルンゼから見る鎌尾根           岳峠の雪庇


ルンゼの下り

 


 

 

 

 

2013年1月19日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home