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2010年1月17日 藤原岳(鈴鹿)

 

頭蛇ケ平、天狗岩(鈴鹿)2010年1月17日 No.528 じんじんさん、UTTYさん、りんちゃん、隊長
〜銀世界をスノーシューハイク〜 
白瀬峠登山口(8:15)〜木和田尾〜P841(9:58)〜坂本谷分岐(10:19)〜頭蛇ケ平P1143.4(11:03)〜(11:40)昼(12:15)〜(12:27)天狗岩(12:40)〜(13:08)藤原岳避難小屋(13:20)〜8合目(13:38)〜大貝戸登山口(14:27) 本日のルート 国土地理院の提供している電子国土Webシステムを利用

雪山は寒波が緩んだ直後が狙い目だ。今日は取材を離れて銀世界のスノーシューハイクを満喫した。

プロローグ 今回は4名の参加なので、藤原の大貝戸登山口8時集合とした。状況を見て、藤原にするか御池にするかを判断することにした。昨日もそうだったが、寒気は弱まったが、流れ込みは続いているようで、山頂付近はガスがかかった状態だ。協議の上、木和田から上がり、稜線のスノーシューハイクに落ち着いた。

アプローチ Uttyさんの車で、白瀬峠登山口に向かった。このルートがよく使われるようになって数年が経つが、もともと観光登山のためのルートではなかったので、登山口といっても林道終点にすぎない。週末のこの時期はいつも、猟師さんの車を多く見かける。この日も、登山者の車が加わり空きスペースがほとんどない状態だったが、何とか滑り込ませる。

  
木和田尾C700付近         頭蛇ケ平から見る烏帽子

木和田尾 例年ならこの季節、果敢にアタックするルートだが、今期は今回が初めてだ。林道からうっすらと積雪がある。谷筋は凍結しているので足下に注意しながら進む。朝は冷え込んでいるが登るにつれ身体が温まりだした。谷から山腹道に移ると少しずつ積雪が増してきている。トレースがあるので、先行者がいるようだ。山腹道から東の尾根コースに移る。積雪が増してきたので、ここでスノーシューを装着した。雪質もよくスノーシューがよく効いている。約2時間で坂本谷分岐に到着した。先行者は白瀬峠に向かったようだ。御池を目指すのだろう。われわれはここから頭蛇ケ平を目指した。


頭蛇ケ平P1143.4

頭蛇ケ平 高度が上がるにつれて、寒風が厳しくなってきた。稜線に上がる前にレインウェアを着込んで備える。鉄塔の電線にも樹氷が付着していて、風に飛ばされて落下してくる。時折ガスの切れ目から青空がのぞくが、御池はガスがかかり見えなかった。さてここからは稜線のスノーハイクだ。スノーシューを駆使して軽快に天狗岩を目指した。


稜線から中里ダムを見下ろす

  
樹氷                霧氷

ガソリンコンロ 縦走路には、昨日であろうトレースが、風に消され断続的に残っていた。スノーハイクには、質と量共に申し分なく親切にトレースをつけて歩くのは気持ちがいい。正午が近づき、お腹が空いてきたので、天狗岩手の手前で昼食とした。風を避けて場所を決めたが、じっとしていると冷え込んでくる。温度計を見るとマイナス3度だった。ダウンを着込んで保温に努める。ガソリンコンロをフルパワーにし、お湯を作った。ガスの場合氷点下に下がるとガスの出が悪くなるが、ガソリンコンロの火力は落ちることがなく、頼もしい。木和田から登ってきた男性が一人、縦走路を天狗方面に歩いていった。


天狗岩の雪庇

天狗岩 天狗岩は賑わっていた。大貝戸から往復する人がほとんどのようだ。この間はトレースがしっかりとしているので、ワカンやスノーシューがなくても、さして苦労をせずに往復できるだろう。ガスが流れ視界は芳しくないが、雪や樹氷はたっぷりとあり、太陽の光を待って何度も撮影した。シュカブラを主役に、じっくりとチャンスを待つカメラマンが一人、いい場所に陣取っていた。もう少し青空がほしいが、じっくりとねらえばいい写真が撮れそうだ。

  


天狗岩にて


天狗岩からみる藤原岳

 天狗岩からのルートは色々なトレースが交錯している。普段は路岩が多く歩きにくい地帯だが、雪がすべてを覆い隠しているのでどこでも歩ける。各自スノーシューを楽しみながら避難小屋を目指した。小屋周辺はいつものように登山者で賑わっていた。今回は稜線歩きを十分楽しめたので、山頂はパスし帰路についた。藤原への登山は、記録に残すようになってから今回で68回目となった。 完


藤原岳展望丘

  
黒と白だけだが、雪の造形はおもしろい

 

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