2011年月6日5日一の壁@藤内壁@御在所岳(鈴鹿) ホーム |
■一の壁@御在所岳(鈴鹿)2011年6月5日 No.608 増井ガイド、隊長 午後から天気が下り坂のようだ。山の天気は平野部よりも天気の崩れが早いので,雨が降りだせば中止のつもりで出かけた。藤内小屋から見上げる藤内壁は上部がガスに隠れ,いつでも雨が降りそうな様子だった。気温,湿度とも高く,藤内小屋までの30分の登りで汗が流れた。藤内小屋は登山者で賑わっていた。三重、愛知両県の勤労者山岳連盟が、御在所岳と藤原岳で清掃登山をするようで,参加者は山頂に集合し,コースを変えてゴミを拾いながら下山するようだ。ゴミ拾いは,気持ちよく登山をするための自然環境の維持なので,いつの時も「ゴミは絶対に出さない」という心掛けが必要だろう。大多数の登山者はそうだろうが,しかし、ゴミがあるのも現実だ。藤内小屋では次郎が珍しく、綱につながれ登山者に食べ物をねだって鳴いていた。しばらくベンチに座り、火照った体をルールダウンした。夏の暑さだ。 さて、まずは藤内壁まで登る。この間も僅か30分の距離だが、体から汗が噴き出してきた。一の壁の手前の藤内沢で再びクールダウン。うまく休憩を入れないと、肝心の壁を登るスタミナがなくなる。 さて、一の壁まで登ると、1,2,3ルート前は順番待ちができていた。半数は清掃登山に参加する人たちで、集合前にひと登りといったところだろう。初級コースは順番待ちだったが、3ルート(W+)が空いていたので、ウォームアップに登る。最初の一本目は、どうしても体に力が入り、ぎこちない。途中の細かいスタンスやルートを間違ったりすると難しくなる。終了点も混雑していたが、Mガイドの一言で細いバンドを通してもらい移動する。さて2本目は右ルートだ。グレードはXだが、スタンスやホールドに困ることはないだろう。今日は同じルートを繰り返し登ることにし、さすがに二本目になるとスタンスやホールだがよく見えてきて、落ち着いて楽しんで登ることができた。 最後に左ルートに取り付く。ガスが濃くなり終了点が見えなくなってきた。このルートのポイントはやはりハング越えだ。自分自身に苦手意識があり、いつものように左から乗ろうとすると不安定になる。これでは進歩がないので、二本目にはハングのスタンスの下まで移動しておいて、思い切って乗り越してみたら、いとも簡単だった。これで克服できた。この左ルートもそうだが、先ほどの右ルートもレイバックで登るところがあり、この二本は登る楽しさがある。今までにもこの二本ではテンションはなかったが、いろいろとムーブを試しながら繰り返し登ると勉強になる。しっかりと基礎固めをするために登りこんでいきたい。 最後は、セカンドを途中でおろす事態になったときの方法を伝授してもらった。これからはリードで登ることがおおくなるので、どうしても身につけておかなければならない技術だ。家に帰ってから反復練習しないと。
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