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2011年月5日3日 鎌ケ岳(鈴鹿)   ホーム

 

鎌ケ岳(鈴鹿)2011年5月3日 No.603 隊長、うさぎ
〜三ツ口谷左岸尾根、馬の背尾根、長石谷で周回したアカヤシオ山行〜
スカイラインゲート(9:40)〜三ツ口谷登山口(9:55)〜左岸尾根〜峠道合流(11:38)〜(12:06)鎌ケ岳(12:32)〜宮妻分岐(13:00)〜馬の背尾根〜長石谷(13:51)〜スカイランゲート(15:32) コース
アカヤシオ目当てに御在所周辺に向かった。開花が例年よりも遅れているので、連休中の開花標高は900m付近と読んだ。これくらいの標高でアカヤシオが多いコースを選んだ結果、本日の周回コースとなった。今年のアカヤシオはまずまずの状態で、例年並みに花をつけていたようだ。これから連休の終盤にかけて山頂付近まで咲き上がることだろう。

プロローグ 今年もアカヤシオの季節の到来だ。この時期になると、今年の花の咲き具合が気になってくる。シロヤシオやシャクナゲは昨年、あまり花をつけなかったが、果たして今年のアカヤシオの咲き具合はどうだろうか。スカイラインのゲートを起点に、鎌ケ岳を周回するコースを選定した。

アプローチ 本日の天気予報では、午後から曇りになるようなので、朝7時に自宅を出発した。8時前にスカイラインにさしかかると、うさぎが、靴がない。痛恨のミス。以前平湯で穂高に行くときにやらかしたことがあるが、今回は近場で助かった。しかし、取りに帰るのに2時間のロスタイム。スカイラインゲートには9時半過ぎに到着した。ゲート前の駐車場はもちろん、路肩にも車があふれていた。鈴鹿山系にあって、やはりここは人気スポットだ。この道は工事通行止めになっているので、路肩駐車でもあまり迷惑がかからないが、通行可能になると問題になってくる。


三ツ口谷左岸尾根からスカイラインを見下ろす

三ツ口谷左岸尾根 ゲートから少しスカイラインを歩き、大きくカーブするところで登山道に入り、三ツ口登山口まで進む。道標通り歩けば谷コースを行くが、河原から尾根に取り付く。新しく道標が設置されているが、険路と書かれている。しかし踏み跡はしっかりとついていて、少しは歩かれているようだ。痩せ尾根の急登を一気に高度を上げていく。イワウチワがまだたくさん咲き残っていた。

20分ほどの急登が終わるとアカヤシオが咲く尾根に出る。展望が開け御在所岳やスカイラインが見えるダイナミックな景観だ。 アカヤシオが見頃で、岩場からの花見を楽しむ。タテヤマリンドウが咲き始め、日陰ではまだ、バイカオウレンの花が残っていた。

  


バイカオウレン

 


鎌ケ岳

    
タテヤマリンドウ           ショウジョウバカマ

鎌ケ岳 アカヤシオやタムシバの花を見ながらのんびりと歩き、約1時間半で峠道に合流した。この間に出会ったのは単独男性人にのみ。 峠道に入ると賑やかになってくる。鎌を目指すには武平峠からが一般的だ。この高さまで上がってくるとアカヤシオもまだ3分咲きくらいで、見頃は連休後半にずれ込みだろう。山もまだ茶褐色の冬装束で、それに黄砂の影響もあって、ぱっとしない風景だ。とりあえず山頂に上がって帰路のコースを考えることにした。


鎌ケ岳

合流点から30分で山頂に到着した。ちょうど昼時なのでたくさんの登山者で賑わっていた。南側に移動し鎌尾根の見えるところに腰を下ろし昼食にした。

さて帰路だが、アカヤシオの開花状況をみて、馬の背を降り、途中でピンクの美人に会うために長石谷に降りることにした。


ニシキゴロモ

白ハゲ周辺 山頂から岳峠に下り宮妻のコースに入る。 途中、雲母分岐で白ハゲに向かった。幼木だがちょっとしたブナ林を抜けると岩場に出る。このあたりのアカヤシオが最もよく花を開いていた。ちょっとしたアカヤシオの回廊だ。ミツバツツジも見頃で、松の葉の緑色や落葉樹の若葉とのコントラストが美しい。稲森谷も新緑が始まっているが、黄砂の影響だろうか、カメラのファインダーをのぞいても鮮やかさが感じられなかった。長石谷周辺は、サワシバやアカシデの花が咲き出していて、春特有の彩りになっていた。

  
アカシデ           サワシバ


鎌ケ岳

  
フモトスミレ          タチツボスミレ

さてアカヤシオが堪能できたので長石谷に降りた。 乾燥した尾根から潤いのある渓に降りると気分が一新する。小滝を一つ一つ楽しみながら下っていく。小滝の小さな釜をのぞき込むと魚影が走る。昨年はさっぱり駄目だったイワウチワもまだたくさん咲き残っていた。

      

  

花と渓を楽しみながら時間を忘れて長石谷を下った。登山者が多く、賑やかな山域だが、コースによっては静かな山旅が楽しめる。春の鈴鹿を堪能した一日だった。 完  

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