2011年月6日12日 前尾根@御在所(鈴鹿) ホーム |
■前尾根@御在所(鈴鹿)2011年6月12日 No.611 隊長、うさぎ 梅雨の雨間をぬって前尾根に登った。日曜日の幸運な雨間で、前尾根は人が少ないだろうとのんきに構えていた。午後から天気が下り坂なので、朝早く出発することにした。6時半過ぎの駐車場は3台ほどで、ゆっくりと前尾根を楽しもうと裏道を歩き出した。先行者は1パーティーあるようだが、それほど気にはならなかった。曇り空だったが、平野部から鈴鹿山脈のシルエットがくっきりと見えていたので、天気は持ちそうであった。 一週間ぶりの裏道だが、緑がさらに濃くなったように感じられた。さわやかな空気に包まれた谷を30分歩くと汗が噴き出してきた。初夏といってもいいくらいに季節になってきた。藤内小屋のベンチに座り少しクールダウンした。ベンチに座ると次郎が早速近づいてきておねだりだ。 前尾根 藤内沢出合から見上げる藤内壁の眺めは壮観だ。花崗岩の白色に木々の緑が生えている。とりあえずP7の開始点まで上がってみた。先行パーティーが準備しているようなので、P8から始めてみようと思い少し下り準備を始める。クライミングシューズを履き、登攀具を身につけ、ロープを担ぎ下を見ると、どんどんとパーティーが上がって来るようだ。いつも人気のある前尾根だが、やたらと人が多い。聞くところによると、どうやら山岳会のメンバーが10パーティーほど前尾根をやるようだ。これはまずい、P8でチンタラやってたら、大渋滞がおこりそうだ。 作戦を変更し、トップに出るために、P8,P7、P6をスルーすることにした。P7、P6を抜くと骨抜き状態になるが仕方がない。 P5はコンテで通過し、P4はノーマルルート(V)をリード、フォローで登る。うさぎはスムーズに着いてきたが、最後の凹角で戸惑う。身体が中に入り込み過ぎて窮屈になっていた。 しかし問題なく通過。 P3もコンテで通過し、コルで一息入れる。 ぶっちぎりで先頭を登ってきてるので、多のパーティーは追随してこない。うさぎはクライミング二回目だが、子供の頃から猿みたいなことばかりしていたので、水を得た魚のようだ。これならP2は大丈夫だろうと判断した。P7,P6を飛ばしたので、少しは手応えがほしかったので、じっくりとP2ヤグラに取り組む。 P2 後続の先頭はまだP4あたりなので、落ち着いて登れる。P2はグレードがWとなっている。リード、フォローで登る。ポイントは最初の出だしと、後半部分のフェースに乗るところだろう。支点はこのフェースの乗り越しにボルトがあるだけだが、ハーケンがいくつもうってあるので利用させてもらう。キャメロットの1を持ってきたので、中間部分これで支点をとった。 以前にも書いたが最初の出だしは、少しレイバック気味にいくといとも簡単だ。後半部分のフェースは、思い切ってフェースに乗れば難しくない。兎はこのフェースで苦戦したが、少しテンションをかけフェースに乗らせたら登れたようだ。懸垂で降りてP2を終了した。しかし懸垂だが、回収でロープを引っかけてしまい、ロープを外しに歩いて登る。懸垂のルートとも関係するので、やはり注意が必要だ。P2を後にするときやっと後続の3人パーティーがやってきた。 P1 うさぎは、少しテンションをかけたもののなんとかP2を登ることができ、充実感が増したようだ。緊張感がほぐれ、のどの渇きと空腹感がもどってきた。コルから直接、裏道に降りることができるが、とりあえずP1まで登りのんびりと昼食休憩とした。 P1は実に展望の良いところで、高度的には国見峠よりも高く、手が届くところにレーダードームが見えている。普段は見られない絶景を堪能した。 ツツジ科の花 さてP1当たりからサラサドウダンやベニドウダンが見頃をむかえていた。他には、かわいいうす黄緑色の小さな花をつけたアブラツツジが芽を引いた。花見をしながら遊歩道まであがり、ロープや登攀具をザックにしまった。 水分が底をついたので、売店に入り補給した。イチゴアイスがやたらとうまかった。帰路は中道を降りた。タテヤマリンドウの花はほぼ終盤で、ツクバネウツギが咲き始めていた。帰路、立岩で展望を楽しみ、中道登山口に降り立った。そして、今が盛りのウツギの花を見ながら駐車地に戻った。今回はP7、P6をスルーしたが、渋滞にも巻き込まれず、充実した山行となった。次回はゆとりを持って楽しみながら登りたいものだ。 完 |
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