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2010年12月27日 保色山(熊野の山)

 

保色山(熊野の山)

保色山は、飛鳥中学校の校歌の3番の出だしに、「保色を囲む 田園の 歴史栄えある 故郷に・・・」と歌われています。そして、皆さんご存じの学校通信のタイトルは「ほいろ」です。いつの頃から通信のタイトルに使われるようになったかわかりませんが、保色山は飛鳥町のシンボル的な山ということで、タイトルとして使われてきたのだと思います。保色山は熊野市の最高峰で標高は1028.3m、山頂には三等三角点が設置されています。
このように飛鳥中学校と関わりの深い保色山ですが、残念ながら今までに登られていなかったそうです。そこで登山の企画をしたところ、生徒や保護者の皆さんから参加希望が多くなり、職員を合わせる総勢25人で登山をすることになりました。


さて、保色山は国有林であり、登山口のある大又林道の隧道までは一般車両が進入できないようになっています。林道ゲートから歩けばいいのですが、かなりの時間がかかってしまい、一般登山者には敬遠されているようです。そこで営林署にお願いして、ゲートの鍵を借りて下見に行ってきました。大股隧道登山口からは約1時間半で山頂まで登れました。しかし最近は、大又から五郷へ抜ける沢渡林道のトチノキ峠から作業道が山頂までつくられたようで、また、そちらの方が展望もいいし、自然林もたくさん残っているということで、当日はトチノキ峠からこの作業道を利用して山頂を目指しました。トチノキ峠まではスクールバスを利用しました。

  


当日は寒波の襲来で、気温は氷点下に下がり、峠付近はうっすらと雪化粧をしていました。しかし好天に恵まれ全員で元気に作業道を歩きました。歩いているうちにどんどん身体が温もり、汗をかくほどになりました。途中で一度休憩を入れ、山頂には約1時間で到着しました。

 

山頂が近くなると、モミ、ツガ、トガサワラ、ヒメシャラ、ブナなど巨木が現れ、自然の豊かさが感じられました。特に飛鳥のトガサワラは希少な植物で、紀伊半島と高知県東部の標高500〜800メートルでしか見られないようです。山頂は樹林になっていて展望はあまりよくありませんでした。少し時間があるので、尾根筋を西に20分ほど歩いてみました。

そして山頂に戻り昼食休憩にしました。ゆっくりとお昼休みをとりかたったのですが、寒くてじっとしていられませんでした。昼食休憩を30分ほどで切り上げ、来た道を戻りました。作業道からは展望がよく、国道沿いの飛鳥の集落、矢ノ川峠、遠くは熊野灘まで見ることができました。飛鳥の素晴らしい自然を見ることができ、思い出に残る登山となりました。

 

2010年12月27日 Copyright (C) 2010 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home