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鬼が牙@石水渓(鈴鹿) クライミング 2012年6月7日   ホーム

 

鬼が牙@石水渓谷(鈴鹿)2012年6月7日 No.675 うさぎ、隊長、とっちゃん
〜中央スラブ2ピッチ、リングボルト3本を設置〜
14:00〜17:30 中央スラブ1ピッチ目35m(W)、2ピッチ目25m(X、A1)、3ピッチ目20m(W)
今日はペツルのボルトを2本整備した。径10mm深さ6cmのボルトが入る穴を手打ちであけるのは大変だ。しかもロープで身体を確保しながらの作業だ。信頼できる終了点にするには2本打ち込む必要がある

1ピッチ目35m(W)

アブミの練習がしたいという、うさぎ。そのためにはまず、ボルトを整備する必要がある。とりあえずアブミと水分を持って1ピッチ終了点へ。ボルトを整備するためには、懸垂で降りてこなければならない。前回2ピッチほど登った右のスラブからのトラバースを考えたが、ルートがわからなかったので、アブミで正面から登ることにした。核心部分はボルトの抜け穴がいくつかあり、生き残っているボルトの信頼性は低そうだ。 *中央スラブは仮につけたルート名

まずは1ピッチ目を登る。難しくはないが、広いスラブなのでいろいろとルートを変えて登ると、それなりに楽しめる。上部の核心部にダイクが二本入っていて、ホールドとして使えるが、抜けることがあるので注意する。最初の10mでピッチが切れるが、50mロープ2本なら、1ピッチで登った方が効率的だ。1ピッチで調子よく登ると息が切れてくる。


いつもの1ピッチ目

さて課題の2ピッチ目だ。出だしから核心だ。 リングボルトが心配だがプロテクションを多めにとる。1本目のアブミを掛け体重を掛けてみる。さび付いているがしっかりとしている。アブミを2段上がり、その上のリングボルトに二つ目のアブミを掛ける。ボルトの支点だがこれもかなりさび付いている。今後のためにリボルトが必要だ。核心を過ぎるとちょっとしたテラスがあるので休憩できる。さてここからがいやなスラブだ。フリクションで耐えられる傾斜だが、岩の表面がもろいのが難点だ。ラインにそってリングボルトが打たれているが、かなり錆が進んでいる。出だしの核心にリングボルトを1本設置する。

      
2ピッチ目出だしが核心アブミで突破 2ピッチ目の終了点からの展望

小テラスから2,3手は慎重になったが、終了点まではそれほど難しくはなかった。ロープを20mちょっと伸ばし2ピッチ目の終了点で確保。狭いテラスだが展望がよく開けている。リングボルトが3本うたれている。そのうちの1本はまだ錆びていないので、打ち足したものだろう。ロープスリングが古くなっていたので、1本サービスした。

    
2ピッチ目の終了点の狭いテラス  少し古いがリングボルトはしっかりしている


2ピッチ目終了点からの展望

   
2ピッチ目の終了点から3ピッチ目を見上げる       3ピッチ目の登攀

   
3ピッチ目の登攀         3ピッチ目の登攀


3ピッチ目の登攀

さて3ピッチ目だが、見上げたところ、それほど難しくなさそうだ。登ってみると、そこそこホールドはあるが、岩肌の風化が進んでいるので、不用意に体重をかけると、ぼろぼろと剥がれるところがある。リングボルトも2本と少なかった。終了点にはボルトの設置はなく、立木でビレイした。この上は灌木帯に突入し、鬼が牙東峰につながるようだ。核心部のリボルトがしたいので、ここで引き返すことにした。

     
3ピッチ目終了点            3ピッチ目の懸垂

さて、懸垂で降り2ピッチ目核心部にリングボルトを2本設置した。風化が進んでいるので花崗岩の結晶が剥がれてくる。いくつもリングボルトが抜け落ちた穴があいていた。しっかりと設置をしても、結晶が剥がれるので自然に緩んでくるのだと思う。ロープにぶら下がった状態での設置作業はきつかった。ウサギはその間、垂壁下のテラスのお掃除。50mダブルロープを連結し懸垂が開始点に戻ると17時30分になっていた。

    

3ピッチ目の懸垂

3ピッチのルートだが、それぞれ変化があって面白い。特に2ピッチ目はアブミの練習ができ、X級程度のスラブがあり、それなりの充実感が感じられた。ただ、支点の古さが課題だ。風化で表面の結晶が剥がれてボルトが緩くなってきている。いずれはハンガーボルトに打ちかえていかないと駄目だと思う。

 

   
2ピッチ目の核心部でボルトの整備、この体勢での穴あけは苦しい


新しく設置したリングボルト(左の古いのは、いずれ撤去)

 

 

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