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藤原岳(鈴鹿山系) 2012年4月1日   ホーム

 

藤原岳(鈴鹿山系) 2012年4月1日 No.659 Kさん、隊長、うさぎ
〜週末ごとに寒波がやってくるという巡りの悪さ、フクジュソウは雪の下〜
大貝戸登山口(8:00)〜4合目(8:40)〜8合目(9:32)〜避難小屋(10:20)〜(11:00)天狗岩、昼食休憩(11:28)〜避難小屋(11:45)〜藤原岳山頂(12:02)〜散策〜避難小屋(12:51)〜8合目(13:26)〜4合目(14:00)〜大貝戸登山口(14:26)〜観光登山駐車場(14:41) 歩行距離12.5km、累積標高+1180m ルート図 国土地理院

プロローグ ロケの下見で藤原岳に登った。藤原岳は捜索のために毎週来ているが、一般的な登山道を使って歩いていなかった。平野部の天候は晴れだったが、寒気が入り込んでいるので山は、冬型が顕著になり、小雪が舞い散る寒い一日となった。フクジュソウもつぼみを固く閉じて寒さを凌いでいた。

アプローチ 大貝戸登山道を登るのは1月以来だ。Kさんとは西藤原小学校の前の観光登山駐車場で待ち合わせした。この時季の藤原岳は、花見の登山者で溢れ、大貝戸の駐車場はすぐに満車となる。観光登山駐車場も8時の時点で7割くらい埋まった。準備をしてまずは、大貝戸の休憩所へ向かいIさんに挨拶し、今日の捜索活動の概略を効く。今日は白瀬峠付近のデブリにゾンデを入れるそうだ。我々は今日、ロケの下見があるが、できる範囲で協力することにする。雪解けと共に状況が変化するので、登山道の巡視も重要な捜索活動だ。

  
大貝戸のコース案内          さざれ石

花を中心にロケポイントを見るようにしようと思ったが、この時期のまだ花が少ないうえに、曇り空なのであまり期待できない。樹木の花はシキミやアセビくらいで、あまり見栄えがしない。 春の出だしは小さな花が多く、登山口から8合目にかけては、ヒメウズやセイリバオウレンなどだ。聖宝寺コースなら6合目付近が花の多いところだが、現在は堰堤工事のために25年3月まで通行止めになっている。

4合目で休憩した後、8合目を目指す。この間は植林帯で話題性がないが1カ所、大貝戸谷の上部が大きく削られているので、谷を覗き込んでみたが、特に以上はなかった。なかなかいいペースで足を運び8合目に到着、10分の休憩を入れ最後の詰めに備える。花が多くなるのはこの辺りからだが、小雪がちらつく曇り空なので期待できそもない。

  
シキミ              セリバオウレン


大貝戸谷の源頭付近、念のためにチェックする

歩き出すとすぐ、セリバオウレンの花がちらほらと目に付いた。フクジュソウもこの辺りからみられるが、こんな天気なのでつぼみを固く閉じていた。高度を上げるにつれ気温は下がり、うっすらと新雪が乗り出し、花の撮影どころではなくなってきた。今日の下見はロケポイントの確認だけに終わりそうだ。


4月になったというのに、冬が逆戻り

避難小屋まで上がると山頂部は、新雪のために冬の景観になっていた。悪天候のため避難小屋は盛況で、満員御礼。時間がまだ早いのでまずは天狗岩まで足を伸ばすことにした。低山といえでも、寒気が入るとやはり厳しい環境になる。吹雪にならなかっただけでもありがたく、天狗岩まで足をのぼした。県境稜線はすっかり新雪を被り、残念ながらカレンフェルトに咲くフクジュソウは見られなかった。


藤原岳、天狗岩からの展望

避難小屋から40分で天狗岩に到着。ガスの切れ間から藤原岳が見え隠れしている。まだ少し時間は早いがここで昼食休憩とした。身体を冷やすと行けないのでダウンを着込む。今日は捜索も兼ねているので、断崖から下を覗き込むが、新雪が乗っているので目視では捜索できなかった。白瀬隊に無線連絡を試みるが通じなかった。

  
冬の森になっていた        凍てついた道標

天狗岩を12時に出発し避難小屋まで戻った。次は山頂部と台地の散策。ロケポイントを確認しながら周回する。山頂からもう一度、白瀬隊に無線連絡を入れる。厳しい捜索になったので撤退とのこと。こんな天気ではやむを得ないだろう。フクジュソウがたくさん咲いていたが、新雪を被り縮こまっていた。 小屋へ戻り一息入れる。後は下山するのみ。1時間30分で下山完了。下山途中の白瀬隊に無線で別れを告げ帰路についた。完


藤原岳山頂

  


藤原岳展望丘

  
フクジュソウ

 

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