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2011年月1日5日 本谷@御在所岳(鈴鹿)

 

御在所岳本谷(鈴鹿)2011年1月5日 No.584 隊長、うさぎ
〜氷瀑見物に本谷へ〜
駐車場(8:55)〜不動滝(10:00)〜大黒滝(11:25)〜大黒岩(12:35)〜(13:10)山上公園(13:35)〜キレット(14:24)〜地蔵岩(14:35)〜駐車場(15:10)
正月の寒波でそろそろ、氷瀑が見られるかと思い、本谷のコースをとった。このコースは冬山の練習にもよく、アイゼントレ、ピッケル、ロープによる確保などの練習も兼ねていたが、途中から本番モードになっていった。氷瀑はできはじめで、次の寒波がくればもう少し成長するだろう。

プロローグ 寒気が緩み青空が覗いていた。山が近づくにつれ、鈴鹿南部の主な山々の積雪状況が見えてきた。鈴鹿の盟主御在所岳も谷が白くなり、斜面の木々が粉を散らしたように白くなっている。本日目指す本谷だが、御在所岳の南面に深く切れ込んでいる様子がよくわかる。

   
朝の御在所

アプローチ 今日は本谷を上がるので、温泉街を抜け、終点の駐車場まで進んだ。週末は登山者の車でいつも満車で、あてにできない駐車場だが、平日は利用できる。特にゲート閉鎖後は、利用価値が高くなるだろう。この日はすでに数台駐まっていた。早速、出発の準備にかかる。本谷コースは一般登山装備にでも十分に登ることができるが、冬の八ヶ岳の練習も兼ねているので、アイゼン、ピッケル、登攀具(ヘルメット、ハーネス、30mロープ、スリンク、カラビナ等)を準備した。


御在所岳、駐車場から見上げる

本谷 駐車場を出ると路面は凍結しており、アイゼンの爪が気持ちよく雪面を捉えている。本谷に入るとトレースはなく、どこでもフリーに歩ける。今日は本谷の登攀が目的なので、撮影をしながら、時間を気にせずに歩いた。積雪期になると様子が一変し、新鮮さが感じられた。

    
鳥の巣が落ちていた          連続するナメ滝

不動滝 入渓後、不動滝まではナメ滝が連続する。凍結していればアイゼンとピッケルを効かせながら行けるが、雪がふんわりと乗った状態なので、左岸と他山道を進んだが、不動滝手前でロープを出し確保しながらナメを登った。夏場はほとんど枯れている不動滝だが、大きなツララが垂れ下がっていた。氷瀑とまではいかないが、撮影対象にはなっていた。


不動滝


不動滝

大黒滝 登山ルートはこの滝は右岸から巻くようになっている。大きく巻いて谷に降り少し進むと、左手からコーモリ沢が降りてくる。災害後このあたりは大岩で埋もれていて荒々し感じがする。以前とは様子が変わったが、慣れれば違和感を感じなくなる。さてこのコースの中でポイントになるのこの先になる。正面のガレに突き当たると進路を左に取り2m程の岩壁が越えなければならない。夏場はスタンスもホールドもあるので2、3手で特に問題なく乗り越せるが、凍結していると慎重になる。上部にリングボルトが1個、下部にハーケンが1個打ってある。ピッケルを打ち込み2手で登れるが、腕力のないうさぎはそうもいなかい。ロープで確保し、引き上げた。


大黒滝

不動滝を過ぎると今度は大黒滝が右手にみえてくる。迫力は欠くが、きれいに氷柱ができていた。降雪後なので雪が被っていて柔らかく感じられた。さてここまで登ると背後に伊勢平野が広がり出す。朝、車から見えていた所にさしかかったということだ。谷は細まり、傾斜が増してくる。夏場はスタンスやホールドに困ることはないが、降雪直後なので雪を払わないとわからず、ちょっとした乗り越しに手間取ってしまう。この乗り越しに打ち込んだピッケルが外れうさぎが2m程墜落。岩にひっかり止まり事なきを得たが、信用できないのでここからアンザイレンで進んだ。ヘルメットや確保を大切さを痛感した。これからもけいけんはすべてプラスに転じていきたい。


大黒滝

大黒岩 いよいよ谷が狭まりゴーロ帯に入ると山頂は近い。降雪期の大黒岩からの展望を撮影したかったので、今回は大黒尾根に這い上がる。夏場はずるずる滑る急斜面だが、この時期はしっかりと凍り付いていて、ピッケルがよく刺さりしっかりとしたホールドが得られた。展望を期待した大黒岩だが、朝見えていた青空はどこへやら。昼が遅くなったので早々に引き上げ、新道と合流し子供のそり遊びで賑わう山上公園へ向かった。


大黒岩


鎌ケ岳


スキー場


釈迦ヶ岳


山上公園遊歩道

山上公園で休憩する風裏を探すが適当な場所が無く、ベンチに座り昼食にした。後続の単独者とおしゃべりしながらのお昼となった。おにぎりとラーメン、ポタージュスープ、シンプルだが暖かいものがうれしい季節だ。さて帰路は、中道で展望を楽しみながら降った。岩場でのアイゼンの使い方のいい練習になった。 完


雲母峰

   

 

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