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2010年月9日12日 藤内壁(御在所@鈴鹿)

 

藤内壁(鈴鹿)2010年9月12日 No.560 増井先生ご夫婦、Hさん、utty、隊長
〜一の壁で若干レベルを上げる〜
裏道登山口(7:50)〜ログハウス〜(8:33)藤内小屋〜(9:30)一の壁(15:00)〜藤内小屋(15:40)〜裏道登山口()
少しゆとりが生まれ、0、1ルートで足慣らしの後、2、3ルート、左ルート、右ルートの6本登る。グレードがVに上がるとやはり、難しさを感じる。「どうしようか」という逃げの気持ちと、「なんとか登ってやろう」という攻めの気持ちが同居していた。

藤内小屋 先週に引き続き一の壁へクライミングに出かけた。今回は、uttyさんとHさんと3人ということで、増井先生と増井ママのお世話になった。約束の時間にログハウス下で合流。uttyさんは今日が入門なのですべての道具をレンタルしてもらう。工事中の堰堤を抜け裏道に合流する。この部分は、巻き道が造られているところだ。少し歩いただけで汗が噴き出してきた。花などを見ると秋の気配が感じられるが、気温の方は真夏日だ。これではゲレンデまでに体力を消耗しそうだ。藤内小屋に着く頃には全身汗だくになっていた。少し長い目に休憩を入れて、身体をクールダウン。

 
藤内小屋のログハウス

北谷は土石に埋まり荒涼としているが、藤内壁を背景にすると、鈴鹿とはお目無いアルペン的な雰囲気を醸し出している。殺風景な谷になったので、増井さんが少しずつでも植樹をしているようだ。災害前のこの辺りは樹林帯で、所々に花崗岩が露出している程度だった。土石がすべてを流し去り、景観が一変してしまった。兎の耳の基部を見ると土石が岩を削った痕跡が残り、どの高さまで土石が流れたかがわかる。兎の耳は、谷の左岸にある目立つ岩塔で、フリールートとして良く登られているようだ。中級程度のルートが一本あるそうだが、ほとんどは5.10以上で、我々初心者には到底無理だ。

 
北谷           藤内壁


兎の耳

老若男女 uttyは昨日も一日中、炎天下での仕事だったので、体調が良くないようだ。少しペースを落としながら体力の消耗を押さえる。谷から左岸コースに上がり少し進むと冷たくておいしい水場がある。1.5リットル持ってきたが、足りそうにないので、ここで1リットル給水した。uttyの体調がいまいちなので、ここでもう少し休憩し、我々三人は先に行くことにした。uttyは入門なので、増井ママとテストストーンから始めるようだ。後続の数人のグループは前尾根をやるようだ。我々は一の壁へ。今日は日曜日で天気も良いので、すでにいくつかのパーティーが入っていた。老若男女、実にクライマーの層は広い。男女比は若干女性の方が多いようだ。最近は、山スカ履いて歩く山ガールが話題だが、壁に挑む女性はもっと格好いい、と思いますが。


1ルートを登ってくるHさん、グレードはW

イロハのイから Hさんは二年ぶりということなので、身体慣らしに0ルートから始める。グレードはVで入門ルートだ。そうこうしているうちにutty達がやってきた。まずは、ロープの結び方、ビレイの仕方などのレクチャーをママからうける。そして0ルートへ。ちょっと力が入りすぎているようだ。もう少しリラックス。我々は1ルートを登る。この辺りはグレードWで初心者ルートだ。それほど難しくはないが、Hさんは中へ入りすぎて苦労しているようだった。


増井ママからレクチャーをうけるutty


Uルートをすいすいとリードする増井先生

  
先ずは0ルートで初体験のutty、グレードV


2ルートを登るHさん、グレードW


ツルムと前尾根

2ルートで懸垂 さてuttyが1ルート挑戦。下から見ているとまだまだ力が入りすぎているようだ。何とかクリアー。その間に私は3ルート。ここでグレードがW+に上がるが、「ステップアップへの登竜門」だそうだ。上部でホールドが少し細かくなるが、前回よりも少しゆとりがでてきた。そして次は全員で2ルートを登る。ここはグレードW。もう一度1ルートを復習したいといっていたuttyだが結局、2ルートに挑戦することになった。慣れないuttyはかなり苦戦をして、なんとかクリアできた。そしてここを懸垂で降りた。


1ルートを登るutty、グレードW

  

  
一ノ壁とツルム モンキーフェースを登るクライマー

 


2ルートを上るHさん、グレードW

 


2ルートを懸垂で降りるutty

Xを2本 次は私は、左ルートを復習する。ここからグレードがX−にあがる。フェースのホールドが細かくなるので、次の一歩が出にくくなる。やはりXになると難しさを感じ始める。そして、昼食休憩。二人は精根尽きたようだが、私は右ルートに挑戦。ここもグレードはX−で、40mとルート長くなる。本日6本目ということもあり、上部では少しへばり気味になり。気持ちも消極的で、岩に身体が近づいていた。やはり墜落をおそれずに最後まで攻める気持ちが大切なようだ。

 

 


3ルートを登る隊長、グレードW+


右ルートを登る隊長、グレードV

 
右ルートを登る隊長


難しいコースが2本終わりやれやれ、しかしギアの整理整頓ができていません。反省

充実感 今日は6本やったので、かなりの充実感が得られた。のどが渇き一気に水を飲み干す。増井先生も楽なコースばかりではダメなので、リハビリのためにグレード5.12aを登っていた。我々には到底歯が立たないだろう。午後になると他のパーティーもグレードの高いルートに挑戦しだした。4ルートはグレードがYで一の壁卒業ルートで、リードできれば次のステップへ上がれるようだ。かなり難しそうで、しばらくは登れないだろう。十分満足し15時に一の壁を後にした。

  
サイドホールを登る増井先生、グレードは5.12a


バットレス


一の壁全景

 

2010年9月6日 Copyright (C) 2010 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home