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2011年12月23日 一族山(熊野@三重県)   ホーム

 

一族山800.5m(熊野)2011年12月23日 No.638 隊長、うさぎ
〜小栗須ルート確認のために一族山へ〜
小栗須登山口(10:54)〜熊野古道〜林道出合(11:07)〜林道出合(11:49)〜P548(12:08)〜布引分岐(12:44)〜(13:00)一族山山頂800.5(13:30)〜林道出合(14:15)〜林道出合(14:50)〜登山口(14:56)  ルート情報


プロローグ 小栗須(こぐるす)ルートの登山道の状況確認のために熊野へ行った。9月の台風による災害で、熊野市、御浜町、紀宝町は大きな被害がでた。登山道は自然を壊さずに地形の弱点をついてうまく設定されているが、アプローチに使う林道は、山肌を削って作られているので災害には弱い。三重県の山では紀宝町の山2山を紹介しているが、いずれのアプローチに使う林道が災害により通行止めとなっている。しかし、一族山に関しては、国道311から直接登ることができるコースがあるので、検証してみた。


丸山千枚田と一族山

アプローチ 鈴鹿の自宅を6時過ぎに出発し、熊野と御浜で用を済ませ、千枚田の撮影をしてやっと、11時前に登山口に到着した。 登山口には目立った案内はないが、林道「三和片川線」の入り口なので、アプローチで迷うことはなかった。ここからは270mの区間には熊野古道が残っているようで、立派な案内表示が設置されている。登山道は熊野古道と共用になっているので、紛らわしいが、登山道には紀和町設置の古い案内標識が残っていた。熊野古道および登山口は林道を100mほど入った所にあった。路肩のスペースに車を駐め、準備をして出発した。


丸山千枚田から見る一族山

  
林道三和片川線分岐

  
国道脇の古い登山口表示   入山は国道から100m入ったところ

熊野古道 石畳が続く熊野古道を期待していたが実際は、石の階段が少し残っている程度だった。落ち葉が積もっていたが草木は切り払われ、整備されている様子だった。 道標に従い10分歩くと林道を横切る。ここで古道と別れ、登山道へと入っていく。目印の赤テープがあるが、踏み後が薄く、地形と地図を見ながらの進んだ。谷の斜面から尾根に乗り、P548を巻くまではルートが不明瞭だった。特に谷の斜面は、岩や石を踏みながらのルートで、傾斜もきつい。40分ほど登り、再び林道と交錯すると尾根道になる。


古道の石の階段が少し残っている

    
立派な熊野古道の道標、登山道の案内ではないので注意

  
立派な熊野古道の道標         山腹を埋める岩や石


カシの落葉で良く滑る

  
林道出合

林道と交錯 2度目の林道交錯地点。ここまで林道が伸びてきておりさらに、工事が進行中だ。法面がコンクリートで固められているが、交錯地点から100mほど下ると鉄製の階段が設置されている。登山道というより、林業用のものらしい。案内はないが、これを登り尾根に出ると登山道の踏み後が確認できた。P548で二つの尾根が合し、登山道は標高点の東を少し巻いている。これを過ぎると傾斜が緩むが、再び痩せ尾根の急登となる。ウバメガシ、アカガシ、シャクナゲの自然林で、少し展望が開けるところがあり、振り返ると大峰山脈や北山川が俯瞰できる。

  
紀宝町設置の道標         アカガシ


痩せ尾根の急坂


北山川と大峰山脈、中央ピークは玉置山(痩せ尾根からの展望)


北山川(痩せ尾根からの展望)

山頂 西からせり上がってきた尾根と合するところが布引滝への分岐点になる。ここまでくると山頂はすぐ底だが、最後の標高差100mの急登がある。カシの落ち葉で踏み後が隠れていてルートは不明瞭だが、とにかく高い所を目指して登ると山頂に到着する。この山は標高800mの低山だが、登山口の標高が100mにも満たないので、数値的には700mの標高差だが、想像以上に登り堪えのある山だった。

  
シャクナゲ灌木帯の登り       布引の滝分岐


山頂から見る丸山千枚田


山頂から見る丸山千枚田

展望は北側に開けていて、丸山千枚田がよく見えた。体が冷える前にダウンを着込み、暖かいカップ麺とお握りで昼食とした。下山は来た道を戻り、宿(ホテル浦島)に向かった。 そして温泉につかり、疲れをとって翌日のクライミングに備えた。 完

  
一族山山頂


一族山山頂からの展望 樹間から熊野灘


一族山山頂からの展望 丸山千枚田とツエノ峰

 

 

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