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■雲母峰(鈴鹿)  
捜索活動のため宮妻渓谷に入ったが

レポート No.705
日時:2012年12月9日 
参加者:とっちゃん、隊長

宮妻渓谷駐車場(8:43)〜791独標尾根〜P606(9:28)〜P791独標(10:15)〜雲母峰本峰888.1m(10:54)〜(11:07)雲母峰U峰885m(11:36)〜旧登山道と交錯(11:53)〜キララ谷左岸尾根〜砂防堤(12:38)〜駐車場(12:50) 5.4km +-640m GPSデータ


 

プロローグ とっちゃんの電話で目が覚めた。「メール見た!」昨夜は早く寝たのでメールはチェックしてなかった。どうやらまた、「捜索要請」があったようだ。とっちゃんと参加することにした。その旨をI委員長に連絡し、準備を始める。今日はのんびりとしようと思っていたので、想定外の事態に戸惑う。クライミング装備をザックに詰め込み、食料は昨日の残りにパンとおにぎり。ポットに暖かいコーヒー入れ、捜索地域の地形図をプリンタで出力。GPSの電池を入れ替え、無線機のバッテリーを追加充電。集合時間の7時には間に合いそうにない。その旨をIさんに連絡入れたら、本部に指示に従うように、とのことだった。慌てて家を飛び出した。そんなときはやはり忘れものがある。先ほど出力した忘れてきた。しかし、宮妻の山域は庭のようなので、GPSで何とかなりそうだ。林道に入ると、パトカーに先導されて続々と車が降りてくる。どうも様子がおかしい。出遅れたので、状況がつかめない。とりあえず駐車場に車を入れ、Iさんに連絡を入れると、「朝、自力下山できたそうです」とのこと。やれやれ。無事で良かったのなにより。5分差でとっちゃんが到着。さてどうしよう。せっかく来たので雲母でも行くか!

雲母峰 普通に歩いても面白くないので、バリエーションで雲母を楽しむことになった。近道は、このまま791独標を目指すコースがあることを思い出す。というより、捜索のコースを予定していた。何年か前に歩いているので、登りに使うことにした。駐車場から直に上がる。最初は急斜面だが、植林と雑木との境を上がると案外快適だ。目印テープも出てきて、以前よりも登山者が入っているようだ。P606に上がると、アセビやカシの混ざる常緑の二次林となり雰囲気がよい。比較的歩かれているようで、バリエーションというよりも、準登山道と行ってもいいだろう。西尾本では「雲母峰と白ハゲの中間に791独標があって、南に張り出す尾根にはそま道がある。こおそま道はカズラ谷道とともに利用価値の高い道で、エスケープの場合など宮妻峡をベースとして鎌ヶ岳や雲母峰を登る場合には好適である。」この両側に平坦地があって、西平と東平という。

独標尾根 樹林帯が終わると雑木林の中にP606があった。雰囲気のいいところだ。ここまで登ってくると、縦走をが見えてくる。まだまだ標高差200mある。うっすらと雪が付きだした。風は冷たいが、昨日の悪天候を思うと登山日和だ。P606のコブを越えると再び登りに転じる。 昨日の登山が身体を軽くしてようで、足の上がりいい。気持ちよく登って、独標に到着した。所要時間1時間30分で到着した。独標には図根点の石柱がある。大きな靴の足跡が鎌へ向かっている。我々はこれから、逆の雲母峰向かう。尾根を進んでいくとまた一人、単独の男性が鎌ヶ岳を目指していった。ピストンするようだ。また少し進むとまた一人、単独の男性がやってきた。「隊長さんですか」と声を掛けられた。捜索の時以来ですね、と話しかけられ、思い出した。大垣のOOさんだ。話をしているとどうやら、我々と逆コースらしい。お互いにバリエーションルートの情報を交換して別れた。

   
そま道                鎌ヶ岳

   
791独標の図根点            稜線

雲母峰 独標から約40分で雲母峰山頂に到着した。雑木に囲まれ視界はないが,明るく雰囲気のいい山頂だ。三角点にタッチし,とりあえず展望のいいU峰に向かった。
U峰の鞍部から宮妻側への登山道があるが,今はあまり使われていない。U峰の展望を楽しんでから,尾根通しで宮妻に下るのが一般的になっている。


   
輝く伊勢湾                 雲母峰888.1m 山頂


雲母峰U峰からの展望

U峰は展望がいいところだ。寒気が流入した影響だろうか,空気の透明度がなく霞がかかったような状態で遠望がきかないが,伊勢湾が輝いてきれいだった。天気がいいし,風向きが良ければ,パラグライダーをやる人たちで賑わうが,今日はかんきが入り風が強いので誰もいなかった。風を避け少し東側斜面に降りて昼食にした。今日は捜索のつもりで家を出たので,おにぎりとパンだけだ。出がけに入れたポットのコーヒーが暖かくておいしい。

  
U峰からみる山頂             U峰

さて下山だが,大垣のOOさんの情報通りキララ谷の左岸尾根を下ることにする。前回は,本邦から派生する尾根で下り,尾根末端の処理に苦渋したことが記憶に残っている。今回はOOさんから情報を得ているが,尾根の末端処理に不安が残った。
U峰から登山道を宮妻側に少し進んでから尾根に乗った。傾斜もそれほどきつくなく,二次林の美しい尾根だ。少し降りると旧登山道と交錯した。

      
キララ谷左岸尾根

  
鎌ヶ岳            水沢峠

そのまま尾根を下ると植林帯に入る。雑木が伐採され明るく開けているので展望よい。鎌ケ岳から水沢岳にかけて鎌尾根が一望できる。そのまま尾根を進んでもよさそうだったが,左手に作業用の杣道があったのでそれを下ってみた。良く手入れされていてしっかりとした登山道になっていた。忠実に作業道を下ると,宮妻ヒュッテ手前の砂防堤に出た。登山道としては認知されていないようだが,利用価値の高い杣道だ。

    
左岸尾根のそま道

  
砂防堤に降りてくる


宮妻ヒュッテ


もみじ谷

 


 

 

 

2012年12月9日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home