2011年月1日2日 鎌ケ岳(鈴鹿) |
■鎌ケ岳(鈴鹿)2011年1月2日 No.583 隊長、うさぎ *朝寝坊の原因はiphoneにあり。(アイフォーンのアラーム用アプリケーション(アプリ)で、2011年1月1日~2日にかけて1回限りの設定機能が正常に作動せず、一部の人から寝過ごしてしまったかもしれないとの報告があった。) アプローチ 鈴鹿の市街地を抜けてミルクロードを北上していくと、鈴鹿山脈の積雪状況がよくわかる。竜ヶ岳から北は一段と白くなっている。実は第一案が竜ケ岳で第二案が藤原岳だった。山を見ながら車を走らせているうちに、時間がないので鎌でもいいかということになり、水沢から宮妻渓谷に入った。積雪が心配だったが、数センチの積雪と凍結はあるものの通行に支障はなく、ゆっくり走ると4WDシステムは保険でしかない。少し林道を上っていくと大型の4WDが降りてきた。おそらく、雪道走行が目当てのドライブだろう。アウトドアするなら、自分の足で歩くことをお勧めする。キャンプ場の駐車場に到着すると先行者が出発の準備をしていた。キャンプ場に降りていったのでおそらく、新道で入道をめざすのだろう。
カズラ谷ルート 時間にゆとりを持たせたいので今回は、最短距離のカズラ谷ルートで山頂のピストンを狙う。雪原ハイクのためにスノーシューを持ってきていたが、このコースは利用箇所が少ないので、車においていった。駐車場の積雪は数センチ程度で、山頂なら30センチくらいと予測できる。積雪が50センチを越えると上部のラッセルに苦労することになる。数年前に一度、雪と格闘し、登りに5時間を要したことがあったが、今日は大丈夫だろう。 カズラ谷を渡り返し、カズラ谷と間の谷の間の尾根に取り付く。登山道から見える間の谷の最初の10mほどの滝はまだ凍結していなかった。 このルートは最初の取り付きが凍結した岩場から始まるので慎重に登り始める。ノーアイゼンで登り始めたが、少し標高を上げると微妙に滑り出したので、アイゼンを装着した。軽快に歩けなくなるが、足下の不安は消える。足跡から判断すると昨日、単独者が山頂を往復しているようだ。また、途中からスノーシューを装着したようだ。吹きだまりは少し潜り込むがそれほど苦にならない積雪だった。 雲母分岐が11時30分。 思ったよりも時間がかかっている。このあたりはサンノダケというらしいが、顕著なピークはない。ブナの小木が多いのが特徴的な所だ。日差しが強くすでに霧氷は落ちてしまっているが、木々には春の芽吹きに備えた赤いつぼみが膨らみ始めていた。 岳峠 さて、岳峠東側のピークまで、もうひとがんばりが必要だ。雪の急斜面を這い上がりピークに立った。雪まみれになった鎌ケ岳を期待していたが、霧氷も消えて岩肌を露わにしていた。しかし、紺碧の青空には文句のつけようがない。適度に雲が流れ、冬の鈴鹿の絶景が楽しめた。まだ少し時間にゆとりがあるので、山頂を踏んでおくことにした。しかし、ルンゼ状の岳峠からのルートは吹きだまりになっているので、雪に足を取られながら懸命に這い上がった。鎌ケ岳山頂に到着すると、湯ノ山側からの単独者がひとりくつろいでいた。 風もそれほどなく、紺碧の青空で展望もすばらしい。アルプスは見えないまでも、眼下に広がる伊勢平野と伊勢湾が一望できた。鎌尾根の見える南端に腰を下ろし、カップ麺を作って昼食にした。後続の単独男性が同じルートをトレースしてきたようで、初めての鎌ケ岳はどのように映ったことだろう。しばらく山頂で展望を楽しみ帰路についた。2011年はどんな年になるかわからないが、山にも、仕事にも、生活にも、謙虚な気持ちで望みたいものだ。 完
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