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■釈迦ヶ岳(鈴鹿)
トレーニングに釈迦ヶ岳へ、樹氷を期待したが〜

レポート No.707
日時:2012年12月23日 
参加者:隊長、うさぎ

朝明駐車場(8:24)〜中尾根新道〜P640(9:04)〜鳴滝コバ(9:34)〜庵座谷分岐(10:05)〜松尾尾根分岐(10:38)〜松尾尾根の頭、最高標高点(10:56)〜(11:05)釈迦ヶ岳山頂1092.2m(11:41)〜猫岳P1058(12:04)〜P908(12:42)〜白滝谷分岐(12:54)〜ハト峰(13:02)〜林道分岐(13:31)〜駐車場(13:57) 累積標高1000m、歩行距離9km 三重県の山「山と渓谷社」9釈迦ヶ岳


 

プロローグ この年末の連休は、冬の八ヶ岳を予定していたが、装備が整わず断念した。天候の方もクリスマス寒波が襲来し、高山の気象は、非常に厳しくなることが予測できたので、予定変更は結果オーライだったようだ。ということで、代案のないまま、とりあえず朝明渓谷駐車場にむかった。国見周辺の樹氷撮影もいいかなと思ったが、まだ太平洋側まで寒波が届いていないので、樹氷が付いておらず、久しぶりに釈迦新道の一般ルートで釈迦を周回することにした。

アプローチ 有料駐車場に到着すると、係のおじさんが早速集金に近づいてきた。料金は500円。冬場は以前、集金に来なかったが、最近は来るらしい。駐車場には車が十数台、どれも登山者の車と思われる。朝明は駐車場やトイレが完備され、登山基地として賑わうが、この季節になると入山者が少なくなってくる。さて今日は何人が釈迦へ向かったのだろうか。

  
中尾根新道登山口         シデの樹林

中尾根釈迦新道は比較的新しいルートだが、最近はよく使われるようになり馴染んできたようだ。中尾根はカシ混ざりの雑木林から始まり、中腹でツツジやヤシオ、ブナ、ミズナラの落葉樹林に変わる。ところところで樹間から展望がきき、高度感が感じられる尾根だ。依然は庵座谷ルートが一般的だったが、災害があるごとに崩れるので、ルートは年々、荒れた状態になっていた。もちろん、庵座の滝が見られる谷ルートは魅力があるが。

     
新道の後半は岩峰となる

     
樹間から釈迦が見えて切る         鳴谷コバ(9:34)

鳴滝コバあたりから尾根は痩せ、岩場が多くなってくる。展望を楽しみながらの岩稜歩きも登山の醍醐味だ。このあたりからちらほらとブナが出始め、雰囲気のいい尾根になってくる。やがて大陰のガレの基部にさしかかり、岩場を避けるように迂回しながら高度を上げ、やがて松尾尾根と合流する。ここまで休憩を入れて約2時間、今日の高度の大部分を稼いだことになる。風が強くなってきたので防寒をして稜線を頭へ向かった。

     
尾根の上部はブナが多くなる

  
尾根上部から見る猫岳

  
大陰のガレ            ツチグリ

        
松尾尾根分岐(10:38)          松尾尾根の頭

松尾尾根の頭の手前で先行者が登っていくのが見えた。残雪があり凍り付いているので良く滑るが、アイゼンをつけるほどでもなかった。昨年この辺りで大雪に阻まれ難渋したことが思い出された。しかし雪がなければ労せずに頭に登れた。ここは釈迦の最高点で山頂よりも高い。展望はいいが少し風があるので、山頂で昼食休憩にすることにした。


松尾尾根の頭(10:56)

    
稜線のブナ     (11:05)釈迦ヶ岳山頂1092.2m(11:41)

釈迦ヶ岳山頂 三角点のある山頂に行くと、先ほどの単独男性が昼食中だった。我々も三角点の横に腰を下ろし昼食休憩にした。カップ麺とお握り1個だが、これで十分だ。無線のスイッチを入れると、関西方面からのCQをワッチでき交信ができた。どうも山ラン関係の方みたいだ。433MHZは見通しで良く通る。そうこうしているうちに男性二人組がやってきた。肉と野菜で豪華な鍋料理が始まった。以前は食事にこだわった時期もあったが、最近は、パンかおにぎり、それにカップ麺が加わる程度のシンプルさ。山の楽しみは人それぞれだが、食事の比重が軽くなってきた。

  

さて帰路はハト峰を経由して帰ることに。三重県の山にも紹介されている、一般的な周回コースだ。山頂周辺は残雪が凍り付いていて良く滑る。アイゼンは持参しているが、それほど危険はないので、装着するまでに至らない。単独男性が二人先行していることが踏み後からわかった。県境稜線を南下し猫岳に登返す。猫岳は釈迦ヶ岳の展望がいいところだ。新緑か紅葉、あるいは樹氷でもあると絵になるが、この時期は撮影に向かない。


猫岳P1058(12:04)

  
右:大陰のガレ

  
左:県狭量背ののブナ

県境を1時間20分南下し羽鳥峰に到着した。途中で知り合いのSさんと出合った。奇遇だ。これから釈迦ヶ岳に向かうようだ。ハト峰に立つと、単独男性はさらに南下し中峠か根の平峠から下山するようだ。十分楽しめたので我々はここから下山することにした。最近は谷のコースが良く整備されているので歩きやすくなっている。単調な林道歩きを避けて谷を下った。


羽鳥峰(13:02)

    
羽鳥峰              石積堤防

駐車場へは14時前に到着した。まだ少し時間が早いが、日暮れの早いこの時期はゆとりがあった方がいい。靴を洗い帰路についた。

GPSデータ

 


 

 

 

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