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■三ツ峠屏風岩(山梨)  
〜三ツ峠山屏風岩で人工登攀の練習Part2〜

レポート No.702
日時:2012年11月24日 前夜車泊
参加者:たくさん、とっちゃん、隊長、うさぎ

23日 自宅17時40分〜四日市IC(18:30)〜豊田JC〜新東名〜富士川IC〜三ツ峠(23:00)
24日 駐車場(6:45)〜四季楽園(8:15)〜(8:30)屏風岩(16:25)〜四季楽園(16:35)〜駐車場(17:45)〜御坂IC〜中央道〜四日市IC(22:10)〜自宅(22:50)

 

プロローグ 基礎固めをするために再び三ツ峠へ。人工登攀の練習は近場の御在所でも出来るが、A1、A2、A3が揃っていて、フリーの部分もある、冬でも暖かい、ロケーションが抜群にいいなど、これだけの好条件が揃う所は他に知らない。アプローチを考えると距離的には、片道320km4時間半ということになる。行動時間12時間を含めると16時間川岳の行程が基準になってしまったので、それ以内なら許容範囲となる。今回もたくさん師匠30分になるが、今年の谷川岳遠征では行動時間16時間30分+移動時間8時間=24時間30分となる。その谷にいろいろと教えてもらった。

アプローチ 前回と同じく、前夜泊日帰りの行程になった。この連休は腰を据えて小屋泊2日を計画していたが、残念ながら初日は天候悪化で日帰りに行程を短縮した。前線通過の影響で天候はあまり良くないが回復に向かうという予報だった。前日の夕方に出発し当日の朝6時の出発に備えた。たくさんは当日の早朝発で、6時に待ち合わせ登山口駐車場で合流した。

 
三ツ峠登山口              休憩ベンチ

 ポツポツを車の屋根をたたく雨の音で何度か目が覚めた。5時30分のアラームで目を覚まし活動開始。ガスこんろで湯を沸かし温かいコーヒーをポットに詰めた。とっちゃんは朝からカップ麺を朝食に。身体が温まるのでこの時季はうれしい。たくさんは予定通り6時に到着。まだ完全には雨が上がっていなのでゆっくりと出発の準備をした。6時40分過ぎに駐車場を出発した。

 
雪を被ったモミ          カラマツ林

 林道を上っていくとあたりは、うっすらと雪化粧をしている。昨夜の雨は高いところでは雪だったようだ。林道も雪がつもり、冬山に向かうような感覚になる。しかし今日はクライミングだ、はたしてできるのだろうか。屏風岩は南に面していて暖かく、しかも、風裏になるので、冬場でも大丈夫なようだが。降雪はあったものの、前回よりは気温は下がっていないようだ。前回と同じくベンチで小休止し、1時間15分で四季楽園に到着した。干し柿が軒先につるしてあった。外のベンチやテーブルが雪を被りこの状態でクライミングが出来るのかと不安になった。ガスの切れ間から屏風岩が見え隠れしてた。

 
山荘への分岐           四季楽園のつるし柿

 

基礎練習 早速、岩場に降りた。まだ我々の他には誰も来ていない。今日やる予定になっているV字状ハングのルートを確かめる。凍結はしておらず、少し風がでて日当たりがあればすぐに使える状態だ。とりあえず、草付きの奧まで進み、前回と同じく基本練習をすることになった。高さは数メートルだが、A1、A2、A3と連続していて、人工登攀の練習には打って付けの場所だ。まずはタクさんが手本を見せ、終了点にカラビナをセットし、トップロープで練習することに。うさぎ、とっちゃん、私の順で登った。とっちゃんは初めてなので、巻き込みの練習から。ところがこの最初の出だしがくせ者で、巻き込みと立ち込み難しい。

 
タクさんの登攀が手本

 
うさぎの登攀、2回目なので少し慣れてきた

 

 
   今日も2,3のグループが来ていた

うさぎ     とっちゃん    隊長

直登カンテ1ピッチ目 W+A2 逆V字ハングを登る予定だったが、先客のトップロープがセットしてあったので、隣の直登カンテルートを譲ってもった。1ピッチ目にもハングがあるのでA1とA2の人工登攀で、終了点手前がフリーのWになる。私がダブルロープでリードし、うさぎ、とっちゃんを確保、とっちゃんの次にタクさんが続いた。人工登攀は時間がかかるので、とっちゃんとたくさんが連続登攀し時間短縮を図った。ボルトの間隔が少し長い所があるが、アブミの下から3つ目に乗るとすべて対応できた。ここの核心はやはり、ハングの所だ。肝心な所のリンボルトのリングが半分くらいすり減っていて、アブミへの乗り込みに少し勇気がいった。もれなくランニングビレイをとってきたので、落ちても2,3mですむと思うが、外れたときのことを想定し思い切って乗り込んだ。


逆V字ハング

ハングをA2で越えると少し傾斜が出てきてW級のフリーとなる。ホールドは少なかった。フリーで数m登り第一バンドでピッチを切る。さてここから逆V字ハングの2ピッチ目へトラバース。

 
第1バンド直登カンテテラス         第1バンド

 
第1バンドのテラスにて

登攀写真はこちら

逆V字ハングの2ピッチ目 このピッチは、逆V字ハングの直下までのW+A1のルート。特に核心部はないが、ピンが遠いところは、後続のためにヌンチャクを2個連結して残置した。日が差すと汗ばんでくるほどだが、日がかげると急に冷えてくる。ビレイの時間が長くなるので、フリースのファスナーを開け閉めした体温調節をした。全員が登り終え、時計を見るとすでに16時になろうとしていた。目の前の逆V字ハングを登ってみたいが時間切れになってしまった。ここから先は次回の楽しみということで、懸垂で降りた。ガスがかかり気温が低下。小雪がちらついてきた。いい時間だ、さて、退散しよう。 完

 
逆V字ハング2ピッチ目の終了点

 
また次に来る日まで      ガスに煙る屏風岩

追記 帰路は中央高速で帰ることにした。前回は御殿場ICから東名を使ったが、御殿場まで遠く時間がかかった。中央を利用すると距離的には不利だが、三つ峠から御坂ICまでが近い。それ以外には、新東名は道路が新しいので路面がスムーズで快適だが、東名や中央は路面がでこぼこで乗りごごちが悪い。行きも帰りも夜間走行なので渋滞は避けられるが、景色を楽しめないが残念だ。今年は遠征が多いのでよく走る。


カンテ1 隊長  とっちゃん うさぎ

 

 

2012年11月24日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home