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2010年1月30日 尼ガ岳(伊賀)

 

尼ケ岳(伊賀)2010年1月30日 No.530 隊長、うさぎ
〜久し振りに伊賀の山へ〜

伊賀の山は2山取り上げているが、いずれも私の担当だ。この尼ケ岳だが、大洞山のすぐ北隣にあり、室生の山入れたいが、青山町と境をなす山で、別名「伊賀富士」の愛称をもっているので伊賀に入れていきたい。従って登路も伊賀側からにした。
高尾登山口(9:19)〜東海自然歩道分岐(9:44)〜〜桜峠分岐(9:51)〜迂回路(東海自然歩道)分岐(10:27)〜(10:40)尼ケ岳山頂957.6m(10:50)〜迂回露分岐(10:59)〜西側登口分(11:11)〜富士見峠(11:30)〜(11:46)林道東屋(12:07)〜自然歩道分岐(12:10)〜登山口(12:25)

プロローグ 車を車検に出しているので勝手が悪い。現在のCR-Vは、仕事や単身赴任、山行きで、3年で8万5千キロ走っている。先日フロントガラスに石が当たりひびが入った。無視できるほどの損傷だが、このままでは車検は通らないようだ。車検のついでに車両保険で直すことになり、等級も下がらないとのことなので、余計な出費をしなくてすんだ。ということで今日は台車のフィットだ。カーナビとETCが付いているので不便はない。余計から始まったが、今回は伊賀の山に入ることにした。先にも書いたが、三重県の山では伊賀の山を2山扱っている。霊山と今回の尼ガ岳だ。尼ガ岳は、位置的にも地質的な成り立ちから見ても、室生の山に属している。古くから多くの人が行き交った初瀬街道が通る伊賀の国から見える山ではあるが、かなり距離がありそれほど大きくは見えないだろう。山麓の太郎や向かいの倶留尊山からの方が、確かに大きく見える。伊賀富士と呼ばれのは、その山容からだと思う。富士山のようにきれいに円錐形をしているので、尼さんの被る代笠に形が似ているからだという。むろん、○○富士とか、○○槍とか呼ばれる山は、全国的津々浦々にある。

アプローチ 前置きが長くなったが、今回も高尾からと入山となった。しかし今回は名張から入らず、美杉から桜峠を越えてきた。この間は、県道高尾美杉線で結ばれている。県道と行っても林道程度の道で、谷沿いが一部崩壊しているので、通行止めになっていた。全面通行止めではなかったので、何とか通過できた。もう通行止めなら、太郎から入るつもりだった。
 このルートは登山道と行っても、大部分が東海自然歩道になっているので、道幅もありよく整備されている。登山口には駐車場、トイレ、案内が整備され、登山者に便宜が図られている。5年前の取材では、歩道はよく整備されていたが、この設備はなかった。この時期にこの山域に入る登山者はほとんどいないようで、この日は誰にも会うことはなかった。

  
登山口に駐車場とトイレ          林道分岐、ここから登山道へ

登路 東海自然歩道を20分ほど歩くと、木製の橋の架かる分岐に付く。標識には、尼ガ岳1.4kmと書かれている。林道はさらに続いているが、ここで分かれ、橋を渡り自然歩道を進む。その前に昼食用の水を忘れたので、谷で水を汲んだ。登山道と行っても歩道として整備されているのでも道幅がある。林床を笹が覆い、美しい杉植林が続いている。100m高度を上げるごとに、休憩のベンチが設置され、ゴミ箱までおかれている。すぐに桜峠分岐を見送くると植林の境界にそって徐々に高度を上げていく。急斜面は樹脂で出来た丸太の階段になっている。土が流されているのでかえって歩きにくくなっている。登山道ならジグザグを刻みながら高度を上げるが、ここのみな階段になっている。

  

   
エゴノキ          急な階段

尼ガ岳 少し傾斜が緩むと山腹道の分岐に出る。このあたりまで登ってくると植林を抜ける明るくなってくる。山頂はすぐそこだが、最後の200mがまた急な階段だ。山頂は草地で展望がよい。マユミの古木の横に、雨乞地蔵がまつられている。国土地理院の「二等三角点の記」を閲覧すると、点名は「尼ケ岳」(あまがたけ)で、選点が明示21年10月、埋標が明治22年5月となっていた。住所は、三重県一志郡美杉村八知倉骨5234-32番地。視界はまずまずで、青山高原の風車や名張の町が見える。お隣の倶留尊山と大洞山が大きく迫り、その向こうに秀麗な山容の高見山が霞んで見えていた。

  
山頂からの展望( 左:倶留尊山   右:伊賀盆地 )


山頂の雨乞地蔵とマユミの巨木


山頂は草地で展望がよし

  
山頂の三角点

山腹道 風がきつかったので早々に山頂を引き上げ、まずは南側に降って山腹道で戻ることにした。山頂には三本の登山道が登ってきていた、どれも山腹道で繋がっている。南向きに下りるルートは、以前は滑りやすく歩きにくかったので、地元の方がジグザグ道を付けていて、それを使ってくださいとの触書があった。確かにこの方が歩きやすい。山腹道は落葉樹の二次林になっているのでこの季節は明るい。ケヤキ、リョウブ、イヌシデ、アカシデ、コナラ、ミズメ、ヤマザクラ、マユミ、コブシなどが確認できた。


山腹道

  
ミズメ             山桜

遊歩道 山腹道を進むと自然歩道と再び合流する。ここからは遊歩道で先ずは富士見峠まで下りる。富士見と言うくらいだから、誰もが展望を期待するだろうが、残念ながら植林の中で展望はない。このあたりは夕遊歩だたくさんあり、それぞれに名前が付いている。どれを通っても戻れるが、あまり歩かれていないとないところは、笹が伸びている。それに、コース名が書かれていないので、どのコースかわからない。15分ほどで東屋のある林道終点まで降りて昼食とした。東屋も笹に囲まれ、入りにくくなっている。看板は飛ばされているし、林道は大きく水で削られていた。


美しい杉の森

  
リョウブ             屋敷跡

 

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