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2010年2月7日 藤原岳(鈴鹿)

 

藤原岳天狗岩、頭蛇ケ平2010年2月7日 No.531 隊長、うさぎ
〜寒波が雪を運んできたので藤原へ〜
観光登山駐車場(9:20)〜大貝戸道8合目(10:50)〜9合目(11:05)〜避難小屋(11:30)〜(12:30)天狗岩(13:15)〜頭蛇ケ平(14:00)〜山口登山口(15:40)〜観光登山駐車場(16:10)

プロローグ 里に雪が降り出すといよいよ冬も終わり。この寒波を逃せば、今年はもう鈴鹿の雪山が楽しめないかもわからないので、今週は取材をさぼって、鈴鹿北部をめざした。例年なら迷わず、御池岳を目指すところだが、今回はうさぎをつれているのであまり無理ができない。そこで人出の少ない竜ヶ岳を目指したが、積雪のために駐車場に車を入れることができなかったので急遽、目的地を藤原岳に変更した。

  
雲母峰                  御在所岳

  
雲母と御在所                    藤原岳

アプローチ この日は平野部でも積雪があり、フロントガラスの雪を払い、氷を溶かしてから出発。普段は無用の4WDだが、積雪時は頼もしい。アクセルを踏み込むと瞬時に4WDのスイッチが入る。減速時はABSが、コーナーでは横滑り防止装置が作動する。なかなかおもしろい。山に向かう途中では、雪に足をとられクラッシュした車を何台も見た。いつもより慎重に運転し、竜ケ岳の登山口となる宇賀渓谷の落合橋に到着したが、除雪で路肩に雪が積み上げられていて、駐車場に車を入れることができなかった。竜ケ岳にこだわっていたわけでもないので機転を利かし急遽、目的地を混雑が予想される藤原岳に変更した。
 案の定、大貝戸登山口の駐車場は満車だった。駐車場手前では車がスリップして立ち往生していた。こんな所で無理をすることもないので車を、小学校下の観光登山駐車場に回した。スノーシューをザックにくくりつけて出発した。


藤原岳9合目からの展望

大貝戸 登山口を入るとすぐに積雪があった。この日は先行者がかなり入るようで、よく踏まれているので歩きやすい。しめった重そうな雪だがまだ気温が低いのでペタつき感はない。二人とも体調はまずまずで、レイヤーで温度調節をしながら1時間少々で8合目まで登った。このあたりから積雪が増してくるが、先行者が多いようなのでトレースができている。念のためにスノーシューを装着したが、避難小屋までは不要だった。


藤原岳展望丘

避難小屋 この寒波で雪が供給されたので、山頂部は一面の銀世界になっていた。小屋を覗くと満員御礼だ。少しお腹が空いてきたので、軽くパンで食欲を満たし、とりあえず天狗岩まで行くことにした。途中で春日井から来た女性とウサギが仲良くなり、行動を共にすることにした。


スノーシュー ほとんどの登山者は展望丘を目指すので、天狗岩へのトレースは少なく、ここからはスノーシューが威力を発揮するところだ。まっさらな雪面をスノーシューで歩くのは気持ちがいい。吹きだまりではかなり沈むのでパワーが必要になるが、これがないとかなり苦労するだろう。春日井から来た女性はスノーシューを持っていないが、われわれのトレースを利用してなんとかついてくる。何度も立ち止まり撮影をしながら1時間使って天狗岩に到着した。


縦走路から振り返る展望丘


天狗岩


天狗岩から展望丘


天狗岩にて

    
頭蛇ケ平を目指しスノシューイング

縦走路 さてここまでいいペースで来たので、頭蛇ケ平まで行き、木和田尾根で降りることにした。2人ほどのトレースがあり、一人はワカンで、ほう一人はつぼ足のようだ。我々はトレースを追わず、新雪を思う存分楽しみながら、鉄塔を目指してトレースしていった。天狗ー頭蛇の間は人もほとんど入らず、穴場かもしれない。遠くまで遠征しなくても、この稜線で十分楽しめるということだ。


御池岳が輝いていた 今ごろUTTYさんが雪と格闘しているだろう

下山 コースタイム45分で、頭蛇ケ平に到着した。ウサギをつれていたがまずまずのタイムだ出せた。ウサギの体力の回復も順調で、筋力とスタミナ共に戻ってきている。北を見ると冠雪した伊吹山が、まるで北アルプスのように見えていた。御池もかなりの積雪のようで、苦労してテーブルランドに登り付いた人たちの歓声がここまで聞こえてきそうだ。しばらく雪景色に楽しみ、山頂を後にした。


伊吹山


頭蛇ケ平にて

頭蛇ケ平 二等三角点の記 【点名:坂本村】【選点:明治20年9月】【埋標:明治20年10月】【所在地:員弁郡藤原町大字坂本学西ノ山3031番地】【所有者:私有】【その他:鈴鹿国定公園内 国道306号線鞍掛トンネル東方1キロ登山道約2時間3km】 


鈴北岳

アクシデント 木和田を快調に下ってきたのはいいが、最後の谷でスノーシューを外してから、ウサギが木に足を引っかけて靱帯を痛め、歩行困難になってしまった。ストックを杖代わりに、何とか登山口までたどり着いた。医者に診せると全治三週間とのこと。これがアルプスの稜線なら、ヘリのお世話になっていただろう。やれやれ。

 

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