最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

 

藤内壁@御在所岳(鈴鹿)2012年8月7日 No.686 じんじんさん、隊長、うさぎ
〜藤内壁でみっちりとクライミング、風があって登りやすかった〜
裏道登山口(6:10)〜藤内小屋(6:50)〜藤内沢出合(7:30)〜(7:45)一の壁(14:00)バットレス(15:20)〜藤内沢出合(15:50)〜藤内小屋(16:20)〜裏道登山口(16:50)
平日で最も暑い季節だが、一の壁に3パーティー、前尾根に3パーティーが入っていた。

プロローグ 北鎌尾根の日程が天候不安定で流れた。しかし3日目の今日(8月7日)は、好天に恵まれる予報だったので、藤内壁のクライミングに振り替え、休暇を有効に使った。

アプローチ 藤内壁の標高は800mほどなので、アルプスのような涼しさは期待できない。暑さ対策のため、早朝の涼しい時間帯を狙って裏道登山口6時集合とした。休日なら6時でも、登山口周辺の駐車に困るが、平日なので登山口のすぐ横に駐車できた。じんじんさんとギア類とロープを分担し出発した。反省になるが、出発の時点で道具類は確認すべきであった。

  
藤内小屋                砦岩

藤内小屋まで進み、汗ばんだからだ身体を冷やす。休業日なので人に気配がない。気温もまだ上げっておらず、風があり多少清々しさが感じられる朝だ。青空と流れゆく雲と、秋の気配さえ感じられる。暦の上では立秋だ。一息入れて木のベンチから腰を上げた。


藤内沢出合から見上げる藤内壁

藤内沢出合いで再び、間近に迫る藤内壁を見ながら小休止。今日のルートはどうするか、目でトレースしながらプランを練った。アプローチのモードから徐々にクライミングに気持ちが入っていく。藤内沢を見送り、息を切らせて一ノ壁まで上がった。


一の壁 2,3ルート

誰もいない、貸し切り状態だ。風がありしかも、日陰で涼しい。さて準備をしようとしたら、じんじんさん、ハーネスや個人装備にギア類を一式、車に置き忘れたとのこと。シューズはあるが、ハーネスの予備は持っていない。スリングで凌ぐことも頭をかすめたが、ジンジンさん今回が本格的なクライミングがはじてだ。安全第一を考える、とりに戻るしかない。所要時間2時間半はかかるが、朝が早いのでまだ仕切り直せる時間だ。ということで、ハプニングから始まった藤内壁クライミング。私とうさぎとでとりあえず始めることになった。

3ルート  まずは慣らし運転で、3ルート(W+)からはじめる。2ルート(W)からでもよかったが、少し易しすぎる。久し振りの一ノ壁だ。中尾根や前尾根は今年もやっているが、たぶん一年振りだろう。何度も登っている3ルートだが、基本に帰ったつもりでとりついた。特に難しいところはないが、序盤にコーナークラックに中途半端に寄りすぎず、フェースを直上するといいかも。とにかく一年ぶりなので、動きがぎこちないのが自分でもわかった。

    
3ルート

     
バットレス    ツルムとトトロとモンキーフェース


前尾根

右ルート さて次は右トラバースに移動。1年前にルートの途中で雨が降り出したことが思い浮かんだ。今日は貸切で天気もいいので、落ち着いてとりついた。ここも特に困るところはないが、グレードはXなので、まずまずの手ごたえが感じられるルートだ。登攀途中で下を見ると後続の2パーティが到着したようだ。そのうちに1パーティーは御在所クライミングスクールのMガイドで、私の師匠様だ。後続の2パーティが加わったことで、少し活気が出てきた。2本登った時点で小休止し、じんジんさんの到着を待った。


右トラバース

  

2ルート  じんじんさんにとっては2時間半のアルバイトを強いられたわけだ。まだ10時30分なので、これから十分に練習ができる。じんじんさんの一の壁デビューは2ルート(W)から。コーナークラックにそって登るルートで、適度なホールド、スタンスが得られるので、快適に登れるルートだ。これまでに鬼が牙でやっているので、難なくクリアした。素質あり。

  

   

   

3ルート  次は3ルート(W+)で2ルートより少し難しくなる。ホールド、スタンスが少し細かくなり距離も長くなる。「日本百岩場4東海関西」では、「ステップアップへの登竜門。下部は左に入らないように 」とコメントされている。 やはりそうだ、その通りと納得。じんじんさん、無事にクリア。

  
3ルートのじんじんさん

左ルート ハングの上にちょっとした核心がある。初心者とうさぎのためにカムをセットした。ところがハングを越えたところでルートミス。右ルートにチェンジしてしまった。途中で気がついたが、他のパーティーがいないので、そのまま続行。ハングの手前でロープが流れなくなったが、テンションはかからず、無事に通過したようだ。一の壁のデビュー戦だったじんじんさん、このルートも一発でクリアした。ポテンシャルは高そうだ。


左トラバースをリード

    
左トラバース        左トラバースのじんじんさん


いつもながら、高度感のあるいい風景だ。終了点より

  
左トラバース             スクールのMガイド

バットレス  午後からは変化を持たせるためにスラブ中心のバットレスに移動した。先行していたスクールはトップロープでウインドサーファーをやっているようだ。我々はまずTピッチ目が初級の「正面ルート W NP 」。2ピッチ目は正面ルートから入り、途中からうさぎがカリフォルニアドリーミングXへ挑戦した。そして北面を懸垂下降して終了した。平野部では猛暑だったようだが、藤内壁は風があり快適なクライミングができた。

    
バットレス1ピッチ目     バットレスを下から見上げる


第一ルンゼ

   
バットレスの登攀


CD2ピッチ目へスイッチ、カムをセット


バットレスから懸垂下降

   
うさぎ          じんじんさん


いい眺めだ、一壁のフランケ


愛知県警がテスト岩で訓練

 

2012年8月7日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home