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■国見岳(鈴鹿)
樹氷めあてで国見岳へ〜

レポート No.708
日時:2012年12月27日 
参加者:隊長、うさぎ GPS

朝明駐車場(8:45)〜ハライド登山口(9:02)〜ハライドP908(10:33)〜腰越峠(11:00)〜ブナ清水分岐P1098(12:16)〜キノコ岩(12:30)〜(13:16)国見岳1170m(13:48)〜ブナ清水分岐(14:23)〜ブナ清水P946(14:47)〜カクレ谷左岸尾根〜ハライド登山口(16:24)〜駐車場(16:34) 累積標高900m、歩行距離8km カメラα65+ZEISS Vrio-Sonnar16-80mm LumixGX1 14-42mm


 

プロローグ 強烈な寒気が入り鈴鹿の山は雪化粧。移動性高気圧にすっぽりと入り、樹氷の撮影にはもってこいの条件が整った。さてどこへ行く。国道306を走っていると、竜ガ岳や藤原岳呼んでいる。樹氷の撮影はしがたいが、八ヶ岳の岩稜に備えて、岩場のアイゼンにも慣れておきたい。御在所本谷が頭をかすめたが、ちょっと時期が早そうだし、いい天気の日は稜線を歩きたい。

アプローチ 有料駐車場に到着すると、料金徴収のおじさんはいなかった。土日祝日のみらしい。今日は平日なので、駐車蛇王は閑散としているが、それでも2,3組の登山者があった。気温は低く駐車場で車の温度計がマイナス4度になっていた。寒気と放射冷却でこの時期にしては、かなりの低温になった。山の上はもっと気温は下がっているはずなので、きれいに樹氷が期待できそうだ。今日はハライド北尾根をアプローチに使い、ブナ清水からバリエーションで下る予定だ。


御在所岳、国見岳

ハライド北尾根は開かれた間がない登山道だが、最近は良く登られているようだ。登山口から雪が付いていた。気温が低いのでサラサラの雪で気持ちがいい。半分ほど登ったところでアイゼンを装着し、アイゼン歩行に慣れることにした。アイゼン歩行なので夏のようにはスムーズには行かない。登山口から約90分でハライドの山頂に到着した。登りはじめは青空だったが、少しずつ雲で青空がカクレ始めた。樹氷は青空が背景にあってこそ生えるが、山頂付近はガスになっているようだ。しかし展望は良く、釈迦と御在所の展望がいい。

  
舗装路は凍てついていた         ハライド登山口

       
ハライド北尾根


猫岳、釈迦ケ岳、最高点


朝は青空だったが

さて、ハライドから腰越峠までは岩場の下降が続く。岩稜帯のアイゼン歩行のトレーニングにちょうどいい。凍結はしていないので、むしろアイゼン足の方が歩きやすいが。慎重に下って腰越峠からヤシオ尾根の登りが始まる。傾斜はきついがその分、高度は短時間で稼げる。

  
ハライド山頂

  
御在所岳、国見岳        腰越峠のケルン

  
ハライド           御在所岳

ヤシオ尾根で高度を上げていくと展望が開けてきた。空気の透明度が高く、北アルプス、御岳、乗鞍、中央アルプス、南アルプスが地平線に浮かんでいた。春はアカヤシオのピンクの回廊になるヤシオ尾根だが、この時期は樹氷の回廊だ。積雪は20センチほどなので、ラッセルを強いられることもなく、まだこの時期は快適な稜線ルートだ。


中央アルプス


北アルプス

キノコ岩 途中でキノコ岩に立ち寄ってみた。この辺りも樹氷がきれいだった。青空出ていればいいのだが、寒気が鈴鹿山脈を越えるときに雲を作っているようで、青空は期待出来なかった。キノコ岩に樹氷が付き粉をふいたようになっていた。



キノコ岩から見る樹氷


キノコ岩から見る国見岳


石楠花も葉を丸め寒さを凌いでいる


樹氷の回廊を行く

国見岳 トレースをつけながら山頂に向かった。ガスで展望はすぐれないが、樹氷はきれいだった。岩の上に立ち四方にカメラを向けて撮影。時計を見ると13時を過ぎていた。少し遅くなったが、昼食にする。お湯を沸かしカップ麺を食べる。ガスのボンベがガチガチに凍り付いた。この時期はガソリンコンロが有利だが、ジェットボイルでも大丈夫だ。暖かくておいしく、身体が温まった。

  
国見岳山頂からの展望 左:御在所岳 右:国見尾根


山頂の樹氷


山頂の樹氷

  
伊勢湾           国見岳

カクレ谷左岸尾根 さて帰路はとりあえずブナ清水まで降りることにした。ブナ清水までは、最近の国土地理院の地形図にトレースがあり、一般化しているために、踏み後もはっきりとしている。しかし目印は少なく、雪で踏み後が隠されると、周囲の地形を見て歩くことになる。ブナ清水で休憩し、そこから先はバリエーションで、カクレ谷左岸尾根を下った。地形図を見ていれば誰しもが目にとまる尾根だ。はたしてどうなのか、実際に歩いてみないとわからない。地形図を見る限り、傾斜はそれほどないが、緩やかに広がりのある尾根ではない。実際歩いてみると、所々に目印があるが、痩せて藪っぽいところもあり、岩場もありで、尾根の芯を通して歩くことは出来なかった。おまけに雪が付いているので難儀だった。末端カクレ谷の砂防堤に降りて作業道に入ってやれやれ。トレースはGPSを参照されたし。駐車場に戻ると16時を過ぎていた。


 

 

 

2012年12月27日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home