北岳(南アルプス) 2012年6月30日7月1日 ホーム |
■北岳(南アルプス)2012年6月30日7月1日 No.679 隊長、うさぎ、親戚2人 | ページ1 | ページ2 | 待望のキタダケソウはトラバース道で花盛りだった。夕暮れ間際でコントラストが低かったが、群落を見て安心できた。北岳にしかない希少な花だ。日没が気になる時間なので撮影もそこそこに野営場を目指した。 ![]() ![]() トラバース道 北岳山荘 トラバース道は所々に残雪があり、危険な状態だ。スリップは即、滑落につながるところが一カ所あった。慎重にトラバースした。 初心者二人にはかなり厳しい山行となったが、なんとか北岳山荘までたどり着けた。早速適当な場所を選びテント設営。入り口を富士の方向にして、テントから展望を楽しめるようにしたが、残念ながらそれ以後ガスに包まれた。受付をし水を補給する。1リットル100円。テントへ戻り夕食の準備をした。α米、フリーズドカレー、野菜サラダ、ボイルウィンナー、どんべー、カップヌードルなどなど、空腹を満たしシュラフへ。
ぼつぼつと雨がテントをたたく音で目が覚めた。時計を見ると11時30分。テント泊の時はなぜか、いつもこの時間に目が覚めてしまう。水を飲みトイレを済ませて再びシュラフに潜り込む。冷え込みを予想したがどうやら、暖かい風が入ったようでそれほど寒くはない。4時過ぎに目を覚まし食事の準備をする。α米、味噌汁、野菜サラダで軽く朝食k。5時の出発に会わせ撤収作業にかかる。雨がぱらついているのでテント内で荷物を整理し外での作業を極力効率化した。 5時にテントサイトを後にした。ガスで展望は望めず、防水のためにカメラをパッキング。北岳山頂を目指した。山頂はガスで展望がきかなかったが、山頂に立つとやはりうれしい。今回で5回目の山頂だが、次があるのかないのかと思いつつ山頂を後にした。雨が本降りになってきた。早く高度を落とし雲の下まで下りたかった。 小太郎山分岐までの稜線にはキバナシャクナゲがよく咲いていた。青空の下を歩きたかったが俣次の機会にしよう。稜線を徐々に高度を下げていくと分岐に到着。まだ残雪があったが、特に危険なところはなく草すべりへと下った。シナノキンバイの花畑もまだつぼみが堅く、これからが見頃になるだろう。この時期の主役はサンリンソウで、白根御池までの間に良くさいていいた。サンカヨウもちらほらと見られたが、大きな葉を広げ始めているはおそらく、マルバダケブキだろう。二股との分岐を過ぎると雲の下に出たようで、昨日登ってきた大樺沢雪渓が眼下に見えてきた。どの谷も雪で埋まっていて、今年は残雪が多いみたいだ。ガスは切れたが雨は本降りになってきた。急いで白根御池小屋まで下った。ミネザクラがきれいに咲いていた。 白根御池小屋に到着すると本降りになってきた。小屋の軒で雨宿りをしながら、ソフトクリームを食べた。さてここからは樹林帯に入り、しばらくトラバース道が続いてから尾根の急降下が始まる。マイズルソウやゴゼンタチバナが良く咲いていたが、雨なのでカメラが使えなかった。昼過ぎに広河原に到着した。乗り合いタクシーは予約でだめ、バスを待つことにした。幸い30分ほどの待ち時間ですんだが、定期便しかないらしく、長く待っていたようだ。開山して最初の休日だから、もう少し増発するなど便宜をはかって欲しい。南アルプスのアクセスの悪さを露呈していた。 |
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