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2010年月12日19日 御在所岳、国見岳(鈴鹿)

 

御在所岳、国見岳(鈴鹿)2010年12月19日 No.580 隊長
〜バリエーションで中道キレットに直登し、国見経由で腰越谷で下山〜
旧スカイラインゲート(8:44)〜裏道登山口()〜藤内小屋()〜北谷(9:57)〜中道キレット(10:50)〜山上公園(11:50)昼食休憩〜国見峠(12:17)〜国見岳(12:42)〜キノコ岩(13:00)〜腰越峠(13:38)〜三岳寺(14:21)〜藤内小屋(14:32)〜裏道登山口(15:00)〜駐車値(15:15)*休憩、撮影時間含む

プロローグ 豊田へクライミングに行く予定だったが急遽変更になり、ぽかんと予定が空いてしまった。天気もいいし、気持ちも岩に照準があっていたので、とりあえず御在所に向かった。藤内壁の中尾根の巻き道を登りたかったが、藤内小屋から見上げると雪と氷がついていたので、第二案のキレット直登を選択した。そして帰りは、腰越谷ルートを確認して下った。課題が2つでき、充実した山行となった。

アプローチ 旧スカイラインを上り始めると、冬期通行止めの表示。あ、そうか。忘れていた。余計な時間がかかるが、ゲートから歩いても添えほど時間はかからないので、計画を変更せずにゲートまで入る。ゲートから下に路肩駐車の列が伸び始めていた。準備をしてゲートを入る。

 

  
雪と氷がついた前尾根

キレットの無名谷 気温は低いが風もなく穏やかな天気だ。のんびりとあるいて藤内小屋まで進む。1時間ほど歩き身体も温まった。今日の一つ目の課題は、藤内壁の中尾根の巻き道だったが、北谷から見上げる壁は白くなっていた。前尾根のP7もすでに日陰になっていて雪や氷がついているようだ。終日日陰の中尾根はなおらさらだろう。それで巻き道は危険だろうと判断し第2案で行くことにした。つまり中道キレットからこの北谷に降りてきている谷だ。この谷も災害時に土石が流れ、両岸岩肌を露呈していて、不安定な岩が谷を埋めている。谷芯は不安定なので避け、右岸尾根を辿ることにした。


キレットの谷の取り付き

バリエーション 右岸尾根の取り付き少し進むと正面に岸壁が立ちはだかり、谷に降りざるを得なくなった。高さもあるので懸垂で安全のために懸垂で降りようかと思ったが、なんとかぎりぎり巻けそうな箇所が見つかり谷に降りる。凍結はしているが何とかアイゼンを使わずに乗り越すことができた。このまま谷を進めそうだが、落石の危険があるので再び尾根に戻る。しかしまた、岩壁で進めなくなったので、再び谷に戻る。これを繰り返しているうちに前方にキレットが見えてきた。最後はしっかりとした岩に取り付きたかったが凍結しているので不安定な谷を詰めコルに到着した。岩場が多いおもしろい谷だが、土石が安定するまではよくないだろう。


谷の途中から北谷を見下ろす、向こうはハライド

  

  
キレットの谷、最後の詰め

キレット 中道に入り緊張感が緩む。キレットからひと登りし岩峰帯に到着した。この辺りから積雪が見られ、踏み固められた雪は凍結していた。以前中高年の登山ブームがあったが今の中高年は更に年齢が上がっているようだ。それにもまして目につくのは20、30代の若い人が多くなったこと。働いても賃金は上がらないし、不透明で夢がもてない時代になり、空虚感じる若者も少なくないだろう。確かな手応えを感じたいと思うは必然だと思う。山や自然は本物であり、それに答えてくれる。今年は山ガールの話題が沸騰したが、これは本物志向の現れかもしれない。


伊勢平野

岩峰帯の展望の良い岩場で一息入れる。青年に山名を聞かれ、左から順に、白山、北アルプス、恵那山、御嶽山と説明してあげた。日差しが暖かくこのままここで、じっとしていたい心境だった。

  
白山          御池岳


国見尾根の天狗岩とゆるぎ岩

山上公園 さて岩峰帯からはツルツルテカテカの登山道となった。登りだからいいが、下りはアイゼンが必要だろう。山上公園に上がりベンチに座ってお弁当タイムにした。日射しのある穏やかな天気であまり寒さを感じない。観光客が雪をみてはしゃいでいた。


山上公園で


国見岳

国見岳 昼食後国見峠へ降り、国見岳に登り返した。午後からは逆光になっているが、藤内壁の眺めは壮観だ。望遠レンズで中尾根の巻き道を確認した。やはり雪と氷がついていた。国見尾根分岐を見送り国見岳に到着。山頂周辺は登山者が賑わっていたので、少し展望を見て降った。御在所と絡めて国見のピークを踏む登山者がほとんどのために、根の平方面は登山者が少ない。青岳でひとグループがくつろいでいるのみだっった。ここも素通りし、キノコ岩に立ち寄ってからヤシオ尾根を降る。


国見峠


一の壁の上の様子

  
やはり気になるのは藤内壁

  
風も少なくいい天気だった、国見の岩場にて


御在所岳


うっすらと積雪


キノコ岩


キノコ岩から根の平峠を見下ろす


キノコ岩からの展望


三岳寺分岐

腰越谷コース ヤシオ尾根は上部は傾斜が緩いが腰越峠が近づくと急傾斜となる。朝明分岐の手前に腰越谷コースの分岐がある。ここの一連の真新しい標識が設置されていた。随所に標識が設置されているものの踏み跡は薄いようだ。腰越谷と割谷を横断するが、どちらも少し降って登り返すので効率が悪い。割谷は災害により遠くからも土石が流れて白くなっていることがわかるほどだが、登山道は土石流の下端を横断しているので何とか通行できる。しかし落石には注意が必要だ。アップダウンの多いコースで、約40分で山岳寺に到着した。三岳寺を降りる場合は、腰越峠を経由しない方が遙かに時間短縮だでき歩きやすい。朝明に抜けるか、ハライドの山頂を踏みたければ利用価値があるが、それ以外にあえてこのコースを使う理由が見あたらないので、ますます歩かなくなるのではないだろうか。尾根コースと合流すると三岳寺はすぐそこだ。完


ハライド

     
荒れている割谷


三岳寺跡の手水鉢

 

 

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