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2010年7月18日19日 白馬岳、小蓮華岳(北アルプス)

 

白馬岳(北アルプス)2010年7月18日19日 No.553 隊長、うさぎ
〜今年のアルプスは白馬岳から〜
【7月18日】栂池高原駅(6:30)〜ゴンドラ&ロープウェイ〜自然公園駅(7:30)〜天狗原(8:52)〜乗鞍岳2436.7m(9:56)〜(10:25)白馬大池山荘(10:55)〜小蓮華岳2768.9m()〜(14:15)三国境(14:30)〜白馬岳2932.2m(15:30)〜白馬村営宿舎野営場(16:00)
【7月19日】白馬村営宿舎野営場(4:50)〜(5:20)白馬岳2932.2m(5:35)〜三国境(6:25)〜小蓮華岳〜(8:45)白馬大池山荘(9:15)〜乗鞍岳(9:50)〜天狗原〜自然公園(11:35)〜ゴンドラ&ロープウェイ〜栂池高原駅(12:40)〜自宅(19:30)

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プロローグ  梅雨が、例年より若干早めにあけたのがうれしい。昨年はたしか、ぐずぐずと尾をひいて、8月の上旬まではパッとしないお天気が続いた。今年の梅雨は、豪雨災害が各地から聞かれたが、突然、パッと空けてしまった感がある。この3連休は仕事のために2連休にしかならなかったが、絶好の天気に恵まれ、いち早く夏のアルプスを堪能できた。
 出発日の夕方から準備を始めた。今季初のアルプス山行だ。テント泊は今年、3回目になる。天候が安定しているので、防寒&雨対策などそれほど気をつかわなくてもいい。軽量化できるはずだが、うさぎの重量のある荷物はすべて私持ちなので、晩秋の装備くらいになってしまった。カメラ、水、食料全部いれて17キロくらいか。それほど重くはないが、シーズン序盤なので、身体が出来ておらず不安だ。


アプローチ 準備を済ませ鈴鹿を出発したのは19時だった。みえ川越から高速に入り、土岐で中央道へ、そして豊科で降りた。土曜の夜なので高速道路の週末割引が適用される。定価なら6750円だが、割引で1000円になる。何とも気持ちのいい割引だ。豊科SAあたりで車泊にする予定だったが、蒸し暑くて断念。少しでも標高の高い栂池高原まで進めることにした。おかげで到着が0時を過ぎてしまい、すぐに横になり眠った。ちなみに高原駅にPは有料だが、300円/日と良心的だ。翌日は5時に目が覚め、準備と食事をすませゴンドラにチケット売り場に並んだ。始発は6時30分だ。チケットは往復3000円だ。他のルートでの下山も変化があり、おもしろいが、今回はおとなしく、このルートで白馬を往復することにした。

  
栂池パノラマウェイ 高原駅            ゴンドラ

スタート 予定通りゴンドラが6時半に動き出した。10分程待って高原駅を出発した。ゴンドラを栂の森駅でロープウェイに乗り換え終点の自然園駅には7時30分に到着した。標高を一気に、1000m稼いだ計算になる。アルプスシーズンに入り、初回はまだ体ができていないので助かる。このルートは一度、8年前に下山に使ったが、ロープウェイ自然駅周辺の様子ははっきりと思い出せなかった。


ゴンドラから見る白馬岳

  
栂池自然公園

登山口 ロープウェイの到着と同時に、ひとかたまりになって出発したので、登山道は列を作っている。思ったより気温が高く、歩き出すとすぐに汗ばんできた。Tシャツを脱いで体温調節。抜きつ抜かれつ、始発の一団がまずは天狗原を目指して樹林帯のルートを登っていく。水芭蕉も花期が過ぎ、扇のような大きな葉を広げている。ツマトリソウ、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ミツバオオウレンなど、亜高山帯の常連の草本が、ルートを彩っていた。うさぎの体力が心配だったが、さすがに若者には抜かれるものの、ほとんどの登山者を追い越していく。飛ばしすぎないように抑え気味で天狗原まで上がった。天狗は湿原で、木道が整備され、環境の保護に役立っている。ここの水芭蕉もすでに花期が過ぎ、花は残っているが、鑑賞の対象からは外れている。かわいらしいワタスゲが綿帽子が風に揺れていた。


雲海に浮かぶ 浅間山 ハケ岳 富士山 南アルプス


天狗原

天狗原 天狗原まで上がると、ちょうど雲海の上に出た。残雪があり、空気は冷えているが、日射しがかなりきつい。こまめな水分補給が必要だ。湿地を過ぎた所で少し長めの休憩を入れた。ダケカンバ、ミヤマハンノキなど亜高山上部の相になり、足元にショウジョウバカマ、コイワカガミの赤色の花が目についた。

  
天狗原

雪渓 さて天狗原を過ぎると傾斜がきつくなり、雪渓の登りとなる。大きな団体が隊列を作って雪渓を降りてきた。太陽光の雪面の反射が強いので、色つきのメガネに変える。アイゼンは持ってこなかったので、キックステップで雪面を捉え、あまりロープに頼らずに登った。雪渓が終わり、気がつくと平坦なハイマツ帯に入っていた。ここまでくると、乗鞍岳は近い。白い羽に衣替えした雷鳥が、人の気配に臆することなく、悠々と砂浴びをしていた。人からは虐待されてことがないので、適だと思っていないのだろうか。

  
天狗原から乗鞍への雪渓の登り


雷鳥が砂浴びをしていた


乗鞍岳

乗鞍岳 乗鞍岳までくると、一気に展望が開ける。雪倉、朝日岳が大池越しに見えている。いつだったか、蓮華温泉を基点に周回したときのことが思い出された。湖面に青空と雲が映り、素晴らしい景観を作っている。しばらく岩に腰をかけ、流れゆく雲の見ながら景観を楽しんだ。


大池


池の縁の雪渓


大池

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2010年7月20日 Copyright (C) 2010 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home