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2010年月11日14日 大杉谷渓谷(台高)

 

大杉谷渓谷(台高)2010年11月14日 No.574 隊長、うさぎ
〜渓谷の紅葉を目当てに大杉谷登山道をシシ淵まで〜
宮川第三発電所(9:00)〜日浦杉吊橋(10:35)〜千尋滝(11:00)〜(11:41)シシ淵(12:30)〜千尋滝(13:30)〜登山口(15:30)


大杉谷登山道が今年の10月、部分復旧しシシ淵まで開通した。全国的にも屈指の渓谷が災害(2004年9月)により閉鎖になり6年が経過した。現在のところ通行できるのは期間限定で、10月1日から11月30日までとなっている。ルートなどは大台町のHPを参照。

宮川第三発電所手前の駐車場に9時前に到着した。満車が心配だったが、入山者は思ったより少なく、まだまだ数台のスペースが残っていた。どうやら本日の最終組の入山者となったようだ。曇り空だが雨の心配はなさそうな天気だった。

  
宮川第三発電所

昨日御在所の紅葉は藤内小屋あたりが見頃だった。ここの登山口の標高は300m位なので少し時期が早いかと思っていたが、カエデの紅葉が始まっているようだった。登山口は発電所横の通路でゲートが設置されている。今回は期間限定の開通なので11月末で閉まるのだろうか。ハイシーズンなのに登山者が少ないのは意外だった。おかげで前後を気にすることなく、気ままに歩けるのはいいが。


イロハモミジ

登山口を入るなり、左岸の岩壁道となる。下の廊下を思わせる岩壁の掘削道で、河原からの高さもある。頑丈な鎖が岩壁に取り付けられているが、水に濡れると滑りやすい岩なので注意が必要。得てして事故は、何でもないところで起こる。

  
清流で有名な宮川の源流はエメラルドブルー   日浦杉吊橋

日浦杉吊橋は高さがあり展望のよいところだ。色づくV字渓谷の眺めが丹野できる。


日浦杉吊橋から見る谷

  
モミジの紅葉に目がいく    オオモミジの黄葉


色付き始めたイロハモミジ


地獄谷吊り橋を過ぎると河原に降りる


日浦杉吊橋


千尋滝

日浦杉吊橋から役30分歩くき、最初に現れる滝が落差135mの千尋滝。この渓谷で最も落差のある滝だそうだ。東屋があり、単独男性が滝見をしていた。


千尋滝

千尋滝から約40分でシシ淵に到着した。先着していた数人のグループが引き返すところだった。河原に降りてシシ淵やらニコニコ滝などを撮影し昼食とした。撮影しながらゆっくりと歩いたので2時間40分を要したが、日帰りなのでのんびりペースでちょうどよかった。河原にいるのは後続の二人組と我々だけだった。さて気になるのはこの先だが、鎖で通行止めになっているので先に進めない。平等手前の吊橋が災害で落ちているのでおそらくそこまでだろう。吊橋の架け替え工事は11月から始まるそうだが、重機が入らないので難工事になるだろうと予測されている。しかし問題はその先の光滝の手前だそうだ。山中を迂回するか、吊橋を架けるかでまだ決まっていないそうだ。全線開通はいつになることか。1979年に堂倉吊り橋が落ち死傷者が出たことで、行政当局が賠償責任を問われた経緯があるので、慎重にならざるを得ないだろう。しかしどれだけ整備しても、安全性が完全に保証されることはないだろう。そもそも登山というのは自己責任が基本だと思う。リスクがあることを承知で入山すべきで、もしもの時に備えて山岳保険に入ることが常識だと思う。


シシ淵


ニコニコ滝


淵に映るニコニコ滝


ニコニコ滝


シシ淵

シシ淵で1時間ほどのんびりとし帰路についた。


ツタの紅葉


イロハモミジの黄葉


ジンジソウ

往路では気がつかなかったが、岩陰にジンジソウがたくさん咲いていた。リンドウも数輪見かけたが、これらの花が散ると冬がやってくる。


地獄谷吊橋

     
大日

千尋滝の東屋で休憩していると、後続の男性二人組がやってきた。話を聞くと、シシ淵の通行止めのちょっと先まで行ってきたらしい。大日で河原に降りて断崖の紅葉を楽しんだ。まだもう少し色が深まりそうだ。


大日


イロハモミジの紅葉

     
岩壁道

  
宮川第三発電所横の登山口   駐車場のトイレと登山ボックス

15時30分に登山口に戻る。通行可能期間は11月末だそう。まだもう少し紅葉が楽しめるだろう。
 

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