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多度山、石津御岳(多度)2009年11月30日 No.518 隊長、うさぎ
〜木曽三川を見下ろす展望台へ〜
多度大社(9:26)〜愛宕神社(9:47)〜多度山上公園(10:36)〜(10:45)高峯神社(10:54)〜石津分岐(11:21)〜P613(12:05)〜P661(12:31)〜(12:54)石津御岳(13:22)〜石津分岐(14:37)〜多度渓谷駐車場(16:04) コース データ
養老山系で三重県からのアクセスのいい山となるとやはり、多度山になりそうだ。今回はルート検証を兼ねて、石津御岳まで足を伸ばしてみた。

プロローグ 多度山は標高が400mの低山だが、養老山地の末端に位置し、濃尾平野を一望できるロケーションの良さが売りだ。都市部からのアプローチもよく、気楽に登れる山だ。ただし、山頂まで車道が通じていて、登山者ならずとも労せずに山頂に立てる山でもある。登路はいくつかあるが、三重県の山として紹介するので、多度大社を基点にコースを設定した。

アプローチ 多度大社周辺には有料、無料の駐車場が多いので、マイカー利用でも安心できる。マイカー登山にとってまず最初の課題が駐車場のあるなしだ。その点ここは、観光名所にもなっている多度大社があり、駐車設備もあるので安心できる。今回は多度渓谷から降りてくるので、車をあらかじめ渓谷の無料駐車場に回しておいた。また、公共交通機関なら近鉄養老線が利用でき、多度駅、石津駅を利用すると多度山から石津御岳までミニ縦走できる。


多度山

ミカン 多度周辺はミカンの産地でもあり、ミカン畑ではミカンの木がたわわに実をつけていた。多度大社は、流鏑馬祭りで有名で、今年は先週の11月23日行われ、大いに賑わったことだろう。渓谷の駐車場に車をおいて神社前まで歩いてくると華やかな行事とは対照的な平穏か時間が流れていた。

 
多度山とミカン畑          多度大社

多度大社 石段を登り境内に入ると左手に馬小屋がある。そこにはえさのにんじんが100円で売られていて、馬もこのことを知っているかして、人が来るとえさをねだる仕草をする。情に流されえさをやるとおいしそうに食べていた。

 
多度大社             愛宕神社へ


多度大社の馬  えさ代100円でニンジンをあげる

健脚コース 色付いたイロハモミジのトンネルを抜けて愛宕神社に向かった。愛宕神社は小さな社だが、周辺には駐車場やトイレが設置されているので、ここまで車であがってくることができる。今回もループのコースなので、コース上ならどこに車をおいてもいいだろう。このコースは「健脚コース」と呼ばれるようで、最短距離で山上講演まで登ることができる。登山道は大半が檜の植林帯を通るが、以前に比べると、間伐材を利用してよく整備されていた。標高差が300mほどで約50分でマイクロ波塔のある山上公園に登りつく。山上公園にはトイレと水場が完備されているが。水は浄水ではなさそうで、飲料水にはならないようだ。公園を抜け右手に登ると高峯神社のある展望台に出る。山頂直下まで車道が延びてきているが、汗を流して自分の足で登った者のみに充実感は与えられる。

 
愛宕神社前にある登山口

 
マイクロ波塔        多度山上公園

 
多度山頂と高峯神社と展望台


展望台からは濃尾平野を一望できる

ミニ縦走 しばらく展望を楽しみ石津御岳に向けて歩き出す。石津分岐までは車道が続くが車両は入り込まないようだ。分岐点からは人の幅程度の山道となり、石津御岳まで伸びている。普通縦走する場合は、石津御岳から石津に降りて電車で多度まで戻ることが多いようだが、今回は渓流に沿ったせせらぎコースも確認しておきたかったので、この分岐から石津御岳をピストンすることにした。往復7キロ、3時間の行程だ。参道は概ね良好で、二次林と植林が半々のコースになっている。

 
石津分岐   オオウラジロノキの大木

果実酒 シロモジ、クロモジ、コナラ、シデ、カナクギニノキなどは普通に見られるが、それらに混じって一本だけオオウラジロノキの大木を見つけた。足元を見ると熟した実がたくさん転がっていた。この木はバラ科リンゴ属の木で、小さなリンゴのようで、かじると甘酸っぱくてリンゴの風味がするが、渋みが強くてとても食べれない。しかし果実酒にすると絶品なようなので、拾って帰ることにした。この木はどこにでもあるわけではなく、なかなか出会えない。今年はこれが二本目で、前回は大普賢の帰りに見つけた。


オオウラジロノキ


オオウラジロノキの実

石津御岳 標高点613を通過し、661でドコモの電波塔に出る。ここからは作業道が整備されていて歩きやすい。パラグライダーのジャンプ台を右手に見送ると石津御岳は近い。自身このピークは初めてだが、思っていたよりも小さく、植林帯の中にあり展望もない。しかし、社の規模に似合わない社務所の家屋があった。思った以上に時間を食ってしまい、遅い昼となった。

 
石津御岳神社

帰路 帰路は来た道を戻ることにした。多度山からは標高差250mの登りだが、帰りは逆に下りとなるので歩きやすい。途中でパラグライダーのジャンプ台に立ってみた。絶景である。朝よりも空気の透明度が上がり、名古屋市街まではっきりと見渡せた。木曽三川がもとらした濃尾平野の広大さを改めて実感した。約1時間で石津分岐まで戻り、それからは通称「せせらぎコース」で渓谷に降りていく。林道になっているので大変歩きやすいが、距離は5キロ以上あり、所要時間は1時間20分くらいだろう。16時過ぎに駐車地に戻った。 完


パラグライダーのジャンプ台からの展望

 
せせらぎコースの林道

 
多度渓谷

 

2009年11月23日 Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home