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2010年4月3日 鈴北岳、御池岳(鈴鹿)

 

鈴北岳・御池岳(鈴鹿)2010年4月3日 No.537 隊長
〜花を求めて御池を周遊〜
鞍掛トンネルP(8:03)〜鞍掛峠(8:15)〜鈴北岳(9:04)〜テーブルランド周遊〜御池岳(10:40)〜奥の平(11:00)〜昼〜真の谷(12:05)〜カタクリ峠(12:27)〜コグルミ谷登山口(13:20)〜鞍掛トンネルP(13:40)

プロローグ フクジュソウがベストシーズンを過ぎてしまっているので、花見だけでは物足りなさを感じた。それに昨日は大荒れて天気で、花の状態が良くないことが予想できる。それに大駐車場が使えなくなり、駐車地も課題となってきている。しかしこの時期、御池を歩きたくなってくるのだ。あまり花に期待しすぎるとがっかりすることになるので、バリエーションで新たな花園でも探そうと出かけた。単独だから外れても気楽だ。

アプローチ 駐車場が心配だったので、少し早く家を出たが、両が池の桜がきれいだったので道草をした。まだ5分咲き程度だったが、山、池、青空があり、いいロケーションだ。朝が早かったのでまだ誰もいなかった。開けられて間がない山口のゲートを通過し、くねくねと曲がりながら峠へ上がっていく。若葉の季節にはまだ早く茶色一色の樹林だが、かんざしを下げたようなキブシの花が咲き始めていた。

 
 竜ガ岳と藤原岳           両が池の桜


桜と池と藤原岳

鞍掛峠 コグルミ谷周辺のPはすでに満車だった。大駐車場が使えなくなったのが痛い。仕方なくトンネルまで上がる。ここも先客が多かったがまだ少しゆとりがあった。コグルミから上がる予定でったが、まだコースも未定だったので、とりあえず山頂まで上がることにし、鞍掛峠へ向かった。前線通過後のために気温も低く、きりりと締まった空気の中を歩くのが気持ちがよく、足も軽く感じる。いいペースで歩きだしたので、13分で峠に到着した。二組の夫婦を抜き、快調に山頂を目指した。霜柱がよく成長していた。これが溶けるとぬかるんで歩きにくくなるが今日は、その心配はなかった。きれいに笹がなくなってしまった。もうかれこれ10年が立つだろうか、以前は背丈を超すスズタケに難渋した所だったが、今は展望の良い丘のようになっている。

 
登山道の霜柱              鈴北岳


振り返ると残雪があった

 
テーブルランドと鈴ケ岳

花は開かず 9時過ぎに鈴北岳山頂に到着した。風が強くのんびりと展望を楽しむ気に気にはなれなかったので、早々に福寿草の群生地に直行した。少し見頃は過ぎているものの、今年もたくさん群生している。よほどこの山域が福寿草の生育環境に適しているのだろう。しかしこの日は、晴れてはいるものの、地面が凍てつき気温も上がらず、花は開く気配がなかった。それに昨日の大荒れの天気で花が痛んでいるようだ。傍らでオニシバリが、名とは対照的で黄色くかわいい小さな花をたくさん付けていた。

 
オニシバリの花と寒そうな福寿草


オオイタヤメイゲツ林

鳥たち さて今日は福寿草が期待に応えてくれそうにない。かといって他の花はまだ出ていない。たまには当てもなくチンタラと歩くのもいいだろう。それで、テーブルランドの縁を散策することにした。天国に召された近藤先生もこの時期は、福寿草目当てにチンタラとこの辺を散策していたのだろう。まだ懐かしさは感じない。タオルを腰から垂らし、棒きれを振りながらその辺から歩いてきそうだ。シジュウカラやカケスが忙しそうに飛び回っている。姿は見えないがケラ仲間のドラミングが、広葉樹の森に響いている。何とか写真に納めたいが、素早い身の動きについて行けない。鳥と戯れているうちに御池岳に到着した。


「ツピーツピー」せわしく鳴くシジューカラ

 
テーブルランドと琵琶湖        山頂からボタンブチ方面

テーブルランド 西の山頂からはテーブルランドが一望できる。何人かの登山者がボタン淵を見物していた。この時期のテーブルランドは雪が消え茶色一色だ。冬は白、夏は緑、秋は紅、早秋は茶と四季折々、それぞれの色に染まる。
 福寿草だが御池岳周辺は少ないようだ。このまま帰ったのでは変化がないので、奥の平らから真の谷を降りてみることにした。積雪期はよく利用するが、この時期は始めただ。もちろん福寿草があるかどうか確かめたいからだ。この尾根は傾斜もそれほどきつくなく降りやすい。石灰岩の路頭が見られるところまで降りてくると予想通り福寿草が見られ始めた。寒さで花が閉じているが、かなりの群生だ。ここも来年以降の候補地としたいが、問題はゲートが開く時期の開花の時期の兼ね合いだろう。ゲートがもう1週間早く開けてくれるといいが。

 
奥の平           テーブルランドと竜ガ岳


真の谷と霊仙山

みぞれ 群生地で昼休みにすることにした。風が出てきて、雪雲が足早に駆け抜けていく空模様になってきたなと思っていたら、みぞれが降り出した。ダウンを着込み、ガソリンコンロで湯を沸かしカップ麺で暖まることにした。カップ麺とおにぎり1個、これがいつもの昼食だ。ノンアルコールの缶ビールを持ってきたが、寒くてふたを開ける気にはなれなかった。フクジュソウを花を閉じて凍えていた。

  

コグルミ谷 早々に昼食を切り上げ真の谷に降りた。真の谷もまだ花の気配はなかった。さて位置的にどのあたりに降りたのか分からない、地形図を広げるのも面倒なので適当に下ったが、カタクリ峠は逆方向だった。途中で気がついたが、引き返すのもしゃくだったので県境稜線に無理矢理這い上がり、カタクリ峠まで戻った。コグルミ谷もまだ花は少なかったが、カテンソウ、ヤマネコノメソウ、ハナネコノメソウが咲き始めていた。小さな花でも覗き込むとそれぞれの世界があって、引き込まれていく。黄色と白色の花が多い中、赤系統の花があると華やぐ。花を探しながらあるいているうちに登山口に到着した。車を回収しにトンネルまで戻り帰路についた。 完

 
ヤマネコノメソウ          カテンソウ

  
ハナネコノメソウ         ヤマネコノメソウ


キブシ

 

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