鬼が牙@石水渓谷(鈴鹿) 2012年7月8日 ホーム |
■鬼が牙@石水渓谷(鈴鹿)2012年7月8日 No.680 TKさん、隊長、うさぎ 今週は錫杖岳の前衛峰左方カンテの予定だったが、天候が悪かったので中止した。しかし鈴鹿の天気は、梅雨前線がうまく外れてくれたので、以外とさわやかな一日となり、この日を逃してはなるまいと鬼が牙に向かった。懸案だったルート整備が目的で、8時30分に登り始めるところで、忘れ物に気がついた。ボルト家に忘れた。こんなときは、クライミングのみに切り替えればいいのだが、たっぷりと時間もあることなので、取りに帰ることにした。ここでロスタイム1時間20分。 いつもは貸し切りの鬼が牙だが、 今日は、我々以外に3パーティーが入っていた。整備したルートが使われるのはうれしいことだし、やりがいもある。とりあえず懸案である、中央スラブの2ピッチ目の整備にかかる。ここの2ピッチ目は出だしから数メートルが核心で、アブミを使うことになる。アブミの練習にもなるが、錆びたリングボルトの支点を使うのでリボルトが懸案だった。 2ピッチ目だが、核心の垂壁を越えると5級程度のスラブになる。傾斜はきついが適度なフリクションがあるので、意外と登りやすいが、花崗岩の表面の風化が進んでいて、結晶がぼろぼろと落ちる個所がある。徐々に傾斜が緩み2ピッチ目の終了点へ。 3ピッチ目はさらに傾斜が緩むが支点が2か所あるだけ。適度なホールドが得られるのでこれで十分だろう。立木の松にスリンクをかけプロテクション。終了点にボルトを一本追加し、これで安心してビレイできる。 さて帰りは、懸垂しながらリボルト。ここの終了点手前にも支点がほしいが、ハンマーでたたくを鈍い音がする。いい音がするところに一本設置した。次に2ピッチ目だが、古いリングボルトとRCボルトが打たれている、しっかりしているところはそのままにし、浅くて古いのをリボルトした。リングボルトの頭をハンマーでたたくと、いとも簡単に吹っ飛ぶ。これでは衝撃荷重に耐えられないだろう。 垂壁の中間にもボルトを一本追加した。これで安心してアブミに乗れるだろう。古いリングボルトはまだしっかりとしているので残した。垂壁の上部は風化が進んでいて、リングボルトが抜けた穴がいくつも残っている。次回はこの辺りをすっきりとさせたい。 終了点に戻るとTKさんがソロで登ってきた。ここでTKさん2ピッチ目をフリーで挑戦。じっくりと粘ったが、最後はA0で抜けた。ロワダウンのところを、コールを聞き違え少しロープを流してしまった。しっかりとした意思疎通が大切だ。ここでひとまず回視点まで降り昼食休憩。他の3パーティーは終了したらしい。我々は再び垂壁まで登り、右に回り込んでルンゼルートの整備。 ここからはTKさんがリード。少し濡れているがフリクションはある。地衣類が付着し、表面が少し黒くなっているところが曲者で、乾いていても滑りやすい。TKさんオンサイト、さすがだ。軟弱な我々は不安定になると目の前のリングボルトに手が。立木でビレイし2ピッチ目もTKさんリード、みごとオンサイト。最後の数メートルが核心。2,3回滑ったがセカンドなので大胆にいける。残念ながら最後は記登りになってしまった。反省。終了点にペツルのボルトを2本整備した。2ピッチ目の前半部分にも2本整備した。相変わらずホールドは乏しいが、テラスのブッシュをきれいにすると、なかなか楽しめるルートだと思う。 今回は、ボッシュのハンマードリルを使用した。1つあけるのに1分もかからない。軽くて安価なのを選び、標準のバッテリーは2個付いているが、1個あたり7本が限界だ。今回は2個を使い12本整備したが、これが一日の限界だ。充電時間は1個30分程度だが、充電のために家に帰るのも難儀だ。それから、ダブルロープを新調した。マムートのジェネシス8.5mmで、コーティングが施されているので、雨や汚れに強そう。これまでの軽量のマムートの8mmフェニックスは遠征用にしておこう。 ベテランのTKさんもそこそこ遊んでもらえたようで、充実感があったようだ。引き続きボルトの整備とうるさいブッシュの掃除をすれば、快適に楽しめそうだ。 |
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