■鬼ケ牙(鈴鹿) |
レポート No.706 |
鬼が牙(9:00〜14:20) |
|
プロローグ 寒気がゆるみ,青空のいい天気になった。昨夜の雨が朝方まで残ったので,岩がまだ少し濡れているのが心配だが,昼ごろまでには乾いてくれるだろう。 イロハのイ 今日は入門ということで,まずは,ロープの結び方から始めた。とりあえずインクノット,エイトノット,ハーフマストの基本3種類から始めた。どれも良く使う重要な結び方だ。 中央スラブ1ピッチ目 装備とロープワークを一通りやってから,とりあえず登ってみることにした。ルートは中央のスラブから始める。最初の1ピッチ目は3〜4級程で35mある。まだ少し濡れたところがあるので,フリクションを確かめながら足を置いた。このルートは後半少し壁が立ってきて4級程度になるが,核心は岩脈(ダイク)でホールドが得られる。ただし,風化が進んでいるのですっぽ抜けることがある。難易度は低いが,クライミングは3週間ぶりなので慎重にリードした。スムーズに登攀し懸垂で下降した。懸垂だが,手順を間違えると大きな事故につながる。殆どは人為的なミスなので,しっかりと手順を確認し懸垂。 左のスラブ さて二本目は左のスラブ。少し壁の傾斜が増し難易度があがる。1ピッチ目は4級25m。少しクライミングらしくなってくる。ここもホールドに乏しく,シューズのフリクションに頼る登攀だ。Hさんがクリアできたので,2ピッチ目に入る。さて,2ピッチ目だが,出だしが少し難しい。凹角をあまり中へ入り込まず,左のカチをとり,右足を一段上のスタンスに乗せると通過できる。左のカンテも意外といけるが,落ちると振られる。核心はここだがその上も,ホールドが乏しいのですんなりとはいかない。 なんとか2ピッチ目をクリア。Hさん、初級入門だが最初から、A0を多用しても完登できた。頼もしい。お昼になったので懸垂で降りて昼食にすることにした。 垂壁 さて、もう一度、中央のスラブ1ピッチ目をおさらい。Hさんもだいぶ慣れてきた。さて午後の核心は、2ピッチ目(25m)の垂壁。アブミ2本とスリンク1本をセットし、A1で登ってみることにした。ここもクリア。2ピッチ目は垂壁の上も5級程度のスラブが続く。ピンの間隔が狭いのでA0を多用し登ってくる。高度完が増してくるところだが、登攀に集中すると怖さも薄れてしまうが、集中力を切らせてはならない。 3ピッチ目 2ピッチ目の終了点で本日の核心は終わった。少し気が緩んだのか、3ピッチ目のスタートで足を滑らせ2mほど落ちてテンション。油断は禁物だ。3ピッチ目は3〜4級程度のスラブ。ピンが少ないのでスリップは禁物だ。ここも25mちょうどのピッチで、ロープはぎりぎりだ。 3ピッチ目の終了点で本日の登攀は終了だ。懸垂3回でスタート地点に戻り、本日の講習は終了。天候にも恵まれ、充実した5時間だった。Hさんご苦労さんでした。また行きましょう。
|
|
2012年12月16日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |