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御在所岳(鈴鹿)2009年10月18日 No.511 隊長、うさぎ
〜秋を探しに鈴鹿へ〜
10月も半ばを過ぎると一気に秋の色が濃くなる。アルプスでは降雪と共に山小屋の営業が終了し、厳しい冬に備えて小屋は閉ざされる。今年は高速道路の特別割引を利用してよくアルプスに通ったが、秋の気配が感じられる頃になると気持ちが鈴鹿へと里帰りする。また今年も、秋から春にかけて鈴鹿の山に遊んでもらうことになるだろう。
中道登山口(8:00)〜負ばれ岩(8:42)〜地蔵岩(9:10)〜山上公園(10:20)〜(10:50)山頂で昼(11:30)〜表登山道(12:35)〜駐車場所(13:20)

プロローグ 今日は、土曜日に前線が通過し天候が急速に回復したので、絶好の登山日和となった。わざわざ遠くまで出かけなくても、近場の鈴鹿で十分楽しめる。御池か御在所かで迷ったが、紅葉を楽しむなら岩場の多い御在所の方がいいだろうと判断した。

出発 7時過ぎに家を出て、通行止めになっているスカイラインを通行止めのゲートまで車を進めた。裏登山口手前当たりが路肩駐車の車が多くなり、ゲート手前は路肩駐車の車で溢れていた。通り抜けるていく車がないので、路肩に駐車しても邪魔にならない。登山者にとっては、考えようによっては通行止めのままの方がいいのかもしれない。

  
負ばれ岩にて

 準備をして中道登山口まで行ったのはいいが、御在所か鎌かで迷う。人が多いので鎌の方がいいだろうが、ロケーション的には御在所の方がよく、当然シャッターチャンスも多くなる。ということで迷った末に結局、御在所を中道で登ることにした。

中道 人気の高い御在所はこの時期、初心者が多くなる。喜び勇んで早足で歩き始めるが、5分もしないうちペースダウン。ハイキング程度の装備でも問題はないが、見ていると心許ない。そのような人をよそ目にマイペースで登り始める。ひと汗流して負ばれ岩に到着し、岩の上でひと休みした。毎年2、3度は見ている、我が庭のような体になじんだ風景だ。うさぎのスタミナキープのためにこまめにエネルギーの補給に努める。

地蔵岩 これから先は岩場が多くなり、展望を楽しみながらダイナミックに登ることができ、飽きがこない。地蔵岩では反対側に回り込んで撮影を楽しんだ。岩場から土石流が流れた北谷を覗き込む。災害直後は生々しい傷跡に見えたが、見慣れるにつれて風景にとけ込んできた。災害といっても、自然の摂理であり、山が生きている証だと思う。そもそも造山活動があるから山があるわけで、そして常に風化作用を受けている。


地蔵岩にて

山上公園 岩峰帯あたりも紅葉が見頃となっていた。岩に腰掛けて展望を楽しむ人、会話を弾ませながらクサリ場を通過するグループなど、実に楽しそうに御在所を満喫していた。この岩場を回り込むと山上公園はすぐそこだ。時間はまだ早いが、下山する人と行き交うようになった。休まずに一気に登って山上公園に出た。うさぎにあわせてゆっくりと登ったが結局、誰にも抜かれず全部追い越してきた。

リフト 山上公園は行楽客で賑わっていた。紅葉を楽しみながら山頂までぶらぶら歩くつもりだったが、うさぎの要望で久しぶりにリフトに乗ることにした。片道300円也。らくちんらくちんで山頂へ。雨乞い方面の展望を楽しんだ後、ベンチに座りお昼にした。


山頂から雨乞岳を望む


山頂の紅葉


遊歩道の紅葉

表道 帰路は久しぶりに表道で降りることにした。先ほどの中道とは対照的で、人気がないルートだ。しかし百間滝が近づくとわいわいがやがやと騒々しくなってきた。どうやら子供たちの大きなグループがスタッフと共に登ってくるようだ。速い子、遅い子、登り初めて10分ほどだが前と後ろが大きく開き始めていた。


百間滝

アケビ 百間滝を見てスカイラインに降り、少し大回りになるがスカイラインで下ることにした。崩壊地点はまだ手つかずの状態で、大きな岩や石が道路を塞いでいる。下の方から復旧作業が行われているようだが、完全復旧にはほど遠い。バイクの大きな爆音やタイヤをきしませ走る車もなく、聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ。登山者にとってはいつまで静かな方がいい。色付き始めたアケビを採り駐車地に戻った。

 

2009年10月18日 Copyright (C) 2009 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home