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2010年月11日23日 弥山川(鈴鹿)

 

弥山川(大峰)2010年11月23日 No.575 N師匠、UTTY、つくだにさん、隊長
〜双門滝はガスの中、タイムアップでカナビキ谷ルートに逃げる〜
熊渡登山口(7:18)〜林道終点(7:48)〜白川八丁〜一の滝(11:30)〜双門滝テラス(12:10)〜(13:15)河原で昼食(13:50)〜登山道合流(14:30)〜カナビキ尾根ルート分岐(14:56)〜林道(16:15)〜ゲート(16:44)


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プロローグ 大峰には魅力的なコースが多い。しかしアプローチに3時間を要するため、どうしてもアルプスが優先してしまい、入山する機会が少ない。今回の双門コースもこれまでに、何度となく計画に上がっていたが、入山の機会に恵まれなかった。今回、山行計画を提案したところ、4人のパーティーが組めたので決行となった。さて、双門コースだが、ルートは整備されているものの難コースであることに変わりはない。今回は天候に恵まれず、渡渉やへつりや断崖の岩場は良く滑り、細心の注意が必要だった。それにもまして必要なのは体力だろう。

熊渡登山口 7:18 天川村役場6時出発の予定だったが、雨が止まず少し様子を見ることにした。3時半に熊野を出発した時は、前日から降り続いていた雨が上がり月が出ていたのだが、169号線を北進し309号線で行者還トンネルを抜けるとぽつぽつと雨が車のウインドウにあたりだした。前線が通過したがどうも回復が遅れそうだ。本日は行程が長いので出発を遅らせたくはなかったが。結局、50分遅れでスタートした。 

  
熊渡登山口

みたらい渓谷の駐車場から一台に同乗し登山口に向かった。橋の両側にはゲートがあり、進入はできない。紅葉の時期も終わり入山者は少ないだろうと思い、迷惑にならないように路肩に車を寄せた。雨は上がらないが、7時18分に登山口に立った。登山口には登山ボックスと双門ルート案内板が設置されている。手書きの案内板は実に味わい深く印象に残った。


紅葉はすでに終わっているが、美しい渓谷だ。

  
総門コース登山口、橋を渡ったところにある

白川八丁 約40分の林道歩きで終点になり、白川八丁の河原に降りる。伏流している広々とした河原だ。ここからだとこの先の険しい谷は想像できない。河原が終わると谷が狭まくなりいよいよ、渓谷が始まる。

  
林道終点、ここから白川八丁に降りていく

ガマ滝 右岸を進むとまず目につくのが発電所の設備。渡渉以外、谷中を歩くことはないが、雨に濡れた岩はとにかくよく滑るので、準備してきたヘルメットをかぶり気を引き締める。しばらく進むとガマ滝があらわれ、エメラルドブルーの渕が印象的だった。ここから先は桟橋や階段が道が増えてくる。数えるのも面倒なほど多いが、ナンバーを書いたテープが張りくけられていた。桟橋だが、金属の網は滑りにくいが、木製の板のものは大変良く滑り、手でホールドをとらないとかなり危険だ。


ガマ滝 広々とした河原が終わると、いよいよ渓谷が始まる。

  
れから先は桟橋や階段、ハシゴが連続する


落石が桟橋につき刺さっていた。

桟橋や階段で良く整備されているが、所々で落石や落盤により壊れたままになっていて、木の根や岩に掴まり這い上がる所が何カ所かあった。咄嗟の対応ができるように、常に落石のリスクがあることを心にとめておくべきだろう。

   
階段が落ちているところは、木の根や岩をつかんで這い上がる


渡渉し対岸へ

左岸のへつり さて渡渉で左岸に移り少し進むと巨石で埋まったゴルジュに突き当たる。ここは左岸をへつるが、最初に洗われる難所だろう。鉄の棒が岩盤に打たれているので、これがホールドになるが、比較的フリクションのきく岩を探してスタンスをとる。とにかく雨に濡れたい岩のはやっかいだ。問題は2段目で、岩を回り込み、鉄の棒のホールドで乗り越すが、小柄な女性は手が届かない。ここでスリンクを使った。今回の雨天は予測できたので、必要な装備は準備してきた。スリンク60,120,240センチ各1本、ヌンチャク1、カラビナ2、30mのシングルロープなどだ。


さてここから左岸のへつり


ここの一手が届かないので、スリンクをかける

  
最後の乗り越しは力勝負、岩が濡れているので、とにかくよく滑る


中断からuttyが見上げる

三段目はハシゴがかけられて居るが落ちている。最後は固定ロープが下がっているので、これをホールドにして力で這い上がる。乗り越えると緊張感が少し緩み充実感がうれしい。

 

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