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獅子岩@子持山(上州)2012年10月7日 No.695 はらっぱさんご夫婦、たっくん、とっちゃん、うさぎ、隊長
〜たっくんの案内で、子持山でクライミング。興味深いルートだった〜
子持山登山口駐車場(9:05)〜屏風岩(9:33)〜(10:40)獅子岩(17:00)〜登山口(17:30) はらっぱさんのレポート


プロローグ 今回の山行は初日の10月6日を移動日に充て、二日目に時間のかかる谷川岳を登り、3日目を子持山にして、帰路に必要な時間を確保できるようタックンが計画してくれた。鈴鹿から谷川までは遠く、ほとんどが高速の乗り継ぎだ。東名阪、中央道、長野道、上信越道、関越道と乗り継ぎ水上ICで降り、予定通り行程を消化し、夕方には水上温泉の湯にゆったりとつかり、待ち合わせ場所になっている谷川岳ロープウェイ駐車場に車を入れた。屋内の駐車場で照明が明るいのが難点だが、トイレもあり冷え込みが少ないのが利点だ。タックくんは到着が深夜になるということで、早く休ませてもらった。はらっぱご夫婦はその間に到着していたようだ。

アプローチ 予定通り深夜にタックンが到着。どうやら明日の天候が気圧の谷により悪化したようで、早く天候の回復が見込める子持山と日程を入れ替えることになった。そうなれば出発を遅らせることができるので、6時にアラームをセットし横になった。朝、目を覚ますと、天候の回復を当て込んだ登山者の車で駐車場が埋まっていた。コンビニで買い込んだ稲荷と巻きで朝食を済ませて、車を三台連ねて子持山に向けて国道を南下した。子持山は標高が1296mの低山だが、屏風岩から見る獅子岩の岩塔は特徴的で、登高意欲をそそられる。アプローチも良く、舗装された林道を少し走ると登山口に到着した。

屏風岩 登山口を入るとすぐに屏風岩の基部に到着した。これから向かう獅子岩もそうだが、マグマが地下から陥入し、岩脈を作り、周りの堆積岩が風化して、岩塔として残ったものでそうで、岩質は安山岩とのこと。火山岩なのでマグマが地表近くで冷え固まったものだ。基部から急斜面を登ると高さ数十mの屏風岩の頭に出る。大変展望のよい所で、登攀予定の獅子岩が視野に入ってきた。

   
子持山登山口


屏風岩の頭で記念撮影、後ろに見える岩塔が獅子岩

    
屏風岩基部               屏風岩にて

    
屏風岩               獅子岩

屏風岩からは尾根伝いに1時間ほど進むと獅子岩に到着する。途中の展望のよいところでタックンから、獅子岩のルートのレクチャーをうける。 今回の山行はすべてリードなので、しっかりと説明を聞いた。どのピッチもそれぞれ核心部分があるようだが、ピンがたくさんあるので大丈夫とのこと。しかしここから見る限りでは、ほぼ垂壁に見える。初めてのルートのリードなので不安だが、何とかなるどうと暢気に構える。


獅子岩のクローズアップ、すでにクライマーが張り付いている

獅子岩には10時半過ぎに到着した。なんと、天候不良により谷川から流れてきたパーティで順番待ちになっていた。 人数を数えてみるとどうやら2,3時間待ちになりそうだ。ただ待っているだけではつまらないので、タックンのすすめで岩壁の右手に2本ほどあるラインで練習することになった。タックンがリードで登り、トップロープをセット。グレード的には5.8〜5.9くらいはありそうだ。右に左に動くと手が見つかるところがおもしろい。一本目を登ってから左にラインのロープをセットする段になり、ロープがシングル1本であることに気がついた。出発時にタックンが私のシングルを持ってくれたので、男3人が共通装備を分担するのだと思い込んだのがいけなかった。待ち時間はまだ1時間以上あるので私が取りに帰ることにした。下りが25分登りが35分と見積もるとちょうど1時間が戻れるはずだ。その通りになり、獅子岩に戻ってから昼食を済ませるとちょうど順番がきた。

    
トップロープで練習、以下同じ

    

    

はらっぱさんご夫婦は明日の谷川に備えたパスされたので、タックンととっちゃん、私はとうさぎがペアを組むことになった。私は初めてのルートなので、もちろん、2番手につける。 天候が回復し、岩が乾いてきたのがありがたい。安山岩のフリクションは良好だ。

1ピッチ目 傾斜の緩いフェースから始まり徐々に傾斜が増していった。 1ピッチ目15m(5.7)と2ピッチ目15m(5.8)を繋げて登った。

    
1ピッチ目 左:タックンリード 右:とっちゃんセカンド

     

    

2ピッチ目 20m(5.8)フェースから始まり、右のフレークをとるところが核心。

   
2ピッチ目核心、右のフレークがとれるかが勝負

3ピッチ目 壁が立ってくるが、右に左に動けば手が見つかる。20m(5.9?)。

       


とっちゃんを追って登る 3ピッチ目のリード

      
最後はトラバースです。落ちたら振られる

   
3ピッチ目の途中で撮影、どうやら上がつかえているらしい  3ピッチ目を攻めるたっくん

   


3ピッチ目の終了点手前

4ピッチ目 ここからは少し傾斜がゆるむ。スラブとフェースのミックスみたいな。20m(5.7)。

5ピッチ目 最後は藪の間を登り獅子岩基部の一般道と交流。35m(5.7)。 ロープが重い。

   
5ピッチ目のスラブをのぼるうさぎ  正面に手がないぞ、右なら行けそう


5ピッチ目終了点手前。正面の垂壁を右から交わすうさぎ


6ピッチ目の凹角を登るうさぎ


獅子岩の頭にて


ビレイに専念するたっくん


やりました、いつものポーズ


同じルートを懸垂で下る

懸垂で開始点に戻ると夕暮れが迫っていた。急いで後片付けをし、下山開始。谷コースを30分下ると駐車場に戻るが、手前で暗くなり始めたのでテッドランプを点灯した。予想外の待ち時間で、遅くなってしまった。帰りにユートピア赤城で汗を流し、夕食を済ませてから谷川岳の駐車場に戻った。


 

2012年10月7日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home